患者の満足度向上を目標に掲げる東京逓信病院
昭和13年に旧逓信省の職域病院として開設されたのが始まりで、昭和61年に病気を抱えている誰もが受診できる地域医療に貢献できるように保険医療機関の指定を受けています。また平成8年には二次救急告示医療機関の指定を受けており、東京都エリアの救急医治療の役割も果たすように。さらに日本医療機能評価機構による病院機能評価の認定も受け、電子カルテを全面的に導入し、透明性の高い医療を提供しています。
患者自身が心を安らげ、病院に入院中であっても癒される空間になるべくアメニティの充実やプライバシーに配慮した病室づくりを実施。また治療に対するインフォームドコンセントを行い、患者自身が納得し満足できる患者中心の医療を提供しています。
的確な診断が下せるようにMRIやCT、心血管造影投影、色素レーザー治療装置、眼底画像解析装置など様々な医療機器を多数導入。さらに高性能放射線治療装置やマルチスライスCTなどの医療機器を取り揃えるなど、地域医療の中核となる役割を果たせるように充実した設備で高度な医療を提供できる環境を整えています。充実の設備だけでなく、心のこもったケアを行うことによって患者の満足度を向上し、病院としての質が高まるようなサービスを行ってくれるでしょう。
1980年東京大学の医学部を卒業後、東京大学医学部付属の病院にて勤務。1989年より東京逓信病院第一外科に勤務し、その後アメリカ留学や帝京大学医学部付属市原病院の外科の教授などを経験し、2006年より東京大学医学部付属病院の手術部教授を経て、日本医療機器学会の理事や日本手術医学会理事長などを務め、2019年に東京逓信病院の院長の座に就任しています。
「平等に医療を提供する」という言葉をモットーに掲げ、一人一人の患者にとって最もふさわしい医療を良い療養環境の中で提供できるようにスタッフの充実や先進的な医療機器の充実を図っているそうです。
「がん治療の難民をつくらないがん医療」というモットーを掲げており、どんな方でも適切な癌治療が行える環境の提供を目指しています。外科的手術治療・化学療法・放射線治療・免疫療法など多岐にわたる治療法を提案しており、一人一人の病態や症状、性別、年齢などを考慮した治療計画を立案。さらに各専門部署がその専門性を活かしたケアを行い、それぞれの部署が連携を図りながら、患者中心のチーム医療を実施しています。また緩和ケアチームとの連携を取り、患者の不安や悩みなどにも真摯に寄り添うことを大切にしているでしょう。さらに、がん相談支援センターでは一元的に癌治療や症状などの相談を引き受けており、一つの窓口でアドバイスや診療した方がいい診療科などの案内なども対応。
それぞれの診療科や職種が垣根を超え、ワンチームとなり、がんのトータルケアを実施しています。患者一人一人と向き合い、さまざまな症状に対応できる体制となっているでしょう。
東京逓信病院では放射線治療用直線加速器である「ライナック」を用いた放射線治療を実施しています。
放射線治療は放射線を体の一部に照射することによって腫瘍などの治療や制御することをメインに行われる治療で、そのなかでもライナックと呼ばれる機器は放射線治療の中でも多く普及しています。体の外側から高エネルギーの放射線を体の内部に照射する医療機器です。
また、がんの病変を三次元的に正確に把握するための治療計画を立案する目的で、CTシミュレータも導入。CTシミュレータで得た情報をもとに、照射角度や方向などを的確に定めることができるでしょう。正常な組織の保護を行い、病変への治療効果アップが期待できます。安全かつ安心して放射線治療が行えるように放射線技師や看護師などスタッフも丁寧にケアを行ってくれるでしょう。
1門照射、2門照射、多門照射などの基本的なX線照射を行なう場合に使用される普及型の装置。直線加速器で加速された電子が、ターゲットの金属板に衝突して、X線を発生させる。このX線を治療に用いる。現在、日本の放射線治療で、最も汎用的に使用されている装置とされる。
引用元:ニッセイ基礎研究所
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=65110?pno=5&site=nli
