いちから分かる癌転移の治療方法ガイド

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膵臓がんの症状や転移、治療法について

50~70歳の男性に発症しやすいと言われているのが膵臓がんです。膵臓には消化酵素やホルモンを分泌する働きがあるため、がんを発症すると機能がうまく働かず、がん以外にも糖尿病を発症する場合があります。このページでは膵臓がんの症状や治療法、痛み、転移しやすい部位について解説していきます。

膵臓がんの症状

膵臓は膵頭部・膵体部・膵尾部の3つに区分されます。がんが発症した部位によって症状が異なってくるのが特徴です。

膵頭部にがんができた場合は黄疸が見られ、膵頭部中央部分では黄疸と腹痛、膵頭部の下側だと腹痛が症状として出現。膵体部と膵尾部では、黄疸は見られず腹痛が主な症状として見られます。

膵体部と膵尾部にがんが発症した場合、初期の段階ではあまり症状が現れないため腹痛が起きた際にはかなり進行している可能性も。

また、膵臓がんの場合、がんが小さいうちから膵臓の周囲に広がり、他の部位へ転移しやすいという特徴があります。

膵臓がんの治療法

膵臓がんの治療で中心となるのが外科手術で、膵頭十二指腸切除術・膵尾部切除術・膵全摘術の3つがあります。

しかし、膵臓は血糖値コントロールやホルモンの分泌、消化機能の調整などを担う器官のため、全摘することはあまりありません。

そのため、膵臓を3つの区分に分けてがんのある部位を切除するようになったのです。外科手術のほかには、放射線治療・化学療法(抗がん剤治療)などがあり、併用治療が行われます。

2025年4月現在、切除不能進行膵がんに対しては、FOLFIRINOX療法(5-FU、レボホリナート、イリノテカン、オキサリプラチンの併用)や、ゲムシタビン+ナブパクリタキセル(アブラキサン)の併用療法が標準治療として行われています。これらの化学療法は、がんの縮小や進行抑制、延命効果を期待して使用されます。患者の全身状態や年齢に応じて、治療レジメンは選択されます。

また、がんの遺伝子情報に基づいた個別化医療も進んでおり、MSI-high(高頻度マイクロサテライト不安定性)やBRCA遺伝子変異を有する一部の患者に対しては、免疫チェックポイント阻害薬(ペムブロリズマブ)やPARP阻害薬(オラパリブ)といった分子標的薬が適用される場合があります。これらの治療法は効果がある患者が限られていますが、選択肢として注目されています。

膵頭部がんになった場合は、膵管ががんによって侵されてしまい胆管と合流する部分が塞がれて胆汁をうまく流せないことも。

たまった胆汁を排出できるように、対症療法として内視鏡を使ったドレナージをおこなう場合もあります。

膵臓がんの痛み

膵臓がんはお腹や腰に痛みが現れます。悪性度の高いがんのため、腹痛や腰背部痛が起きている場合進行しているケースも。

がんが小さくても膵臓の周りにある神経や血管、胆管へ浸潤していくため、リンパ節への転移や肝臓への遠隔転移が起きることもあるのです。

その結果、食道や胃腸などの管腔臓器に炎症や閉塞が起こって痛みが生じます。また、感覚を伝える神経に損傷が起こり、神経障害性疼痛が起きることもあるのです。

がんが大きくなった場合は、十二指腸や横行結腸が狭くなり、通過障害が起きて腹部が張ったり、痛みを感じたりします。

膵臓がんの転移先として多い部位

膵臓がんはがんが小さいうちでも周囲の臓器に広がるのが特徴です。転移にはがんの病巣(原発巣)から血流にのって転移する血行性転移、リンパ液にのって移動するリンパ行性転移、がん細胞が腹腔内に散らばる腹膜播種(ふくまくはしゅ)の3つがあります。

とくに膵臓がんの場合は、血行性転移による肝臓への転移と腹膜播種が起こりやすいです。血行性転移によって骨へ転移した場合は、骨転移となります。

肝臓や骨への遠隔転移が分かった場合、ステージⅣと判断されて、外科手術ではなく化学療法や放射線治療を主体とした治療が行われます。

膵臓がんの予防について

膵臓がんの発症には様々なリスク因子が関連しており、例えば血縁者に膵臓がんの患者がいる人では遺伝的に発癌リスクが高くなり、さらに糖尿病や慢性膵炎、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)といった疾病を抱えている人でも癌の発症率が高まることは知られています。

加えて遺伝的な体質や他の疾病の影響だけでなく、喫煙習慣やアルコールの摂取(飲酒)、運動不足や肥満といった生活習慣に関連した事柄によっても、膵臓がんを含めて様々な癌のリスクが高まることは無視できません。そのため定期的な検診や予防医療で医学的に備えるだけでなく、まずは自分が普段から取り組める膵臓がんの予防法について正しく理解し、実践していくことが重要です。

