「陽子線治療」という選択肢を増やす
南東北がん陽子線治療センターは「陽子線治療」という治療方法でがん治療を行っている医療機関です。この「陽子線治療」という治療法を世の中に広めていくことにより、「知っていればよかったのに」と後悔する患者を減らすため日々臨床に努めています。
神戸大学医学部卒業。
兵庫県立粒子線医療センター院長、神戸大学客員教授(粒子線医学部門)、大阪大学招聘教授(保健学専攻)、独立行政法人医薬基盤研究所客員研究員、獨協医科大学医学部教授・獨協医科大学病院放射線治療センター長を経て、現在に至る。
南東北がん陽子線治療センターは、「切らない」という選択が取れるがん治療の手法である「陽子線治療」に特化した医療機関です。長期に亘っては仕事が休めない方、子どもが小さいので入院できない方、高齢で手術が出来ない方に対しても選択肢を広げられる治療法となっており、外来通院でがん治療を行うことができます。
また、南東北がん陽子線治療センターは総合病院と併設していますので、病巣を多角的にとらえた治療を行うことが可能です。さらに東京から新幹線で90分程度のエリアに位置していることから、首都圏からの日帰り治療で対応を進めることも可能となっています。
南東北がん陽子線治療センターにおける治療は「陽子線治療」のみです。陽子線治療は放射線治療の一種であり、周囲にある正常な細胞への影響を抑えつつがん病床に対してピンポイントな照射を行うという特徴があります。切らずに治すという身体に優しい治療法であり、切れないがんを治すことも可能になりつつあります。
がん患者の中にはさまざまな理由によって手術ができない方や治療の選択肢が限られている方、手術や入院することができない方などがいらっしゃいます。そんな患者様が抱えている千差万別の悩みを解決するための選択肢の一つとして陽子線治療が存在します。
また、陽子線治療はさまざまな部位に適用できます。転移性肺腫瘍・転移性肝腫瘍、転移性リンパ節などにの転移性がん(先進)への適用や脊索腫、軟骨肉腫、骨肉腫、その他のまれな骨軟部腫瘍など公的医療保険適用部位にも対応が可能です。
南東北がん陽子線治療センターで陽子線治療を受ける流れについてまとめました。
南東北がん陽子線センターを受診するには、原則として現在通っている医療機関の主治医に紹介をしてもらう必要があります。紹介状と検査データを主治医に依頼し、準備して貰ったうえで南東北がん陽子線センターに電話かメールで予約をしましょう。
南東北がん陽子線センターの医師が診察を行い、陽子線治療に適応しているかどうかの判断を行います。もちろんセカンドオピニオンとしての診察・相談も可能となっています。
南東北陽子線センターでは治療の準備として「固定具の作製」と「治療計画の作成」が必要になります。固定具は治療時に毎回同じ体制が保てるよう作る必要があり、治療計画はCT・MRI画像を撮影して作成します。
陽子線治療における照射は原則として毎日平日に行います。祝日などが重なった場合には土曜日も使いながら臨機応変に対応します。正面・側面の二方向からX線を撮影して進め、1回の陽子線は2-5分程度(位置合わせを含めると15-30分程度)、病状によっても異なりますが概ね2週間から8週間程度の期間を要します。
治療が終了した後は紹介元となる主治医と連携しながら経過観察を行います。南東北がん陽子線治療センターへは治療後1か月後・3か月後のように定期的な診察に行くこととなります。
前述の通り、初診時には紹介を受けたうえで予約をする必要があります。南東北がん陽子線治療センターへの予約は電話やメール、もしくは公式HPの予約フォームから申し込む必要があります。
一般財団法人 脳神経疾患研究所 附属 南東北がん陽子線治療センター |
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診療科目 | 陽子線治療 |
診療時間 | 初診受付:8:30〜17:00 |
休診日 | 日・祝・年末年始 |
所在地 | 福島県郡山市八山田7-172 |
電話番号 | 024-934-3888 |
ベッド数 | 19床 |
年間治療患者数 | 延べ治療患者数6,941人(2008年10月開院。2023年3月末現在) |
対応可能な治療方法 | 陽子線治療 |
設備 | GE Signa HDx、Canon Aquilion LB、Canon i DREX-UI80 |
URL | https://www.southerntohoku-proton.com/ |