癌(がん)の免疫療法は、外科手術、抗がん剤治療、放射線治療に次ぐ第4の治療法として、注目を集めています。
免疫療法と一口に言っても治療法は多岐にわたりますが、保険診療で受けられるものと、自由診療で受けられるものに大きく分けることができます。それぞれの特徴やメリットデメリットを理解したうえで、専門の医師に相談しましょう。
保険診療で受けることができる「効果が証明された免疫療法」の代表的なものとして、免疫ががん細胞に働きかける力にブレーキがかかるのを防ぐ「免疫チェックポイント阻害薬」が挙げられます。
もちろん、治療効果が証明されているからといって、すべてのがんに効くとは限らないので、まずは医師に相談してみましょう。
免疫チェックポイント阻害薬の場合、ニボルマブ(オプジーボ)、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)、イプリムマブ(ヤーボイ)などは、保険診療で受けられます。
しかし、保険適用の免疫チェックポイント阻害薬は種類が限られているため、適応となるがんの種類が限られてしまうのが難点です。
がんがかなり進行していたり、身体中に転移している場合、手術や抗がん剤、放射線などの治療を受けることは難しいとされることがほとんど。
しかし免疫療法は、ほかの治療が難しいとされた人であっても治療を受けられる可能性があります。
免疫療法の多くは、保険適用にはならない自由診療です。そのため、自由診療の免疫治療では、治療費は全額自己負担となり、保険診療の免疫療法と比べて高額になるケースが少なくありません。
免疫療法は研究開発が進められている新しい治療法のため、手術や抗がん剤などの標準治療に比べるとデータ(科学的根拠)がまだ集まっていません。
しかしながら、多くの研究開発や学術論文が発表されており、保険診療で受けられる免疫療法も登場していることから、注目の治療法であることは間違いないでしょう。
自由診療の免疫療法の中には、転移癌や末期癌で標準治療が受けられなくなった患者であっても治療可能な場合があります。
また、担当の医師から「手立てがない」と言われてしまったた患者を支える受け皿になりたいと、末期癌患者の治療に前向きに取り組んでいる医師も一定数います。
2023年4月に東京・秋葉原に拡張移転をした銀座鳳凰クリニックの永井恒志院長もその一人です。
医師、医学博士(東京大学)、東海大学大学院客員准教授。
2003年金沢医科大学医学部医学科卒業後、東京大学医学部付属病院内科研修医、東京女子医科大学第一内科学教室研究医を経て、東京大学大学院医学系研究科助教に。慶応義塾大学医学部非常勤講師、東海大学大学院人間環境学研究科客員准教授を務め、2021年銀座鳳凰クリニック院長、2022年一般社団法人志鴻会代表理事に就任。
東京大学大学院医学系研究科教官時代には大型放射光施設「SPring8」を利用した多施設共同研究をリードし、免疫細胞M1マクロファージの画期的な機能の一端を解明。
当院には「他に治療の手立てはない」と言われた患者さまが多く通っています。
最初にご相談にお越しになった時は憔悴していらっしゃいますが、治療を進めていくうちに前向きになっていきます。これに例外はありません。
「標準治療はできない」「緩和ケアに行くしかない」「余命は数か月」と言われた患者さまが元気を取り戻し「生きていられることがこんなにも幸せで素晴らしいことなんだ」とおっしゃる姿を私は見てきました。可能性はどんな癌患者さまにもあります。
嬉しいことに、患者さまやご家族さまには「永井先生と会って話しているとすごく元気になる」とよく言っていただきます。もちろん、患者さまのご機嫌を取っているわけではありません。癌との闘いを諦めていないだけです。諦めていないから当然、前向きになります。
全力で生きたいと考えておられる患者さまやご家族さまは私にご相談ください。一緒に闘いましょう。
一般的な病院は、治療期間中に不安や疑問が出てきたとしても、診療以外で医師に直接、話を聞く機会はほとんどありません。
ところが、銀座鳳凰クリニックでは、永井院長が自ら電話口に出ることも珍しくないのだとか。
「患者様と共に癌と闘う」という信念の下、医師としてできることはすべてやり切りたいという永井院長の強い思いが、患者やその家族から信頼を集めています。
「銀座」の名を冠していながら秋葉原に移転を決めたのも、患者のことを第一に考えたうえで、患者の負担を軽減するために細胞培養加工施設を併設できる広い場所を探した結果でした。
私は、患者さまはすべからく全員を父母兄弟だと思っています。
進行癌、末期癌は簡単に「治る」という言葉は使えない恐ろしい病ですが、私は絶対に諦めません。
父母兄弟の命が危機にさらされている時に諦められる人がいましょうか?ありえないことです。かなり難しいことは百も承知の上で、あらゆる最善の策を考えます。
その中で、宣告された余命を大幅に超えて元気に暮らす方も、少なからず見てきました。もちろん効果には個人差がありますが、患者さま自身の生きることに対する強い意欲も大いに影響していると思います。
当院はスタッフ全員が患者様とまさに家族一丸となって癌と闘っています。心身ともに寄り添うことで患者様の未来を開く。それが当院の責務だと思っています。