※参照元:国立研究開発法人国立がん研究センターがん情報サービス|膵臓がん 予防・検診(https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/prevention_screening.html

生活習慣の改善による予防

現在、生活習慣に関連した癌のリスク因子は複数判明しており、例えば以下のような生活習慣や日常の項目が発がん率の上昇につながるとされています。

言い換えれば、上記のようなリスクについてきちんと対策したり生活習慣を改善したりすることで、仮にどのような体質の人であっても、がん予防として意味があるということです。

たばこを控える・禁煙(分煙)する

国立研究開発法人国立がん研究センターによれば、日本人の発がんリスクを高める要因の1つとして、日常的な喫煙習慣が重大なものとされており、特に日本人男性の膵臓がん予防を考えた際には「禁煙」が効果的とされています。

また生活習慣や日常空間における禁煙対策として、自分の吸うたばこの煙だけでなく、周囲の人の吸っているたばこの煙(副流煙)についての対策も無視できません。

当然ながら喫煙者が吐き出した煙や副流煙にも発がん性物質は含まれており、受動喫煙は厚生労働省の指針においても癌リスクとして判定されています。そのため、家族にも禁煙に取り組んでもらったり、外食時などは禁煙の店や分煙対策が徹底されている店を選んだりするといった工夫も大切です。

※参照元:厚生労働省|生活習慣病などの情報(https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/tobacco/t-03-001

お酒を控える・禁酒する

お酒(アルコール飲料)も癌リスクを増大させる因子の1つです。

かつて「酒は百薬の長」とも言われていましたが、現代の医療業界においては「癌にとって酒は1滴でもリスクになり得る」と考えられており、基本的にアルコールを摂取せずに済むのであれば、がん予防の取り組みとしてそれが最善といえるでしょう。

一方、酒は嗜好品でもあり、お酒を好きな人にとっていきなり断酒や禁酒をすることで別のストレスや心理的負担が発生する恐れもあります。そのため、どうしてもお酒を完全に止められない際には、まず前段階としてアルコール度数の低いお酒に変更したり、1日に飲む酒量を制限したりするといった対策から心がけてください。

※参照元:日本経済新聞|「百薬の長」今は昔 少量飲酒もがんなどリスクに(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC296RL0Z20C23A5000000/#:~:text=%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%81%8C%E9%80%B2%E3%82%93%E3%81%A0%E3%81%93%E3%81%A8,%E3%81%AA%E8%A9%95%E4%BE%A1%E3%81%A0%E3%80%8D%E3%81%A8%E8%A9%B1%E3%81%99%E3%80%82

食生活を改善する・栄養バランスを整える

塩分過多なメニューや糖分・油分の過剰摂取、野菜・食物繊維の不足といった偏った食生活は高血圧や高脂血症のリスクを高めると同時に、癌のリスクも上昇させてしまう身近な要因です。そのため1日の摂取カロリーや栄養バランスを考慮しながら、健康的な食生活を習慣化していくことが日々のがん予防として欠かせません。

また暴飲暴食は肥満リスクを高める他、熱い飲み物や食べ物を冷まさずに急いで食べる行為も口内や消化管の粘膜を損傷して癌リスクにつながる原因とされています。一方、ゆっくり噛んで食べることで少量の食事でも満腹感を得られやすくなり、過剰な食欲の抑制に役立つことは重要です。

過度なダイエットや過食は厳禁として、食材や食品の種類だけでなく食べる量や食べ方についても工夫しながら、楽しく健康的な食習慣を整えていきましょう。

適度な運動習慣・身体活動

国立がん研究センターの研究によれば、仕事や趣味などで普段から体を動かす量が多い人ほど、癌や心疾患のリスクを低下させられることが分かっています。

そのため無理のない範囲で体を動かし、可能な限り身体活動の量を増やしていくことががん予防の取り組みとして大切です。

なお運動量の目安としては、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動基準2013」において以下のような推奨基準が定められています。

※参照元:国立研究開発法人国立がん研究センターがん情報サービス|科学的根拠に基づくがん予防(https://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause_prevention/evidence_based.html

適正体重を維持する・メタボリックシンドロームの改善

食生活や運動習慣にも関連しますが、太り過ぎは癌を含めて様々な健康悪化の要因になります。同時に、痩せ過ぎも健康に悪影響を及ぼすことがポイントです。

大切なことは「適正体重」を維持することであり、生活習慣の乱れによるメタボリックシンドロームや、過度なダイエットによる健康被害といったリスクに備えていきましょう。

なお適正体重については肥満度の指標である「BMI値」を目安にすることが可能であり、男性であれば21.0~26.9、女性では21.0~24.9が癌リスクを低下させるとされています。BMIの求め方は以下の通りです。

