
富士市の地域がん診療連携拠点病院として癌治療の柱を支える
富士市立中央病院は静岡県富士市が運営母体となって、地域の医療ネットワークの基盤を構築している基幹病院です。また、地域がん診療連携拠点病院としての指定を受けており、癌患者や家族に対する癌治療の提供や医療サポートの土台としても機能している点が重要です。
地域医療の安定化を図りつつ高度医療の提供施設として活躍できるよう、放射線治療科など一部診療科については完全紹介制を採用しており、高度な癌治療などを提供しています。
岡林俊医師は日本医学放射線学会放射線治療専門医や日本専門医機構放射線科専門医などの医療団体から放射線治療の専門医として認定されているプロフェッショナルであり、富士市立中央病院においては放射線治療科の医長として同病院放射線治療を担当しています。
患者の主治医と連携して、患者のために適切な放射線治療の方針や計画の策定を担当し、癌患者の負担を少しでも軽減できるよう積極的に取り組んでいることが特徴です。
富士市立中央病院は富士市が運営母体となっている公立病院であると同時に、令和5年4月からは専門的かつ高度な癌治療を実践する医療施設として「地域がん診療連携拠点病院」としての指定も受けています。外科治療や放射線治療、化学療法など標準治療をベースとして多角的な癌治療を実践しており、さらに高精度放射線照射装置「TrueBeam」や手術支援ロボット「ダビンチ(da Vinci X)」といった医療機器の導入による治療環境の拡充にも力を入れている点が特徴です。
高精度放射線照射治療の1種であり、あらかじめ精密画像診断によって患者の体内にある癌や腫瘍組織を把握しておき、患者の体外の複数方向から体内のターゲットに対して放射線を当てるピンポイント照射です。照射装置から発せられるそれぞれの放射線は、健常な細胞への被曝ダメージを抑えられるよう線量を抑えられており、一方、ターゲットにはそれらを収束することで高密度の放射線エネルギーを当てて治療の効果を高めます。
副作用のリスクを抑えつつ、治療効果を追求できる方法として富士市立中央病院でも積極的に活用されています。
比較的小さな腫瘍に対して多方向から放射線を集中させて照射方法です。ピンポイント照射とも呼ばれ、周囲の正常組織の影響を抑えながら、標的に高い線量を投与が可能です。この方法により腫瘍に対して高い治療効果が期待できます。
引用元:富士市立中央病院公式HP
https://byoin.city.fuji.shizuoka.jp/bumon/shinryou/houshasen_chiryou.html
強度変調放射線治療は、腫瘍の形状や位置、大きさなどを精密に診断した上で、腫瘍の立体形状に合わせて放射線照射量を変化させながら外部照射を行う治療法です。
患者の体に対して一律な放射線を照射するのでなく、それぞれの部位や臓器の位置に応じて適切な放射線量を精密にコントロールするため、健常細胞への被曝を抑えつつ腫瘍細胞へのダメージを上昇できることが強みです。また、単一方向から放射線を照射するだけでなく、装置を回転させて多角的に照射を行う強度変調回転照射も採用されています。
腫瘍の形状に合わせて放射線の強度を変化させ、正常な組織への影響を最小限に抑えながら放射線を照射する技術です。これにより、治療効果を高めつつ、副作用を軽減することが期待できます。さらに装置が動きながらIMRTを行うことにより、短時間での治療が可能となっています。
引用元:富士市立中央病院公式HP
https://byoin.city.fuji.shizuoka.jp/bumon/shinryou/houshasen_chiryou.html
手術支援ロボット「ダビンチ」は、専門のトレーニングを受けた外科医がリモート操作によってロボットアームを制御し、患者の手術を執刀する医療用ロボットシステムです。
人間の視力を超えた高倍率・高精細のデジタル画像システムを搭載しており、手術部位を拡大しながら、複数のロボットアームを同時に運用することで人間の手技では再現困難なレベルの外科治療を再現することができます。
富士市立中央病院では胃がんと直腸がんの一部症例にロボット支援下手術を採用しており、将来的にはより広範囲の適応性を目指している点が重要です。
当院は、令和5年3月から手術支援ロボット ダビンチ(da Vinci X)による手術を開始しました。
手術支援ロボットは、精度と効率を向上させるために開発された医療機器です。このロボットは、外科医が手術を行う際に使用するツールであり、高い精度で操作を行うことができます。通常の腹腔鏡手術では鉗子の操作に制限があり、手術手技の難易度は高く、高度の技術が必要でした。その弱点を補うために開発された手術支援ロボットは、カメラと操作アームを備えており、外科医は遠隔操作で手術を行うことができます。引用元:富士市立中央病院公式HP
