北海道でがん治療の中核を担う病院
北海道がんセンターは、札幌市白石区にある医療機関です。平成21年2月に都道府県がん診療連携拠点病院の指定を受けました。それ以来、道内におけるがん診療の中核を担い、病院機能の強化を目指しています。
北海道がんセンターは、手術ロボットやPET-CTなどの比較的新しい医療機器の設置や治験といった、新しい抗がん剤の開発協力などがん治療の最前線を目指しているのが特徴です。また、緩和ケアや感染対策、医療安全、褥瘡対策、栄養指導など、さまざまな職種が協同し、がん治療サポートチームとして活動しています。
がんの主な治療には、手術・放射線治療・化学療法といった治療が挙げられます。早期のがんや特定のがんに対しては、単独で行われることが多いですが、がんの状態が進行するほど、これらの治療法を組み合わせて行う必要があります。
放射線治療を要する悪性腫瘍の治療を行っています。呼吸器科や血液内科、頭頸部腫瘍外科、婦人科といった専門分野の医師をまじえて、毎週臨床カンファレンスを実施し、患者に適切な治療を提供できるよう心がけています。
患者中心の医療の提供を心掛けている北海道がんセンター。医療の質と技術の向上を目指しています。
北海道がんセンターでは、放射線治療を必要とする悪性腫瘍の治療を行っています。患者中心の医療の提供を心掛けており、根治的治療が望める方はもちろん、緩和的医療が必要な方に対しても適切な目標設定をしたうえで診療にあたります。
抗がん剤を放射線照射に併用する化学放射線治療や、強度変調放射線治療、定位放射線治療といった高精度外部放射線治療に対応しているのが特徴です。
体外照射は、複数のリニアックを用いた最適なエネルギーのX線や電子線を使い、副作用を抑えた治療に対応しています。コンピュータ制御で、がん病巣だけに集中照射しながら、周囲の正常組織にほとんど照射されない定位放射線治療やIMRT(強度変調放射線治療)を症例に応じて実施しています。
IMRT(強度変調放射線治療)とは、病巣に対して放射線を集中させて、病巣周囲の正常な組織へ放射線の影響をなるべく抑えながら、治療を行います。
SRT(定位放射線治療)は、小さな病変に対して3次元的に大量の放射線を集中照射して、短期間で治療を行います。周囲の正常組織への被ばくなるべく抑え、病変部にのみ高線量の照射を行えるのが特徴です。
メタス卜ロン注は、がんが骨転移した際の疼痛の緩和を目的とした放射性医薬品を指します。この薬剤は、ス卜ロンチウム-89と呼ばれる放射線を出す物質を含んでいて、骨の成分であるカルシウムと同じように骨に集まりやすくなっています。
骨転移部では、正常の骨より長くとどまることにより、放射線の効果で痛みが和らぐといわれています。
北海道がんセンターで放射線治療を受ける流れについてまとめました。
初めて受診する方は、外来診療申込書を記載して、受付窓口に持参してください。他院の紹介状を持っていない場合は、初診料の加算として2,750円(税込)の支払いが別途必要です。
診療は、月~金曜日(受付時間8時30分~11時00分)となっています。外来を受診して、担当医から診察を受けたうえで、治療方針が決まります。
札幌市外の方や定期的な通院が難しい方に向けて、放射線科に47床の入院病棟が用意されています。通院が難しい方は、医師や看護師などのスタッフに相談しましょう。
紹介状がある場合の外来予約の手順は以下の通りです。
北海道がんセンター | |
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診療科目 | 循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、血液内科、緩和ケア内科、感染症内科、消化器外科、乳腺外科、骨軟部腫瘍科、リハビリテーション科、形成外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管外科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、眼科、頭頸部外科、放射線診断科、放射線治療科、麻酔科、歯科口腔外科、口腔腫瘍外科 |
診療時間 | 月~金曜日 8時30分~11時00分 ※2科以上受診を希望される方は午前10時までの受付 |
休診日 | 月曜日・日曜日・祝日 |
所在地 | 札幌市白石区菊水4条2丁目3番54号 |
電話番号 | 011-811-9111(代表) |
ベッド数 | 一般430床(2023年10月23日調査時点) |
年間治療患者数 | 記載なし |
対応可能な治療方法 | 手術・化学療法・放射線療法など専門性の高いがん治療を提供 |
設備 | MDCT(256列、64列)・MRI2台、PET-CT1台、ガンマカメラ1台、IVR-CT/Angio装置1台 参照元:北海道がんセンター公式HP(https://hokkaido-cc.hosp.go.jp/about/index12-19.html) |
URL | https://hokkaido-cc.hosp.go.jp/ |