※参照元:国立研究開発法人国立がん研究センターがん情報サービス|科学的根拠に基づくがん予防(https://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause_prevention/evidence_based.html

感染症や病気に注意する

癌の中にはヒトパピローマウイルス(HPV)やB型・C型肝炎ウイルス、ヘリコバクターピロリ菌などへの感染によってリスクが高まるものもあります。また、その他にも長期の体調悪化や慢性疾患などの病気が癌化の一因になる恐れもあるでしょう。

事実、日本人の癌原因としてウイルス・細菌感染が女性の第1位、男性でも2位となっており、適切なワクチン接種や感染対策は結果的にがんの予防へつながることが肝要です。

※参照元:国立研究開発法人国立がん研究センターがん情報サービス|科学的根拠に基づくがん予防(https://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause_prevention/evidence_based.html

膵臓がんのスクリーニング・検査について

膵臓がんは早期の自覚症状がない上、進行が速い癌であり、症状が出てから検査を受ければ良いと考えていると、いざ膵臓がんが発見された時点で根治が困難になっているというケースも少なくありません。そのため、自覚症状などがなかったとしても定期的な健康診断やがん検診、人間ドックを受けて、膵臓がんを含めたさまざまな癌のリスクについて意識的に対策していくことが大切です。

膵臓がんの発見や再発・転移のチェックを目指す上で有用なスクリーニング・検査として、一般的に活用されているものを紹介しますので、まずはどのような方法があるのか理解した上で適切な健康管理を考えていきましょう。

血液検査(血中膵酵素)

血液検査は被検者の静脈から血液を採取し、専用の機械で血中のさまざまな成分の濃度を調べることで、体内の健康状態や病気のリスクを分析する検査方法です。膵臓がんを含めてあらゆる癌や病気のリスクを考える際に有用な検査方法であり、膵臓がんのスクリーニングとしては特に「膵酵素」と呼ばれる成分の値を調べます。

膵酵素は膵臓で産生される酵素であり、アミラーゼやエラスターゼ1といった酵素が知られています。

膵臓がんが発生していると、膵酵素が血中に漏出して血中膵酵素の値が増加しやすくなるため、血液検査で過剰な膵酵素値が認められた場合、膵臓がんのリスクを検討することが必要です。ただし血液検査で膵臓がんの確定診断を行うことはできず、そもそも膵臓に異常がなかったり、他の疾患の影響であったりしても膵酵素の値が増減することはあるため、血液検査で異常が示されたからといって過度に不安を抱くことは避けましょう。

腫瘍マーカー検査

膵酵素と並んで、血液検査で調べられるものに「腫瘍マーカー」があります。

腫瘍マーカーとは、特定の癌に関連して発生・増加する物質を指しており、血液中に該当する物質が増加している場合、対応する癌のリスクが懸念されます。

膵臓がんでは腫瘍マーカーとしてCA19-9、SPan-1、DUPAN-2、CEA、CA50といったタンパク質などが同定されており、これらの血中濃度が高まっている場合、膵臓がんの可能性が考慮されるでしょう。

ただし、腫瘍マーカーの有無や値だけで膵臓がんの詳細を確定することはできず、例えば膵臓がんがあっても常に腫瘍マーカー値が高まるとも限りません。そのため、腫瘍マーカーによる検査で気になる点が認められれば、改めて精密検査で詳細を確かめるという流れになります。

※参照元:国立研究開発法人国立がん研究センターがん情報サービス|膵臓がん 検査(https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/diagnosis.html

超音波(エコー)検査

超音波検査(エコー検査)とは、人の可聴域を超えた超音波を体の表面に当てて、体内で反響した音波を画像として処理することで、体内の状況を視覚的に調べる検査方法です。超音波検査は癌のサイズや位置などを調べるために幅広く活用されている手法であり、放射線による被曝リスクや造影剤によるアレルギーリスクなどを回避できる点でも有用です。

一方、超音波検査は検査を行う医療従事者の熟練度によって診断の精度が変わってしまい、また膵臓全体を調べる上で限界があるともされています。そのため、日本膵臓学会膵癌診療ガイドライン改訂委員会が策定した「膵癌診療ガイドライン2022年版」において、CT検査やMRI検査といった画像検査を行える場合、超音波検査は省略できるとされている点も特徴です。

※参照元:国立研究開発法人国立がん研究センターがん情報サービス|膵臓がん 検査(https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/diagnosis.html

CT検査

CT検査は被検者の体外から放射線(X線)を照射し、被検者の体内を断面図として撮影する画像検査です。CT検査は体内を詳細かつ断面的に視覚化できるため、癌の有無を知るだけでなく、形状や個数、位置など詳しい情報を取得することに役立ちます。