https://byoin.city.fuji.shizuoka.jp/annai/torikumi/davinci.html
手術だけでは治療が困難な症例や、術後の再発リスクや転移リスクを管理する目的などにおいて、外科治療に放射線治療や化学療法を組み合わせた集学的治療が実践されていることも特徴です。
富士市立中央病院において集学的治療の対象となる癌は複数設定されており、原発性の癌だけでなく、転移性肝臓がんや転移性肺がん、原発不明がんなど悪性の強い癌に対しても治療を検討することができます。
外科で診療する疾患は悪性疾患(がん)と良性疾患に大別されます。がんは長期(術後5年から10年)にわたるフォローや検査、治療が必要になることが多い疾患群です。がんに対する集学的治療の一環として、手術以外に、抗がん剤治療(化学療法)や放射線治療を行います。
外科手術や集学的治療の対象となる悪性疾患は、食道がん、胃がん、小腸がん、大腸がん(結腸がんおよび直腸がん)、肛門がん、肝臓がん(原発性および転移性)、膵臓がん、胆嚢がん、胆管がん、GISTなどの消化管間葉系腫瘍、乳がん、肺がん(原発性および転移性)、原発不明がんなどです。悪性リンパ腫も生検を目的とした外科手術の対象になることがあります。引用元:富士市立中央病院公式HP
https://byoin.city.fuji.shizuoka.jp/bumon/shinryou/geka/index.html
富士市立中央病院では高精度放射線照射治療やロボット支援下手術といった高度癌治療に加えて、標準治療を組み合わせた集学的治療などが積極的に採用されており、原発癌だけでなく再発癌や転移癌に対しても患者ごとに適切な治療計画や医療ケアプランなどを検討してくれることが魅力です。また、治療プランの策定には患者や家族の要望も反映してもらえるため、まずは主治医としっかり相談しながら治療可能性について確認していきましょう。
当サイトでは、転移癌の治療を諦めない医師がいるおすすめ病院を紹介しています。放射線治療や化学療法、手術などについて相談できる医療機関をまとめているため、治療の選択肢を広く知っておきたい方はあわせてご覧ください。
※医療機関ごとに対応する治療法、適応、受診条件は異なります。詳細は各医療機関へご確認ください。
放射線治療科で放射線治療医の診察を受ける場合、あらかじめ主治医からの紹介が必要です。診察では医師が患者に合わせて治療方針を検討し、また各種画像診断などを用いて治療シミュレーションを実施します。
治療計画CTの画像をもとに、医師が照射範囲や回数などを治療計画としてまとめます。
実際の放射線治療は常に治療計画に沿って行われ、1回の照射時間は通常15分程度です。ただし照射の方法などによって照射時間が変更する場合もあります。また、治療期間中は定期的に放射線治療医が診察を行い、副作用の有無や治療の効果をチェックします。
富士市立中央病院の放射線治療科は「完全紹介予約制」が採用されており、医師の診察を受けるためには地域の「かかりつけ医」からの紹介状か、富士市立中央病院の診療科の主治医からの院内紹介が必要です。
放射線治療は他の診療科の治療と連携して行われるため、実際の治療費などに関しては改めて主治医や放射線治療医などへご確認ください。
| 富士市立中央病院 | |
|---|---|
| 診療科目 | 糖尿病・代謝・内分泌内科、血液内科、呼吸器内科、消化器内科、小児科、外科、整形外科、放射線画像診断科、放射線治療科、麻酔科、病理診断科など |
| 診療時間 | 診療受付時間 8:00~11:00 |
| 休診日 | 土曜日・日曜日、祝日、国民の休日、年末年始(12月29日から1月3日) |
| 所在地 | 静岡県富士市高島町50番地 |
| 電話番号 | 0545-52-1131 |
| ベッド数 | 520床(一般病床504床、結核病床10床、感染症病床6床) |
| 年間治療患者数 | 1日平均外来患者 873.8人(令和5年度) 1日平均入院患者 376.2人(令和5年度) |
| 対応可能な治療方法 | 手術治療、放射線治療、化学療法 |
| 設備 | 手術支援ロボット「ダビンチ(da Vinci X)」、放射線治療装置「TrueBeam(バリアン)」、多目的血管造影撮影装置「アーティスiconoD-Spin(シーメンス)」、循環器X線診断装置「Azurion7-B12-12(フィリップス)」など |
| URL | https://byoin.city.fuji.shizuoka.jp/ |