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慶應義塾大学病院

東京 放射線治療

100年以上の歴史に裏付けられた放射線治療を提供する
慶應義塾大学病院

慶應義塾大学病院は癌患者の治療を行う医療機関であるほかに、新しい癌治療を研究・開発する研究期間としても多角的な取り組みを行っています。また1920年設立の放射線科学教室は100年以上の歴史を有する部門であり、放射線治療科と放射線診断科の2本柱で成立しています。

慶應義塾大学病院の医師

名医(イメージ)

茂松 直之放射線治療科 教授

慶應義塾大学病院の放射線科学教室において、放射線治療科の代表医師として教授職に就くのが茂松直之医師です。放射線治療全般を専門分野とする日本医学放射線学会専門医であり、高精度放射線治療も含めた放射線治療を扱っています。

また、臨床医として年間およそ900例の患者に対して放射線治療を実践しているだけでなく、学生や研修医、専修医などを対象として後進に育成に努めていることも重要です。

関係病院も含めると、放射線科学教室では40名ほどのドクターが活躍しており、茂松医師はそのリーディングドクターとして多岐にわたる癌患者の治療を牽引しています。

慶應義塾大学病院の特徴

慶應義塾大学病院の全ての診療科と連携する放射線科学教室

慶應義塾大学病院では、放射線科学教室が病院内のあらゆる診療科と連携して、放射線診断や放射線治療を実践していることが特徴です。

手術が必要な患者に対して外科的治療をサポートするための放射線照射や、癌転移によって手術が困難な患者に対して治療目的の放射線照射治療を提供。患者の痛みや苦しみを少しでも和らげてQOLを高めるための緩和治療を、放射線科学教室で請け負うこともあります。

さらに、放射線治療科では新しい放射線治療の研究・開発も行っており、放射線が細胞や遺伝子に与える影響について詳しい分析や検査を繰り返しながら、臨床的に価値を追求できる治療法を追求していることが強みです。

慶應義塾大学病院の治療方法

放射線治療(イメージ)放射線
治療

多角的な治療プランを提供する高精度放射線治療

慶應義塾大学病院では、癌治療における低侵襲治療の要として放射線科学教室における放射線治療が活用されています。

放射線科学教室で提供されている放射線治療としては、従来の放射線照射(3D-CRT)はもちろん、定位放射線治療や強度変調放射線治療、さらに化学療法と併用する化学放射線治療といった外部放射線照射が実践されています。

また、子宮癌に関しては膣内に照射装置を挿入して放射線治療を行う内部照射や、前立腺癌に対する組織内照射、さらに骨転移患者に対する内用療法といった、様々な放射線照射プランが提供されていることも特徴でしょう。

定位放射線治療と強度変調放射線治療

定位放射線治療とは、あらかじめ患者の体内を治療計画CTで診断して、どこにどのような癌組織が存在しているか確定した上で、ピンポイントの放射線照射を行います。また、強力な放射線で直接に狙うのでなく、1本ずつのエネルギーを抑えた複数の放射線を多方向からターゲットに向けて集中照射することで、目的の部位で放射線エネルギーが最大化されるように調節されています。そのため、周囲の健康な臓器に対して放射線によるダメージを抑えつつ、癌細胞へダイレクトな治療効果を伝えられるよう工夫されていることがポイントです。

一方、強度変調放射線治療はリアルタイムで患者の体内を観察しながら、癌の形状やサイズに合わせて照射する放射線を調節し、ピンポイントかつフレキシブルな放射線照射を叶える治療法です。強度変調放射線治療はさらに照射機器に回転機構を採用することで、全身への照射もスムーズに行えることが強みとなっています。

(イメージ)定位放射線治療も強度変調放射線治療も、従来の放射線治療では治療効果があまり期待できないと考えられていた種々の転移癌に対しても治療効果を発揮することが可能です。ただし、実際にそれぞれの治療法が自分に適用となるかは、主治医としっかり相談して確認してください。

化学放射線治療

化学放射線治療とは、化学療法と放射線治療の効果を併用する治療法です。例えば食道癌の治療などにおいて有用な治療法とされており、根治目的であれば化学放射線治療が単独の放射線治療よりも優れていると考えられています。

粘膜内にとどまるもののリンパ節転移がある、もしくは粘膜下層に浸潤する食道がんが対象になります。手術が推奨されているステージですが、手術を希望しない患者さんや手術に耐えられない患者さんに対しては、根治的化学放射線療法が選択肢に挙げられます。