なお、膵臓がんのスクリーニングとしてCT検査を行う場合、癌の細部を映し出すために造影剤を使用します。

超音波検査よりも高精度の画像検査ですが、放射線による被曝リスクや造影剤によるアレルギーリスクなどがあり、妊婦やアレルギー体質のような人は検査を受けることができません。

MRI検査・MRCP検査

超音波や放射線の代わりに、電波と磁力で発生させた「磁場」を使って人体の内部を画像化する検査方法です。さまざまな方向から体内の断面図を撮影することが可能であり、癌と健常な組織を区別して画像化できることも特徴です。

なお、膵臓がんのスクリーニングとしては「MR胆管膵管撮影(MRCP:Magnetic Resonance Cholangiopancreatography)」という手法が用いられます。

MRCPは膵管や胆管の詳細を調べる画像検査であり、MRIを使って撮影した後、コンピュータで画像処理を行って膵管や胆管の状態を視覚化します。MRCPは造影剤や内視鏡が不要になるため、被検者への負担を軽減できる点が特徴です。

超音波内視鏡検査(EUS)

内視鏡の先端に超音波を発信する「プローブ(超音波プローブ)」が付けられた器具を使って、患者の体外でなく体内から超音波を当てて行う超音波検査です。

内視鏡を患者の口から挿入し、消化管の中から超音波を発信して膵臓の状態を確認できるため、体表面から超音波を当てる通常の超音波検査より精密で詳細な画像データを取得することができます。

なお、同時に内視鏡の針で組織を採取する「超音波内視鏡下穿刺吸引生検(EUS-FNA)」が行われることもあります。

内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)

EUSに似た検査方法であり、被検者の口から内視鏡を挿入して十二指腸まで進ませた後、膵管と胆管の出口に当たる十二指腸乳頭へ造影剤を注入して、改めてX線を使った画像撮影を行う方法です。

X線撮影の精度を高められる有効な検査である反面、合併症として急性膵炎などを発生させるリスクもあります。

病理診断(細胞診・組織診)

病理診断では、患者・被検者の体から採取した組織を病理医が顕微鏡で確認し、細胞の形状や様子から癌の種類や状態などを判断しており、病理診断は癌の確定診断として重要な工程です。膵臓がんの病理診断には、EUS-FNAやERCPといった内視鏡検査で採取した組織や細胞、また手術の際に切除した組織などが用いられます。

PET検査

癌細胞は健常細胞よりも多くの糖分を必要とし、癌組織では健康な組織と比較して代謝が活発化するという特徴があります。

PET検査は、あらかじめ被検者へ放射性フッ素による処理が行われたブドウ糖(FDG)を投与し、その後に被検者の体内でFDGがどのように集まっているのか、分布状況を撮影する画像検査です。

さまざまな臓器への転移リスクなどを診断する上で有用なPET検査ですが、膵臓がん単体のスクリーニング目的では推奨されていない点に注意してください。

※参照元:国立研究開発法人国立がん研究センターがん情報サービス|膵臓がん 検査(https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/diagnosis.html

審査腹腔鏡

膵臓がんの患者の中でも、腹膜播種や肝臓への転移などが疑われる人に適応となる検査です。審査腹腔鏡は患者に全身麻酔をかけた後、腹部に小さな穴を開けて、そこから腹腔鏡を挿入して直接に体内を観察します。

審査腹腔鏡では癌のステージを正確に診断することが可能です。

膵臓がんのスクリーニングのリスク

膵臓がんのスクリーニングではさまざまな検査の結果を複合的に分析した後、癌の確定診断へとつなげます。しかし、検査の方法によっていろいろなリスクやデメリットがあり、癌のスクリーニングを目的として各種検査を受ける際にはあらかじめそれぞれのリスクや課題について正しく理解しておくことが欠かせません。

検査結果が偽陰性の可能性がある

偽陰性とは、検査によって「陽性(癌がある)」と診断されるべきところ、「陰性(癌がない)」と誤って診断されてしまうことです。

スクリーニングの結果として偽陰性になった場合、本来であれば速やかに精密検査や治療を始めなければならないにもかかわらず、データ上は癌でないからと対処が遅れてしまうといったリスクが発生します。

どのような検査方法であっても状況によって偽陰性のリスクは存在するため、膵臓がんのスクリーニングでは単一の検査でなく、複数の検査を組み合わせて精度を高めることが大切です。

検査結果が偽陽性の可能性がある

偽陰性と似た誤診として偽陽性があります。偽陽性とは、癌でないにもかかわらず「陽性」と診断されてしまうことであり、被検者に不要な精神的負担をもたらしたり不要な検査で肉体的ダメージを与えたりと、いろいろな問題を生じさせるため偽陰性と同様に注意しなければなりません。

