いちから分かる癌転移の治療方法ガイド

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東京女子医科大学病院

東京 放射線治療
(サイトイメージ)
引用元:東京女子医科大学病院公式HP
http://www.twmu.ac.jp/CC/

総合的な癌治療を実現するがんセンターを設立

癌患者とその家族をトータルサポートする目的で、2007年10月にがんセンターを設立した東京女子医科大学病院。癌治療を担当する部門と癌の研究を行う部門が連携して、水準の高い癌医療を提供しています。

東京女子医科大学病院の医師

板橋 道朗医師

東京女子医科大学病院の放射線腫瘍科がんセンター病院部門長を務めている医師。東京女子医科大学病院内にある消化器・一般外科の教授も務めています。

目次

東京女子医科大学病院の特徴

東京女子大学病院は、放射線腫瘍科にて癌治療を行ってきた病院です。放射線腫瘍科は脳腫瘍、頭頸部腫瘍、肺癌、食道癌、泌尿生殖器腫瘍、子宮頸癌、悪性リンパ腫などの色々な種類の悪性腫瘍の患者さんに対して、放射線治療を主軸として、がんを切らずに治すべく診療を行っています。

より総合的な癌医療を提供するべく、放射線腫瘍科内に「がんセンター部門」を設立したのは2007年10月。癌の研究を行いつつ、専門性の高い治療とケアを提供しています。

また、がんセンターには、癌治療に対する様々な教室を設置。ソーシャルワーカー、がん看護専門看護師、精神看護専門看護師、薬剤師、栄養士など様々な専門家が在籍する「がん患者相談室」では、癌に関連する様々な相談を受け付けているそうです。

「がんサロンすまいる」は、癌にかんする情報を共有し合う場として、癌患者やその家族が集うカフェを開くなど、様々なイベントを開催しています。似た境遇にいる人たちが病気の不安や悩みを共有し合い、寄り添い対話する場となっているそうです。このように癌治療だけではなくトータルケアを受けられるのが東京女子大学病院の強みです。

東京女子医科大学病院の治療方法

放射線治療

放射線療法はがん治療する目的や再発を予防する目的のほか、痛みをはじめとする癌の症状のやわらげる目的でも使われています。手術が適さない良性の病気に対しても、症状緩和の目的で行われるケースがあるそうです。

主に早期の喉頭癌や咽頭癌などの頭頚部腫瘍、食道癌、一部の肺癌、前立腺癌、子宮頚癌、皮膚癌などに用いられます。癌が進行している場合は抗がん剤と組み合わせて対応。エックス線を用いた放射線治療を行うのが難しい場合、粒子線を用いた放射線治療を検討して、粒子線治療施設への紹介を行うこともあるそうです。

東京女子大学病院で受けられる放射線治療は、大きく3種類にわけられます。

1.外部照射

放射線療法を受ける患者さんの多くは、外部照射といわれるエックス線や電子線を用いた治療を受けます。外部照射装置にはいくつかの種類があり、治療する部位や腫瘍の形に合う装置を選択します。

そのため、放射線腫瘍医による治療方針や照射範囲の決め方、医学物理士による検証、診療放射線技師による精度の高い照射などが大切になってきます。

東京女子医科大学病院は定位照射(STI)や強度変調放射線治療(IMRT)、画像誘導放射線治療(IGRT)など、正常組織に対する放射線の影響が少ない治療も実施。治療をおこなう体勢でCT撮影もできるため、治療する位置を正確に確認できます。

2.小線源治療

小線源治療には大きくわけて2つの方法があります。1つは、子宮などの体腔に小線源を留置して照射する方法。もう1つは直接患部に放射線を発生する線源を入れる方法です。

子宮がんの治療では、治療装置の中に入っているイリジウムの線源を、チューブを通して病変部に密着させて治療を行います。早期の前立腺がんに対する放射性ヨード線源を使った治療では、前立腺に粒状の線源を針で差し込んで治療するそうです。

3.ラジオアイソトープ内用療法

放射線医薬品を注射または内服する治療する方法です。

東京女子医科大学病院の施術について

東京女子医科大学病院で放射線治療を受ける流れについてまとめました。

放射線治療の流れ

放射線診療科は、待ち時間を短縮しながら適切な治療を行う目的で、初期患者さんは原則完全予約制としています。事前の予約を忘れないようにしましょう。

診察

診察を行ったのち治療方針を決定します。

治療準備・治療計画

治療準備では、治療する部位のCT撮影を実施。CT撮影データをもとに、数日から2週間かけて治療計画を立てていきます。

治療前確認

治療前確認では、医師と患者で治療前の最終確認を行います。

放射線照射

放射線照射を1日~2か月ほど行います(※病態によって変動)。治療中は毎週診察を受け、有害反応などの対処を行います。

定期診察

治療終了後の定期診察で、治療の効果と有害反応の経過を見ながら対処します。経過観察にかける期間はおよそ2年から5年です。

東京女子医科大学病院の基本情報

東京女子医科大学病院
診療科目 放射線腫瘍科・消化器内科・消化器外科一般外科・乳腺内分泌外科・呼吸器内科外科・血液内科・泌尿器科・婦人科・脳神経外科・耳鼻咽喉科・歯科口腔外科・乳腺内分泌外科・皮膚科・整形外科・麻酔科・神経精神科・化学療法緩和ケア科
診療時間 平日9:00~16:00、土曜9:00~12:00(第3土曜日除く)
休診日 日曜・祝日・第3土曜・創立記念日12月5日(12月5日が日曜の場合12月6日)
・年末年始12月30日~1月4日
所在地 東京都新宿区河田町8-1
電話番号 03-3353-8111(代表)
ベッド数 1,316床
年間治療患者数 外来患者数(令和元年度):3,780人/1日平均
入院患者数(令和元年度):964人/1日平均
対応可能な治療方法 外部照射・小線源治療
設備 外部放射線治療装置(リニアック)、放射線治療位置決め装置、治療計画装置(RTPS)、治療計画支援システム、IMRT、VMAT線量検証システム、線量測定システムツール、ファントムツール
URL http://www.twmu.ac.jp/CC/