標準治療で地域の癌治療を支える藤崎病院
藤崎病院は1970年に開設された総合病院であり、半世紀以上にわたって地域住民の健康と安全を支えながら医療サービスを提供してきました。癌治療としては低侵襲性を重視した外科治療や化学療法といった標準治療を基本に実施しており、医学的根拠にもとづいた癌治療を重視している上、術後の再発予防や再発治療といった術後ケアに関しても尽力していることが特徴です。
なお、再発癌や転移癌の患者で疼痛がひどい癌患者に対しては、標準治療による治療プランと並行して疼痛管理などのペインケアが行われることも見逃せません。その他、化学療法に関しては外来化学療法室を設置して専門的に対応しています。
藤崎病院の院長を務める藤崎滋医師は、外科において癌治療を管理するリーディングドクターであり、1987年の防衛医科大学卒業後は国立がんセンターや米国ピッツバーグ大学など国内外の医療機関において癌の外科治療などに携わってきました。藤崎院長は消化管外科と肝胆膵外科を専門分野としており、内視鏡手術を含めた外科治療や化学療法について総責任者としての監督も行っています。
日本消化器外科学会消化器外科専門医や日本肝臓学会肝臓専門医、日本外科学会外科専門医といった複数の専門医資格を取得しており、大腸癌切除術や早期の胃癌切除術、その他に術前化学療法などを担当しています。
藤崎病院では、癌患者それぞれの体質や癌の状態を冷静に見極めた上で、内視鏡を活用した低侵襲治療などの適応性を検討します。加えて、標準治療として認められた外科治療を日本外科学会外科専門医が執刀するだけでなく、手術と化学療法を組み合わせた術前化学療法などを活用することで、さらに手術のリスクや術後合併症のリスクなどを抑制していることも重要です。
また、AI搭載型の医療機器を導入するなど検査機器の拡充や医療環境の強化にも取り組んでおり、精密検査とシミュレーションによって治療プランの適正化や患者のニーズに合わせた治療法の比較などを行ってくれることも見逃せません。
藤崎病院において癌患者の大部分が消化器系の癌を抱えており、その他にも全身性の様々な癌について、診療ガイドラインに則った標準治療が中心に据えられています。そのため、患者ごとの全身状態や癌の進行度合い、複合疾患の有無なども合わせて検査した上で、開腹手術に耐えられないと判断される場合は内視鏡を使った低侵襲治療を実践しています。
また、各臓器の機能を温存させることで術後のQOLの維持・向上にも配慮しており、転移癌や進行癌、再発癌の患者に対してもどのようなアプローチが適切と思われるのか医師が自身の専門性を活かしてプランニングしてくれることが強みです。
当院のがん治療では、手術を受けた患者様に対して、執刀医が緊密に関わります。例えば大腸がんの肝転移の場合、一般的には臓器ごとに執刀医が分かれますが、当院では原発巣と転移巣のバランスを考えて同じ医師が両方の切除を担当するという方法をとっています。一人の担当医が一貫して関わるため、治療方針にぶれがなく、一貫した治療を行うことができます。
引用元:藤崎病院公式サイト
https://www.fujisaki-hp.com/department/surgery/cancer-treatment/
藤崎病院における癌の外科治療の特徴として、原発巣の切除と転移巣もしくは転移が疑われる病巣について、それぞれ同一の執刀医が手術を行うことが挙げられます。これにより、患者の癌の状態に関して情報伝達のミスや誤差を可能な限り排除し、事前に構築した治療プランや治療方針に沿った治療を進められることが重要です。
また、開腹手術による外科治療よりも腹腔鏡下手術を積極的に行っており、執刀医が低侵襲治療について専門性や経験を得られるよう取り組んでいることもポイントです。
当院のがん治療で重視しているのは、苦痛をできる限り軽減した、体に優しい治療の実践です。大腸がんや早期胃がんなどには、開腹手術に比べて負担の少ない腹腔鏡下手術を積極的に採用。高齢で開腹手術に耐えられない方や体力のない方にも、腹腔鏡下手術は有用です。高い技術と専門性、豊富な手術経験を生かして、早期の社会復帰を支援しています。
引用元:藤崎病院公式サイト
