標準治療と先進医療の両面から癌を治療する東京クリニック
東京クリニックは2006年に千代田区で開設されたクリニックであり、各分野の医師と提携しながら癌診断を含めた総合内科を標榜しています。また、癌治療として免疫療法や陽子線治療、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)といった治療を提供していることも特徴です。
癌治療では、標準治療として受けられるメニューと、先進医療として自由診療となる治療の両方に対応しており、癌の早期発見を目指しつつ、転移癌や再発癌など様々な癌患者に対して治療法の提案や可能性の検討を行っていることがポイントです。
金森博医師2022年4月より東京クリニックの院長を務めているドクターです。東京大学医学部を卒業し、東大病院において消化器内科の医師として経験を積んできました。その他、京都大学やイリノイ大学、国立健康・栄養研究所といった国内外の医療機関や研究期間に所属してきた経歴を持っており、臨床医としても研究者としても積極的に活動してきたことが強みです。
東京クリニックでは各分野の医師による、専門性を活かした幅広い診療体制の構築に尽力しており、医療機器の導入や医療環境の拡充にも力を入れています。加えて、癌の早期発見・早期治療を目指して人間ドックやがん検診も重視しており、様々なニーズへ臨機応変に対応できる環境作りを目指しています。
東京クリニックでは癌治療として、免疫療法や陽子線治療、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)といった治療法を導入しています。免疫療法では癌患者の一人ひとりに対して医師の診断と各種画像診断装置による検査を行った上で、オーダーメイドの治療プランを構築して患者ファーストの癌治療体制を構築してくれる点が魅力です。
また、陽子線治療のように標準治療と自由診療(先進医療)が分けられている場合に関しても、患者の状態や癌の性質、費用面に対するニーズなどを複合的に考慮してプランニングしてくれることも見逃せません。
東京クリニックでは、癌治療における免疫療法として患者由来のNK細胞と樹状細胞を培養して、癌への免疫作用を活性化させる治療法が提供されています。
癌患者の血液を採取し、そこから取得した免疫細胞としてNK細胞と樹状細胞を分離し、さらにそれらを培養して癌患者の癌への誘導性を高めた上で患者の体へ戻します。これにより、癌患者の癌細胞に特化したターゲティングが可能となり、癌細胞への攻撃を活性化して癌の治療を狙うという点が特徴です。
また、東京クリニックではNK細胞と樹状細胞の培養システムにもこだわっており、健常者であれば癌予防の効果を目指し、標準治療を受けている癌患者に対しては主治医と連携して、化学療法や放射線治療を前提とした複合的治療を提供するといった使い分けをしていることもポイントです。
東京クリニックでは、標準治療による治癒が困難とされた癌患者への治療や、再発癌・転移癌・末期癌などで余命宣告を受けている人の緩和ケアといった目的でも、免疫細胞療法を選択できます。
緩和医療を目的とした免疫療法では、癌の進行を抑制して可能な範囲で癌による諸症状をコントロールしつつ、患者のQOLを維持・向上させられるようライフプランに合わせた治療計画を相談することが可能です。また、NK細胞活性による免疫療法では患者の免疫機能をトータルでサポートし、癌によって体力が低下した状態での感染リスクなどもマネジメントします。
免疫細胞療法はどんなステージのがんでも治療できます。特に、がんの発症・再発予防、手術や放射線治療の前後で免疫細胞療法をおこなうとより効果的です。
また、NK細胞療法は、がんやがんの治療によって弱った免疫力を強化することにより、がん細胞を傷害するだけでなく、ウイルスに感染して発症したり、重症化しにくくなることも期待されます。引用元:東京クリニック公式サイト
https://tokyo-cl.com/cancer/#cancer_2
陽子線治療とは、放射線治療における放射線の代わりに、人体への透過性の高い陽子線を照射して癌を治療する照射治療です。陽子線は放射線よりも深部にある癌へエネルギーを伝えられる上、健常細胞へのダメージ負担が放射線よりも抑えられているため、被曝による副作用リスクをコントロールできます。
ただし、陽子線治療は標準治療として受けられる範囲と、自由診療の先進医療として受けられる範囲が分けられており、先進医療になる場合は保険診療が使えないため全額自己負担になる点に注意してください。
保険適用となる陽子線照射は小児癌や骨軟部癌、前立腺癌、頭頸部癌の一部といったものが挙げられています。詳細については医師へ確認してください。
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)は標準治療として受けられる照射治療の1種であり、中性子とホウ素の反応を利用して癌細胞をピンポイントでターゲティングする治療です。なお、ホウ素中性子捕捉療法では適応となる対象癌が「切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部癌」に限定されています。
放射線治療と同様に人体をメスで傷つける必要がなく、臓器の切除や摘出といったプロセスを必要としません。また、保険診療で受けられる上、照射治療の回数が従来の放射線治療よりも少なくて済むため被曝ダメージを軽減しやすいこともメリットです。
BNCTは放射線がん治療法の1つです。
ホウ素に中性子を当てると、細胞1つ分程度の距離しか飛ばない粒子(アルファ線とリチウム粒子)が発生します。
この原理を利用して、ホウ素をがん細胞に取り込ませてがん細胞を破壊します。
引用元:東京クリニック公式サイト
https://tokyo-cl.com/cancer/#cancer_4
東京クリニックで陽子線治療やホウ素中性子補足療法、あるいは免疫療法などを受ける場合、必ず事前に医師よる診察と画像診断装置を使った精密検査などが必要となります。
診察ではこれまでの癌治療の履歴や効果、さらに現在の患者の状態や癌の規模、発生部位などを総合的に検査した上で、そもそもどのような治療法に適応性があるか判断される点が重要です。なお、保険適用の治療と自由診療の治療についてもこの時点で適応性が検討されるため、しっかりと医師へ相談するようにしてください。
CTやMRIといった画像診断に加えて血液検査などを、実施する治療内容に応じて行います。そしてそれらの結果にもとづき、担当医が患者のニーズを考慮しつつ治療プランを作成するという流れです。
なお、例えば治癒を目指す積極的な治療を希望するのか、緩和ケアによるコントロールを重視するのか、同じ治療法でも目的によってプランがオーダーメイドされることも特徴です。
治療計画に則って治療が実施されます。治療期間や通院頻度について事前に医師へ確認するようにしてください。なお免疫療法の場合は治療前の細胞培養期間が必要となります。
東京クリニックでは診察に原則として予約制が採用されており、月曜から土曜日の受付時間(9:00~17:30)に電話で予約を行ってください。
標準治療と自由診療が併用されており、実際の治療費については主治医へ確認してください。
東京クリニック | |
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診療科目 | 脳神経外科、消化器内科、総合診療科、放射線科、陽子線治療外来、腫瘍内科など |
診療時間 | 9:00~12:3014:00~17:00 |
休診日 | 日曜日・祝日・年末年始 |
所在地 | 東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル1階、地下1階、地下2階 |
電話番号 | 03-3516-7151 |
ベッド数 | 記載なし |
年間治療患者数 | 記載なし |
対応可能な治療方法 | 免疫療法、陽子線治療、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)、再生医療 |
設備 | 1.5T(テスラ)MRI、マルチスライスCT、デジタルマンモグラフィー、骨密度・体組成測定器iDXA、拡大内視鏡など |
URL | https://tokyo-cl.com/ |