いちから分かる癌転移の治療方法ガイド

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東京北医療センター

東京 放射線診断化学療法手術
(サイトイメージ)
引用元:東京北医療センター公式HP
https://www.tokyokita-jadecom.jp/

東京都北区の癌治療を支える東京北医療センター

東京北医療センターは東京都北区赤羽台にある総合病院であり、地域医療支援病院として地域住民の健康と安全をサポートしています。癌治療としては医学的根拠にもとづいた標準治療を中心に実施しており、放射線診断科と各診療科が連携して外科治療や化学療法などを行っています。

また、東京北医療センターの特徴として、血液内科系の癌治療について研究する国際骨髄腫先端治療研究センター(IMC-ART)を併設しており、骨髄腫といった悪性腫瘍の治療法の研究や開発に取り組んでいることは重要です。なお、同センターは運営が独立している医療機関となっており、東京北医療センターだけでなく日本国内の医療技術の発展を目指しています。

東京北医療センターの医師

三輪 哲義 血液内科科長・国際骨髄腫先端治療研究センター長

三浦医師は東京北医療センターの血液内科で科長を務めると同時に、国際骨髄腫先端治療研究センターではセンター長として多発性骨髄腫に対する免疫療法などの研究チームを率いています。地域医療支援病院としての東京北医療センターの強みを活かして、各診療科の専門医や認定医、また他の医療機関や研究機関のドクターとも連携しながら総合診療的な観点で癌治療の研究・開発・分析を行っていることが特徴です。

積極的な医療機器や分析機器の導入によって医療環境の拡充にも取り組んでおり、リアルタイムPCRや次世代シークエンサー、8カラーフローサイトメーターといった設備の導入も進めています。

目次

東京北医療センターの特徴

医学的根拠にもとづいた総合的診療の実践

東京北医療センターの医療方針として、医学的根拠にもとづいた医療「EBM」を踏まえた総合的診療の実践が掲げられています。研究データの随時更新に取り組みつつ、数字やデータだけを優先して独善的な治療を患者へ押しつけるのでなく、各患者の症状や体質、ライフスタイル及びライフステージなども考慮しながら、総合的な視点で治療プランを検討してくれることが特徴です。

癌患者についても多角的な視点で、各診療科のドクターの専門性を活かしながら検討しており、さらに国際骨髄腫先端治療研究センターといった研究部門も連携して最新治療の開発や治験にも可能性を見出しています。

東京北医療センターの治療方法

化学療法・免疫療法

多発性骨髄腫(MM)に対する新世代の樹状細胞療法

東京北医療センターの血液内科に併設された国際骨髄腫先端治療研究センター(IMC-ART)では、「多発性骨髄腫(MM)に対する新世代の樹状細胞療法」に関する治療研究が行われています。

樹状細胞療法とは、患者の体内でリンパ球などの免疫細胞に指示を出し、攻撃対象として癌細胞をターゲティングするために働く免疫細胞の1種です。多発性骨髄腫を発症した癌患者から血液を採取して、患者由来の樹状細胞を採取・培養した上で、活性化させて癌患者に対する機能性を強化します。

研究データを収集するために、癌細胞のDNAを分析して遺伝的アプローチを検討するリアルタイムPCRや、癌細胞ごとの遺伝子変異部位を特定して腫瘍リスクを検証するシークエンサーといった医療機器の活用にも力が入れられていることが特徴です。

国際骨髄腫先端治療研究センター(IMC-ART)は、東京北医療センターに併設された研究部門で、「多発性骨髄腫(MM)に対する新世代の樹状細胞療法」など最先端の治療法を研究目標としています。

引用元:東京北医療センター公式サイト
https://www.tokyokita-jadecom.jp/hematology_special/center.html

専門部門による核医学検査の発展

国際骨髄腫先端治療研究センターには核医学検査などを専門的に扱う核医学部門が開設されており、標準PETや標準CTだけでなく、多発性骨髄腫に関して従来よりも高感度で検査を行えるアミノ酸PETやチオチミジンPERといった解析方法の研究も進められています。