過剰診断の可能性がある

過剰診断とは、生命に危険を及ぼす癌でなく、本来は即時の治療などが必要ないにもかかわらず、検査によって検出されてしまったり治療が必要だと誤診されたりすることです。

過剰診断によって癌が発見された場合、被検者に「自分は癌だ」と過剰な不安や精神的ストレスを与えてしまう上、肉体的負担のある検査や治療によって合併症などのリスクを増大させてしまう可能性もあります。

がんを発見した場合でも健康状態の改善が難しい場合がある

膵臓がんのように通常の発見が難しく、進行の速い癌では、検査で癌が見つかった時点ですでに根治が難しいケースも珍しくありません。そのため患者の中には検査結果によってうつ状態になったり、希死念慮を強めたりといったリスクもあり、医師や家族などからの心身のサポートが重要となります。

とはいえ、どのステージでも適正な治療や診断のために適切な検査は不可欠であり、検査や結果へ過度に恐怖して絶望感を抱くのでなく、その時点から必要な治療や環境を整えていくきっかけとして前向きにとらえることが肝要です。

膵臓がんの臨床試験や治療法のトレンド

ここでは、比較的新しい臨床試験や治療法について解説していきます。膵臓がんの画期的なナノ治療薬の開発に成功したとされる治療法や、腎臓/膵臓がんに対する新たな免疫ベース治療法、新しいがん治療用ウイルス製剤などの情報についてご紹介します。

膵臓がんの新しい治療法や臨床試験などについて知りたい方は、ぜひチェックしてください。

ノボキュア、2025年ESMO消化器がん学会にて膵臓がんに対する腫瘍治療電場(TTフィールド)の第3相試験であるPANOVA-3試験の最終副次評価項目データを発表へ

ゲムシタビンならびに、ナブパクリタキセルと併用することによるTTフィールド療法にて、複数の疼痛指標で、統計的に有意であり臨床的に意味のある効果が認められました。また、事後解析においては、切除が困難な局所進行膵腺がん患者におけるオピオイド鎮痛薬の使用開始を大幅に遅らすことができたと言われています。

ゲムシタビンかつナブパクリタキセルを併用したTTフィールド療法を受けた方においては、がん悪化の進行に遅れが見られ、生活の質(QOL)がさらに長く維持されました。

上記のデータは、以前報告されているPANOVA-3における全生存期間の延長効果を補うものであり、切除困難な局所進行膵腺がんの新たな治療選択肢として期待される、「ゲムシタビンとナブパクリタキセルの併用によるTTフィールド療法」を支持するものと考えられています。

2025年7月1日、ノボキュアは、切除困難な局所進行膵腺がんを対象とした腫瘍治療電場療法の第3相試験とされるPANOVA-3試験において、最終副次評価項目の結果について発表予定であることを公表しました。

このPANOVA-3のデータは、スペインのバルセロナで開催される欧州臨床腫瘍学会消化器がん学会(2025年7月2日から7月5日に開催)で、口頭発表に採用されています。

患者の生活の質を維持することにつながる

Vall d’Hebron大学病院の腫瘍内科医であり、腫瘍研究所の消化器・内分泌腫瘍グループ責任者でもあるテレサ・マカルラ医学博士は、以下のように述べています。

「PANOVA-3試験でTTフィールドと化学療法を一緒に実施した患者は、化学療法単独の治療群と比べると、全生存期間が大幅に改善したことに併せて、疼痛の進行かつオピオイド薬の使用開始の有意な遅延も確認できました。

膵臓がんは、衰弱を伴う痛みを引き起こすとされています。このような症状を遅らせられれば、患者の生活の質を維持できるでしょう」。

「PANOVA-3における全生存期間および生活の質に対する結果は、切除不能な局所進行膵腺がんに対して期待される標準治療として、ゲムシタビンおよびナブパクリタキセルと併用したTTフィールド療法を支持しています」。

ノボキュアの最高医療責任者(CMO)であるニコラス・ルパン医学博士は、「PANOVA-3の結果は、切除が難しい局所進行膵腺がんにおいて、TTフィールド療法は全生存期間など患者の臨床的アウトカム(各種検査値の改善度)の改善につながる」と述べています。

PANOVA-3の結果

PANOVA-3の主要評価項目とされる全生存期間ならびに、無痛生存期間を合わせた複数の副次評価項目の結果については、2025年に開催された、米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で報告されています。

生活の質に関する結果は、欧州がん研究治療機構の生活の質に関する質問票ならびに、※追加尺度PAN26(膵臓がんに特化した指標)を使用して評価されています。

※PAN26:全体的な健康状態や機能にプラスして、疼痛(原因は不問)や膵臓の痛み、消化器症状などについて評価する指標です。詳しい結果は以下の通りです。

上記結果は、2025年ASCO年次総会で報告されている「統計的に有意な無痛生存期間の延長を補完」するものとされています。

PANOVA-3試験の実施内容

患者は、ゲムシタビンとナブパクリタキセルと併用するTTフィールド療法を実施する集団と、ゲムシタビンとナブパクリタキセル単独を受ける集団のどれかに、無作為に割り振られたとされています。