出典:日本食道学会食道がん一般の方用サイト「化学放射線療法」
https://www.esophagus.jp/public/cancer/chemoradiation_therapy.html

放射線の内照射と内用療法

放射線の内照射とは、放射線照射装置を膣内などの体内へ挿入し、癌組織へ近い場所から放射線照射を行う治療法です。体外から放射線を照射するより、一層に近い場所から放射線照射を行える上、効率的な治療効果を期待できます。

一方、内用療法とは、放射性物質を含有する薬を服用/投与し、血管を巡る放射性物質が全身へ体内から放射線照射を行うといった点が特徴です。内用療法は、例えば骨転移によって癌が全身に広がっており、手術などの治療が困難な患者に対して行われています。

腔内照射

膣内照射が適応となるケースは、子宮頸癌や子宮体癌の根治治療を行う場合とされている他、さらに術後断端再発例といった場合にも適応する可能性があります。とはいえ膣内照射の目的は「癌へ近い場所から放射線を照射する」ということであり、例えば膣や子宮から離れた部位に癌が生じているような場合、たとえ子宮頸癌や子宮体癌であっても膣内照射を行うことはありません。そのような場合、リニアックなどを活用して外照射が行われるでしょう。

なお、膣内照射は通常、外照射や化学療法と併用されます。

ラジウム223内用療法

ラジウム223(ゾーフィゴ注R)は放射性物質を含有した放射性医薬品です。ラジウム223を患者の静脈へ注射して体内に投与することで、血管内に放射性物質が巡って、全身の細部にまで放射線の治療効果を反映させることができます。

ラジウム223内用療法は骨転移した癌細胞に対する放射線治療として有用とされており、日本では2016年3月から骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌への使用が承認されました。

慶應義塾大学病院の施術について

慶應義塾大学病院の施術についてご紹介いたします。

放射線施術までの流れ

慶應義塾大学病院では専門的な癌治療を実践しており、癌と診断された患者に対して、部位や状態に応じて診療科を分類しています。また、癌患者は初診から専門的な診療を受けることで早期治療・早期回復を目指せると考えられており、癌患者の初診については「がん専門初診外来」へ予約を申し込むことが必要です。

なお、癌の種類ごとに適切な治療法や治療スケジュールなどがプランニングされるため、放射線治療を受ける際も自分の癌が適応かどうか主治医としっかり相談してください。

予約方法

慶應義塾大学病院の初診予約には、かかりつけ医や医療機関からの紹介状が必要です。慶應義塾大学病院では紹介制と予約制が採用されており、紹介状や予約のない人では場合によって他の医療機関が紹介されることもあります。

癌患者が初診予約する場合、「がん専門初診外来予約窓口(03-5363-3020)」が担当窓口になるため注意してください。

なお、電話予約を行った場合、予約日の3診療日前までに紹介状などの必要書類を病院へ送っておくと当日の診療がスムーズになります。

治療費について

治療費は治療機関や治療内容によって変動するため、主治医と相談して確認するようにしてください。

慶應義塾大学病院の基本情報

慶應義塾大学病院
診療科目 内科(循環器、呼吸器、消化器、腎臓・内分泌・代謝、神経、血液、リウマチ・膠原病)外科(一般・消化器、呼吸器、心臓血管)脳神経外科、小児外科、整形外科、リハビリテーション科、形成外科、小児科、産科婦人科、眼科、皮膚科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、精神・神経科、放射線治療科、放射線診断科、麻酔科、救急科、歯科・口腔外科、総合診療科、臨床検査科、病理診断科
診療時間 8:40~11:00(予約制)
休診日 日曜日・第1・3土曜日 / 国民の祝日・休日 / 年末年始(12/30~1/4)、慶應義塾の休日(1/10)
所在地 東京都新宿区信濃町35
電話番号 03-3353-1211
ベッド数 950床
年間治療患者数 外来患者数 延べ人数:725,794人/1日平均:2,678人(2020年度)
対応可能な治療方法 全身のあらゆる癌に対して専門的な医療を提供しています。
設備 リニアック、スライスCT、MRI、PET/CTなど
URL https://www.hosp.keio.ac.jp/
   
免責事項
このサイトでは、がん治療に対応しているクリニックの「医師」を「名医」と定義しています。
あくまでもサイト上の呼称であり、医師の実力を定義づけるものではありません。

「いちから分かる癌転移の治療方法ガイド」は、独自に調べた内容をまとめたサイトです。
治療法など詳しく知りたい場合は直接に各医療機関へお問い合わせ下さい。(2015年11月時点)

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