放射線治療によって身体にメスを入れることなく、癌細胞を消滅・小さくするなどの効果が期待できるため、高齢者や何らかの合併症などで外科的手術が困難な方に対しても選択される治療法のひとつです。たとえば子宮頸がんや前立腺がん、食道がん、頭頸部がんなどでは外科的手術と同じような治療成績も残しているでしょう。
また骨に転移するがんの場合は強い痛みの症状を呈することもあり、その場合にはモルヒネなどの痛み止めと放射線治療を併用することによって、痛みを緩和する効果が期待できます。他のツライ症状に対しても、放射線を照射することで症状を緩和する可能性もあるため、主治医と連携を図りながら、放射線治療の選択肢についても提案してくれるでしょう。
がんに対し、一人で向き合うことは非常にツライこともあるでしょう。また家族にがん患者がいる方にとっては、どのように支えたら良いのか、何をサポートした方が良いのか分からないこともあるはずです。東京逓信病院のがん相談支援センターでは「語りあいの会」を月に1度のペースで開催しており、がんの病気のことだけでなく治療や検査の不安・苦痛、生活の悩みや心配事など、色々なことを話せる場となっています。参加している方は、がんを経験した方や、がん患者の家族、地域の方々なので、気兼ねなく相談することもできるでしょう。
また途中参加や途中退室なども自由という点も特徴的。一度「語りあいの会」の雰囲気をチェックし、もし自分に合わないと思えばスグに退室できるため気軽に足を運べるでしょう。開催日時などは掲示板や病棟のナースステーション、総合案内、がん相談支援センターなどに掲示してあるので、体調や都合に合わせて一度参加してみてください。
仕事と治療の両立が不安、気持ちが落ち込んでしまう、上手く言葉にできないけど不安、緩和ケアやホスピスに行きたい…など様々な悩みを抱えている方も多いでしょう。癌ということを周囲に打ち明けることが出来ずに悩んでいる方も数多くいます。
東京逓信病院では少しでも悩みを抱えたときに相談できる窓口として「がん相談支援センター」を開設。相談支援センター相談員基礎研修を修了した看護師やソーシャルワーカー、クラークが相談対応しており、相談内容に関することは外部に漏れることもありません。無料で相談できるため、誰でも悩みを打ち明けやすい体制になっています。もし入院中の方であれば、病室で相談することも可能です。
東京逓信病院で放射線治療を受ける流れについてまとめました。
東京逓信病院で放射線治療を受けるまでの一般的な流れについての記載は見当たりませんでした。治療を受けたい場合には、担当医に相談してください。
東京逓信病院では待ち時間の短縮などを目的に診療の予約制を採用しています。初診・再診ともに予約センターでの電話予約が可能で、平日の9時から17時までに連絡するようにしましょう。また予約は希望日の3か月前から前日の17時までになっているので注意してください。また電話予約だけでなく、中央受付の予約窓口でも予約は可能なので、直接予約したい方は一度足を運ぶと良いでしょう。
紹介状を持っている方でも予約は必要になるので、必ず予約を行ってから受診してください。再診の予約に関しては、次回の診療に限って可能で、複数の予約はできません。
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東京逓信病院 | |
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診療科目 | 血液内科・神経内科・外科・呼吸器外科・眼科・皮膚科・小児科など |
診療時間 | 9:00~12:00/13:00~17:00 |
休診日 | 要問合せ |
所在地 | 東京都千代田区富士見2-14-23 |
電話番号 | 03-5214-7111 |
ベッド数 | 461床 |
年間治療患者数 | 不明 |
対応可能な治療方法 | 外科的手術、放射線治療、化学療法、免疫療法など |
設備 | 放射線治療用直線加速器、CTシミュレータなど |
URL | https://www.hospital.japanpost.jp/tokyo/index.html |