膵臓がんの現状

致死率の高いがんとして知られており、アメリカにおいては、がんによる死因の第3位・ヨーロッパでは第5位に位置しています。全体的ながんの発症率と死亡率は、横ばいもしくは減少傾向にありながらも、膵臓がんの発症率と死亡率は増加しています。

アメリカでは、毎年約67,000人が膵臓がんの診断を受けていると推定されており、世界全体での発症数は500,000人以上となっています。

膵臓がんの治療は、ステージ分類に応じて、手術や放射線療法、薬物療法などさまざま組み合わせて行います。膵臓がんの局所進行例の多くは、手術不能な段階で診断にいたるため、化学療法が唯一の治療選択肢となっています。

参照元:ノボキュア株式会社|ノボキュア、2025年ESMO消化器がん学会にて膵臓がんに対する腫瘍治療電場(TTフィールド)の第3相試験であるPANOVA-3試験の最終副次評価項目データを発表へ

膵臓がんの画期的なナノ治療薬の開発に成功!~がん細胞のみに抗がん剤を届ける副作用の低い能動的薬物送達システムを初めて実現~(先端生命科学研究院 特任教授 西村紳一郎)

北海道大学大学院先端生命科学研究院の西村紳一郎特任教授と、北海道大学発創薬ベンチャーの遠友ファーマ株式会社の研究グループは、抗接着性の「ナノソーム」と呼ばれる粒径20~50ナノメートルほどの超高性能ナノ微粒子を用いたがん治療用ナノ医薬の基礎的な研究を進めています。

今回、同研究グループは、がんの中でも致死率が高い、難治性のがんである膵臓がんの画期的な治療法の実現につながる「革新的なナノ医薬」の開発に成功したことを報告しました。

膵臓がんは、早期発見が非常に困難であり、発見されたとしても既にがん細胞が浸潤・転移が見られるケースが多い疾病です。

また、大きな効果が期待できる治療法は報告されておらず、患者の5年生存率は10%以下とされる難治性がんです。

今回研究グループは、正常細胞では細胞内のリソソームに限定して存在する「ノイラミニダーゼ-1(NEU-1)」がさまざまながんにおいて、細胞膜の表面にも出現していることに焦点を当てました。

そして、ナノソームから膵臓がん細胞膜のNEU-1をターゲットにする「ナノソーマルイリノテカン」を設計しました。

具体的には、ナノソームの表面にNEU-1をターゲットとする「非可逆的阻害剤」と、細胞内にあるDNAトポイソメラーゼ阻害剤のイリノテカンを一緒に搭載させることにより、抗がん剤を膵臓がん細胞だけに届ける方法である「能動的薬物送達システム」が初めて実現できました。

ナノソーマルイリノテカンをヒト膵がん細胞と共培養を行ったところ、膵がん細胞膜に特異的に出現するNEU-1を介し、搭載した抗がん剤のイリノテカンを膵がん細胞内だけに届けることに初めて成功し、低濃度のナノ医薬(IC50=8.07 nM)は、膵がん細胞を培養を開始してから24時間で完全に死滅させることを証明できたと報告しました。

また、ヒト膵がん細胞塊を移植したマウスに対し、このナノ医薬(5 mg/kg)を4日間隔にて6回静脈内投与を行った結果、移植した膵がん細胞塊の成長は完全に抑制でき、また治療期間内では、副作用によるマウスの体重減少がまったく見られなかったことも報告されています。

上記の研究成果は、2025年7月22日(火)に公開されたAdvanced Healthcare Materials誌にオンライン掲載されています。

今後の展望

同研究グループは、ヒトの膵臓がん細胞塊を移植したマウスを使用した動物実験により、高い治療効果と安全性を証明できた報告していて、がん細胞のみに取り込まれるナノ医薬による副作用があらわれにくい、効果的な膵臓がん治療法の実現に期待されています。

この画期的なナノ治療薬候補を膵臓がんで苦しんでいる多くの方々に、なるべく早く届けることが大きな任務であると話しています。

今後、治験の開催に向けて、ナノソーマルイリノテカンの製造工程を確立するほか、その品質や有効性、安全性の確保、関連する基準に基づいたさまざまな試験の実施など多くの課題を解決する必要があります。