外科治療

積極的な鏡視下手術による低侵襲治療

東京北医療センターでは食道癌や胃癌、大腸癌など様々な癌の外科治療について、患者の負担を軽減できるように積極的な内視鏡手術などを行っていることがポイントです。また、外科治療に術前化学療法を組み合わせることで、手術に先んじて癌の規模を縮小させて、開腹手術適応の癌を内視鏡手術適応に変化させてからアプローチするといった治療法が実践されていることも見逃せません。

また、進行癌については手術後の化学療法も併用し、再発リスクや転移リスクの軽減を重視していることも重要です。

他院と連携した放射線化学療法

東京北医療センターでは術前化学療法だけでなく、放射線治療による効果も併用した総合的アプローチとして、放射線化学療法にも対応しています。

放射線化学療法を手術の前後に受ける場合、東京北医療センターが提携している医療機関やクリニックと連携して、事前の画像診断やシミュレーションによって作成した治療プランに則った治療が実施されます。

食道ガンでは術前補助化学療法、手術療法はもちろん、放射線化学療法(他院と連携し、再発時の治療にも行います。)にも対応しています。

引用元:東京北医療センター公式サイト
https://www.tokyokita-jadecom.jp/section/surgery-gastroenterology.html

東京北医療センターの施術について

癌治療の流れ

診察

東京北医療センターは厚生労働省が定める施設基準に合致した地域医療支援病院であり、原則として診察を受けるには紹介状が必要とされています。なお、紹介状がなくても初診予約をすることは可能ですが、その場合は選定療養費として別途費用が発生する点に注意してください。

初診時は担当の診療科で医師の問診を受けた上で、必要な検査を行って癌に関する情報を収集します。

治療計画作成

東京北医療センターでは放射線診断科が設置されており、癌治療の計画をプランニングするために各種検査や画像診断が実施されます。また、得られたデータにもとづいて主治医や専門医資格をもつ医師が、EBMを前提とした治療プランを考案してくれることも重要です。

治療

治療は治療計画にもとづいて実行され、術前化学療法や放射線化学療法などを併用する場合は、必要に応じて多淫との連携治療も行われます。

予約方法

紹介状を持っている患者の場合、予約専用窓口として地域連携センター直通の電話番号「03-5963-3421」を利用することが可能です。なお、事前予約がなくても診察を受けることは可能ですが、予約者が優先される点に注意してください。

治療費について

標準治療を中心とした治療費が行われており、費用については主治医に相談して確認してください。

なお、他院連携の治療を受ける場合も、同様に主治医へ確認して費用の総額を把握しておきましょう。

東京北医療センターの基本情報

東京北医療センター
診療科目 内科、 呼吸器内科、 循環器内科、 消化器内科、 脳神経内科、 腎臓内科、 血液内科、 糖尿病内科、 小児科、 外科、 内視鏡外科、 食道・胃腸外科、 大腸・肛門外科、 肝臓・胆のう・膵臓外科、 乳腺・内分泌外科、 整形外科、 形成外科、 脳神経外科、 小児外科、 呼吸器外科、 心臓血管外科、 産婦人科、 眼科、 耳鼻咽喉科、 リハビリテーション科、 放射線診断科、 皮膚科、 泌尿器科、 救急科、 麻酔科、 病理診断科、 精神科
診療時間 平日8:30~17:00
土曜8:30~12:30
休診日 日曜日・祝日・年末年始
所在地 東京都北区赤羽台4-17-56
電話番号 03-5963-3311(代表)
03-5963-3421(紹介状あり)
ベッド数 351床(ICU8床、HCU12床、NICU6床、無菌室33床、LDR5床)
年間治療患者数 平成28年度:手術622例(うち内視鏡下手術311例)
対応可能な治療方法 手術治療、化学療法
設備 DR X線TV室2室、マンモ撮影室1室、MDCT室1室、MRI室(1.5T、3.0T)2室、血管造影室 1室、骨密度測定・結石破砕室1室、核医学検査室1室など
URL https://www.tokyokita-jadecom.jp/