70年以上にわたって埼玉県北部エリアを見守る、深谷赤十字病院
埼玉県深谷市にある深谷赤十字病院は昭和25年(1950年)に開設された総合病院であり、埼玉県の北部エリアにおける中核の医療機関として様々な人々の健康や生活を守ってきました。患者のために多角的な医療サービスを提供しており、がん治療についても放射線治療や化学療法、外科治療など多角的なアプローチを行える環境を整えています。
深谷赤十字病院の放射線治療科には複数の放射線治療専門医が所属しています。その中でも角田医師は常勤医として同科の副部長を務めるドクターです。日本医学放射線学会・日本放射線腫瘍学会放射線治療専門医や日本医学放射線学会研修指導医、肺がんCT検診認定医師といった放射線治療や放射線診断についての資格を取得しており、プロフェッショナルとして深谷赤十字病院の放射線治療をリードしています。
また放射線治療科では他にも放射線治療品質管理士や放射線治療専門技師、放射線腫瘍医など複数の医療スタッフがチーム体制で患者の治療に当たります。
地域がん診療連携拠点病院として厚生労働省から認定を受けている深谷赤十字病院。総合病院としてがん患者を含めた様々な患者に治療や医療サービスを提供すると同時に、地域のがん治療ネットワークの中核として基盤を構築。院外の医療機関や医師とも連携しながらがん患者やその家族のために包括的なサポートを行っています。
埼玉県では、埼玉県立がんセンター(都道府県がん診療連携拠点病院)を中心に県内の医療圏ごとに13の医療機関が指定を受けており、北部医療圏では深谷赤十字病院のみです。
引用元:深谷赤十字病院
http://www.fukaya.jrc.or.jp/course/
リニアックは高精度放射線治療と呼ばれる、従来の放射線照射よりも発展した放射線治療を実現するための医療設備です。深谷赤十字病院のがん治療ではリニアックを利用した放射線治療を実施しています。治療計画用CTによる画像診断を活用して、患者の体内のがんについて正確な情報を収集。放射線照射の治療においてはコンピュータを使った専門システムによって放射線照射の強度や範囲をコントロールして、従来の放射線照射よりも被曝ダメージや副作用リスクを抑えながら治療効果の追求を目指せることが強みです。
当院では、高エネルギーX線直線加速器(リニアック)による外部照射を施行しております。
引用元:深谷赤十字病院
http://www.fukaya.jrc.or.jp/department/detail.php?eid=00026
放射線治療科ではリニアックを用いた放射線治療や従来の放射線照射治療を単独で実施するだけでなく、抗がん剤治療(化学療法)や外科治療(手術)といった他の標準治療と放射線治療を組み合わせた、複合的な治療プランを集学的治療の一貫として提供していることも重要です。
放射線照射によって患部のがんの縮小を促すことで、そのままでは手術が困難と考えられるがん患者において外科治療の可能性を追求したり、手術で取り切れなかったがん細胞を放射線治療や化学療法によって死滅させることを目指したりと、患者一人ひとりにあった治療プランを検討します。
悪性腫瘍と診断された場合でも、病巣が小さい、1か所もしくは狭い範囲にしか存在しない、というような場合には、放射線治療単独や他の治療法との組み合わせで完治をめざす積極的治療が可能となることがあります。一方、病巣からくる痛みや出血等に悩まされるというような苦痛症状を軽減するために放射線治療が有効ということで、たびたび用いることがあります。
引用元:深谷赤十字病院
http://www.fukaya.jrc.or.jp/department/detail.php?eid=00026
深谷赤十字病院では胃癌や大腸癌、肝臓癌といった消化器領域のがんについて手術による治療を行っており、患者の状態や症例ごとに様々な治療法から適応できる治療プランを選定します。大腸癌への手術においては患者への肉体的負担を軽減するため腹腔鏡を使った低侵襲手術を積極的に採用しており、術後の患者が少しでもスムーズに社会復帰を果たせるようにサポートしているところもポイント。また日本肝胆膵外科学会から「肝胆膵外科高度技能専門医修練施設(B)」の認定を受けており、専門医資格を取得している外科医により高難度手術を行えることも特徴です。
肝臓がん、膵臓がんなど臓器にできた癌の手術は難しい手術になることが多く、限られた施設で行われるのが一般的です。深谷赤十字病院は日本肝胆膵外科学会による肝胆膵外科高度技能専門医修練施設(B)の認定を受け、この領域の高難度手術を行える医師が複数おります。
引用元:深谷赤十字病院
http://www.fukaya.jrc.or.jp/course/detail.php?eid=00002
化学療法では、患者の状態や既往歴に応じて、さまざまな抗がん剤から適した治療プランを選びます。深谷赤十字病院は乳がん患者に対して、病理学的分析をもとに抗がん剤を個別に選定しています。治療には抗がん剤やホルモン製剤を使用し、外来での治療が可能です。また放射線治療と抗がん剤治療を組み合わせる化学放射線治療も選択肢の一つです。
血液のがんに関しては、化学療法後の合併症リスクを軽減するために完全無菌室や移動型無菌層流装置が備えられていることも重要です。
深谷赤十字病院で放射線治療を受ける流れについてまとめました。
深谷赤十字病院の放射線治療に関して初診は完全予約制になっているため、事前に予約をしたうえで放射線治療医の診察を受けてください。初診時にはこれまでの検査結果や診察内容を総合的に判断して、放射線治療の適応や治療法などが改めて診断されます。なお、初診当日の放射線治療は原則として行われていません。
放射線治療の適応が認められた場合、放射線治療医によって治療計画が作成されます。放射線治療計画の内容について、放射線治療科内で複数の専門家がそれぞれの知見にもとづきながら検討・検証を行っていることも特徴です。
放射線治療は治療計画にもとづいて行われ、一般的に1日1回、平日週5日の予定で継続的に照射します。基本的には1回10分程度の治療時間ですが、特殊ケースにおいては照射時間が延長されることもあります。
放射線治療科は予約制になっており、受診前には電話で予約をする必要があることに注意してください。また可能な限り電話予約を行うのは患者本人でなく、地域のかかりつけ医や医療機関から行うことが推奨されています。
公式サイトに記載がありませんでした。費用に関しては事前に担当医へご確認ください。
深谷赤十字病院 | |
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診療科目 | 内科、腎臓内科、血液内科、総合診療内科、精神科、脳神経内科、消化器科、循環器科、小児科、外科、乳腺外科、呼吸器外科、整形外科、形成外科、脳神経外科、心臓血管外科、小児外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、麻酔科、放射線治療科、放射線診断科、緩和ケア外科、歯科口腔外科、病理診断科、救急診療科 |
診療時間 | 初診の受付時間 8:30~11:30 |
休診日 | 土曜・日曜・祝日・創立記念日(11月1日)・年末年始(12月29日~1月3日) |
所在地 | 埼玉県深谷市上柴町西5-8-1 |
電話番号 | 048-571-1511 |
ベッド数 | 474床(一般468床、感染症6床) |
年間治療患者数 | 延患者数(入院):118,473人(令和3年度)、120,269人(令和4年度) |
対応可能な治療方法 | 手術治療、放射線治療、化学療法 |
設備 | 高エネルギーX線直線加速器(リニアック)、マンモグラフィー、CT、MRI、エコーなどなど |
URL | http://www.fukaya.jrc.or.jp/ |