同研究グループは、課題解決に向けて資金調達やナノ医薬の開発実績を持つ製薬企業との共同開発の開始などもあわせて開発を加速しています。

参照元:北海道大学|膵臓がんの画期的なナノ治療薬の開発に成功!~がん細胞のみに抗がん剤を届ける副作用の低い能動的薬物送達システムを初めて実現~(先端生命科学研究院 特任教授 西村紳一郎)

新しいがん治療用ウイルス製剤OBP-702

岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)消化器外科学の黒田新士講師の研究グループが、新しいがん治療用ウイルス製剤OBP-702に関する発表をおこないました。

難治性がんの1つとされている膵臓がんにかかっている患者を対象に、第Ⅰ相臨床試験の準備を開始することを発表しました。この試験は、新しいがん治療用ウイルス製剤であるOBP-702の安全性や有効性を検証するものです。

OBP-702とは、先行して開発を進めている第1世代がん治療用アデノウイルス製剤テロメライシン(OBP-301)を改変して作られた第2世代のウイルス製剤です。 テロメライシンでは治療効果が乏しい膵臓がんに対して、治療効果を発揮することが動物実験で確認されています。

上記の臨床試験は、岡山大学病院・愛媛大学医学部附属病院・国立がん研究センター研究所の3施設で実施しました。(※患者への治療は、前2施設で行われています)

標準治療とされるゲムシタビン+ナブパクリタキセルによる治療効果がほとんど見られなくなった膵臓がん患者を対象として、直接膵臓がんにOBP-702を投与し、有効性や安全性を検証するために行われます。

今回行われた臨床試験は、OBP-702の膵臓がんをはじめとする難治性がんにおける新たな治療薬として、承認に向けた第一歩と位置付けられています。

特効薬開発の手がかりは身近にある可能性

20世紀には、はしかなどの感染症がきっかけとなり、がんが小さくなった・治ったという報告が世界中さまざまな場所で聞かれていました。この出来事が、「がん治療用ウイルス製剤開発」のきっかけとされています。

抗生剤の1つであるペニシリンが、パンなどの食品に生じるアオカビから見つかったように、特効薬開発の手がかりは、意外と身近にあるのかもしれないと、黒田新士講師は話しています。

参照元:岡山大学|膵臓がん患者の福音となるか!?新しいがん治療用ウイルス製剤OBP-702 第Ⅰ相臨床試験の準備開始

腎臓/膵臓がんに対する新たな免疫ベース治療法、実現の兆し?

米国国立がん研究所(NCI)が、がん研究ブログにおいて腎臓がんと膵臓がんの新たな免疫療法に関して、2つの小規模臨床試験の結果を考察しています。
同ブログでは腎臓がんと膵臓がんの新たな免疫療法に関する2つの小規模臨床試験がおこなわれ、どちらの試験においても、腫瘍摘出手術が成功している患者において、これらの治療法ががん再発予防に対し有望である結果が得られたと述べています。

用いられた治療法は、免疫系が既存のがんを排除するのを助けるので、治療用がんワクチンと呼ばれます。両試験では、外科治療中に採取された腫瘍サンプルを徹底的に遺伝子解析をおこない、それぞれの患者に合わせた治療薬の開発がおこなわれました。

研究チームは、この解析によって、それぞれの患者のがん細胞に見られる「ネオアンチゲン」という変異タンパク質を特定できたと述べています。

これらの異常タンパク質は、免疫系に対して反応する警報装置のように作用し、がん細胞を排除する必要がある脅威だと警告します。

しかしながら、さまざまな理由により、この警報システムは機能しません。ネオアンチゲンをベースとした今回の治療法は、欠陥部分に介入し、変異タンパク質を有する細胞は、すべて排除しなければならないことを免疫系に認識させるように設計されています。 どちらの研究も、患者は手術後数か月にわたって、個別化治療薬を複数回投与されています。

術後に、この治療を実施することで、身体の中に残存しているがん細胞をすべて死滅させ、将来的に生じるがん細胞を認識して退治できる免疫細胞の小集団を確立することを期待しています。

膵臓がんと腎臓がんの臨床試験

スローンケタリング記念がんセンターで実施された膵臓がん臨床試験が2025年2月19日付けのNature誌で報告されました。臨床試験に参加した16名の患者のうち、8名が治療に対して強い免疫反応が見られ、そのうち6名は最初におこなわれた手術から3年以上経過後も再発は見られてないとの研究結果が報告されています。

ダナファーバーがん研究所で実施された腎臓がん臨床試験には9人の患者が参加し、がんを再発した参加患者はおらず、4人は手術から3年以上経過した後も、がんは再発していないと、2月5日付けNature誌に報告されています。

両試験の参加患者の多くにおいて、患者個別ワクチンに含有される標的ネオアンチゲンを認識できる免疫細胞は、はじめの治療薬投与から数年経過しても血中に存在していたこと。また、どちらの試験においても治療法は安全と考えられ、軽度の副作用だけが報告されています。