https://www.fujisaki-hp.com/department/surgery/cancer-treatment/
藤崎病院では外科治療に先んじて抗がん剤などを利用した化学療法を、術前化学療法として実施しています。術前化学療法を行うことで、手術の前に癌細胞を可能な限り縮小させて、手術が必要な範囲や切除部位を縮小させることで低侵襲性を追求している点が特徴です。
また、術前化学療法によって微小癌のリスクについてもケアを行い、再発癌や転移癌のリスクヘッジを実施していることも無視できません。
藤崎病院では抗がん剤を利用した化学療法について、通院型の癌治療を受けられる外来化学療法室を設置しています。これにより、癌患者の通院治療の利便性を向上させつつ、専門知識や経験を有する看護師、薬剤師といったスタッフを配置することで癌患者のサポート体制を強化しています。
なお、疼痛コントロールや緩和ケアについても相談に応じており、治療中に癌の痛みが激しくなった場合や再発癌による疼痛が生じた際にも、抗がん剤の投与プロトコールに合わせた治療を行ってくれることが強みです。
がん治療では、術後の再発予防、および再発治療も重要なプロセスです。がん難民をつくらないよう、執刀医が再発予防と万一の際の治療から疼痛コントロールを含めた緩和ケアまで一貫して担い、患者様とそのご家族が安心して治療に臨めるようサポートしています。たとえ再発しても、決して諦めないで治療を行うことが当院のもう一つの大きな特徴です。加えて、再発が痛みを伴うものであれば、治療と並行して疼痛緩和のケアを行っていきます。
引用元:藤崎病院公式サイト
https://www.fujisaki-hp.com/department/surgery/cancer-treatment/
藤崎病院では癌治療や診察について、紹介状が必ずしも提出しなくて良いとされていますが、紹介状をすでに持っている場合は初診時に提出して、癌やその他の病気に関する情報を医師と共有してください。
診察では医師による問診に加えて、CTやMRI、超音波検査といった各種検査や画像診断が行われ、癌の状態や患者の病状などを詳しくチェックします。
藤崎病院では各種検査と医師の診断にもとづいて、患者ごとの治療計画が作成されます。また、現時点で手術による治療が困難と思われる場合でも、抗がん剤を使った術前化学療法などによって癌を縮小させて、外科治療が可能になることもあるため、まずはしっかりと主治医へ相談するようにしてください。
患者の年齢や体調、癌の状態に合わせて内視鏡による手術か開腹手術が選択されます。複数の臓器に癌が広がっている場合でも、同一の執刀医が責任を持って対応してくれるため、連携ミスによるリスク上昇といった問題に配慮されていることは魅力です。
藤崎病院では一部診療や専門外来などに関して予約制が採用されており、必要に応じて電話やメールフォームを使って事前予約を行ってください。なお、初診時には予約せずとも受診できますが、予約者が優先的に診療される点も覚えておきましょう。
藤崎病院では標準治療が中心に行われており、治療費についても保険適用となります。詳細な治療費や治療スケジュールなどは主治医へしっかりと確認してください。
藤崎病院 | |
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診療科目 | 外科、消化器外科、大腸・肛門外科、肝臓・胆のう・膵臓外科、乳腺外科、内科、循環器内科、消化器内科、糖尿病内科、血液内科、呼吸器内科、整形外科、脳神経外科、リハビリテーション科、皮膚科、泌尿器科、放射線診断科、救急科、麻酔科 |
診療時間 | 平日9:00~13:00/14:00~17:00 土曜9:00~13:00 |
休診日 | 日曜・祝日・年末年始(12月30日~1月3日) |
所在地 | 東京都江東区南砂1丁目25番11号 |
電話番号 | 03-3648-2111 |
ベッド数 | 145床 |
年間治療患者数 | 年間の掲示が義務づけられている手術件数112件(2020年) |
対応可能な治療方法 | 手術治療、化学療法 |
設備 | CT、MRO、レントゲンなど |
URL | https://www.fujisaki-hp.com/ |