上述の研究を実施した研究チームは、治療法の可能性については楽観視できていると述べています。しかし、初期結果を確認するためには、すでに実施されているよりも大きな規模の臨床試験が必要だと強調しています。

腎臓がん・膵臓がんでは遺伝子変異が多くない

免疫療法薬は、腎臓がんの中でも、がんが身体全体に転移した患者の治療に使用されています。しかし、膵臓がんの場合、免疫療法革命はまだ訪れてません。臨床試験において、免疫療法薬は単独もしくは、ほかの治療法と併用したケースであっても、腫瘍を手術で取り切れる患者を含めて、効果は何も確認できていません。

しかし、腎臓がん・膵臓がんの患者における腫瘍では、共通点があり、それは、遺伝子変異が多くないことで、これが問題だと考えられています。

遺伝子変異が多くないということは、がん細胞に免疫系の注意を引きつけるネオアンチゲンが少ないことを意味するからです。

腎臓がん患者9名に再発は見られず

研究チームは、腎臓がん臨床試験の中で、各患者の腫瘍において、強力な免疫反応を引き起こすとされるネオアンチゲンを20種類特定しました。そして、その変異タンパク質の小さな断片(ペプチド)を化学合成させて、それぞれ患者の治療薬に使用しました。

術後すぐ、それぞれ患者に、1か月間・週1回の治療薬投与を実施しました。加えて、およそ12週間後と20週間後にブースター投与をおこないました。5人の参加者には、各治療薬投与の際に免疫チェックポイント阻害薬イピリムマブの低用量投与も実施しました。

NCIのMark Ball医師(※)は、臨床試験に参加したどの患者にもがんの再発は見られなかったという事実は、「励みになり、心が高鳴る」と、述べています。
しかし、Ball医師は「手術可能な腎臓がんの方が、術後に再発せずに数年以上生存することは珍しくはない。したがって、今回の試験で再発が見られなかったのは、その免疫ベース治療法が原因しているのかどうかは不明である」と警告しています。

続けて、「それが治療の結果だという『より説得力のあるデータ』は、治療を受けた患者の免疫系の挙動の解析によるもの」と述べています。

(※)腎臓がんの治療を専門に行っている医師だが、今回の臨床試験には関与していない。

この試験の主任研究者であり、現在(2025年)イェールがんセンターに所属するDavid Braun医学博士は、「がんのどのターゲットが免疫攻撃による影響を受けやすいか特定でき、このアプローチによって長期的な免疫反応を生み出せることを実証できた」とプレスリリースで述べています。

膵臓がん患者では持続的な反応あり

膵臓がん臨床試験においては、スローンケタリング研究所の研究者らと、ドイツのBioNTech社が提携しています。この臨床試験では、mRNA技術を使用してネオアンチゲンが作製されました。

BioNTech社は、患者のワクチン用として最大20個の標的ネオアンチゲンのmRNAを構築。それぞれ患者向けに、autogene cevumeran(オートジーン セブメラン)と呼ばれる最終治療薬を作成しました。

研究へ参加した患者は、オートジーン セブメランを初回投与する際に、免疫チェックポイント阻害薬アテゾリズマブを単回投与し、その後、数か月間ワクチンの複数回投与し、最後に4剤化学療法レジメンを短期コースでおこなっています。

膵臓がん試験へ参加した16名の患者のうち8人が治療に反応がありましたが、研究者らは「免疫系が標的ネオアンチゲンを備える細胞を攻撃するよう、うまく刺激された証拠とみなした」と述べています。

治療に反応しなかった8名のうち、がんの再発が見られるまでの期間の中央値は、およそ13か月でした。治療に反応が見られた8名のうち2名は、最終的に再発しましたが、残りの6名はおよそ3年経過後もがんの再発は見られていません。

反応があった一部の患者は、最後の投与から最長4年経過しても、標的抗原を認識できるT細胞を持っていました。

今後さらに大規模な臨床試験で安全性・有効性の解明が必要

どちらの研究においても、参加した患者には軽度の副作用が見られただけでした。とりわけ手術で切除可能と診断された腎臓がん患者のケースでは、安全性が最重要課題だとBall医師は述べています。

進行した腎臓がんの患者は、「延命できるのであれば、ある程度の副作用は我慢しようとするケースが多い」と同医師は話しています。しかし、手術で腫瘍を切除可能な患者の場合、それとは異なるバランスのとり方が必要です。また彼は、「がんが再発する確率が非常に低くなります」と述べています。

上述した免疫療法がこのような患者の日常的治療の一部となるためには、「忍容性・安全性に優れた治療法が必要となるでしょう」と述べています。

参照元:がん治療・癌の最新情報リファレンス|腎臓/膵臓がんに対する新たな免疫ベース治療法、実現の兆し?