免疫療法は患者自身の免疫細胞を培養してから投与しますが、培養する施設が別の場所にある場合は、搬送中に細胞が死滅したり機能が低下したりする可能性があるため、脂肪組織や血液を多く採取する必要があります。
銀座鳳凰クリニックでは、院内に細胞培養加工施設を併設しているため、搬送プロセスを省略することができます。
採取した細胞をすぐに培養施設に持ち込めるため、患者の負担を最小限に抑えつつ、質の高い治療を提供することを可能にしました。
細胞培養加工施設は、一般患者も窓越しに見ることができます。包み隠さず見せるという配慮にも、「患者様と共に癌と闘う」という永井院長の姿勢が感じられます。
銀座鳳凰クリニックで治療を受けた癌患者やその家族の口コミを集めました。
※治療効果に関わる部分は個人差があるため、省略しております。
親族が肺腺癌胸膜に転移し、大学病院でステージ4、手術はできないと診断され、抗がん剤飲み続ける方法しかないと言われました。
鳳凰クリニック銀座に治療を求めに行きました。
クリニックの環境は良く、清潔感があります。
院長先生からスタッフまで丁寧な仕事には感謝しています。
誠に有難うございました。
(前略)
ネットで末期がんでも受けられる治療を探し、「放射線免疫療法」について調べ、わらにもすがる思いで相談したのが8月。8月上旬に放射線を受けた病院で、こちらの銀座鳳凰クリニックを紹介され、引き続き免疫治療に入りました。
院長先生に、「がん放射線免疫療法」について説明いただいた時、とても分かりやすく、そして希望をもつことができました。どうせダメ元なのだから、この治療にかけてみようと思いました。
(中略)
あんな末期状態なのに治療をしてくれた先生方に感謝しかありません。この後もあきらめず、治療をがんばっていきたいです。
父が癌と診断されてから標準治療はもちろん他にも何か出来ることは無いかと考え免疫治療をしてくれるクリニックを探し周りこちらに辿りつきました。
1番に患者さんの事を考えしっかり向き合い治療をしてくださる先生をはじめ、まるでカウンセラーの様に寄り添って下さる看護師さん。
いつも沢山の希望を与えてくださいます。
標準治療ではもうする事がないと言われ絶望感しかない時にしっかり父の状態を見てくださり、まだまだ出来ることはあると方向性を見極め沢山の選択肢を与えてくださり、今とても前向きに治療が出来ています。
これからもこちらのドクターをはじめ看護師さんを信じ治療をし寛解を目指します!
癌治療でこちらのクリニックに診て頂いています。
他のクリニックもたくさん回ったのですが冷たく言われたりしてショックだったのですが、こちらの先生はとても優しくしてくださり、治療もとても丁寧です。
(中略)
生きる希望が持てました!費用は高いのが少し負担が重いのですが、これからも続けようと思います。
銀座鳳凰クリニックの口コミからは、院長をはじめとするスタッフ全員の誠実な姿勢と、患者との絆が感じられます。
治療についても、患者1人1人の症状やこれまでの治療、生活習慣を踏まえたうえで、より良い治療を提案してくれていることが分かります。
そうした対応に希望を見出し、前向きに治療に取り組める患者も少なくないようです。
放射線治療と並行して免疫療法を行うことで、ほぼすべての種類のがんに対応(放射線治療は提供していません)。がんの性質の変化に合わせて、免疫チェックポイント阻害剤などの治療の併用も提案しています。
がんは多彩な疾患であることから、単一の治療法で克服するのは困難と考え、患者の状況に合わせて、「WT1樹状細胞ワクチン療法※」を中心とした免疫療法を提供し、理想的な個別化医療の実現を目指しています。
患者や家族と密にコミュニケーションを取り、臨機応変に治療の選択肢を提示しています。
銀座鳳凰クリニックの治療は自由診療のため全額自己負担となります。
※価格はすべて税込み
医療相談 | 初回無料(2回目以降は11,000円) |
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初診 | 11,000円 |
再診 | 3,300円 |
感染症検査(通常) | 6,600円 |
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血算生化学検査 | 3,300円 |
凝固機能検査 | 1,650円 |
腫瘍マーカー | 2,500円/項目 |
がん治療初回採血検査 | 26,400円 |
NK細胞活性検査 | 11,000円 |
オプジーボ後検査 | 11,000円 |
リキッドバイオプシー解析検査 | 462,000円 |
がんリスク遺伝子解析Can Tect総合検査 | 253,000円 |
樹状細胞ワクチン作製費用(1クールの投与管理費含む) | 3,223,000円 |
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オプジーボ点滴 | 132,000円 |
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ヤーボイ点滴 | 148,500円 |
高活性化αβT細胞療法 | 330,000円 |
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高活性化NK細胞療法 | 352,000円 |
スーパー高活性化NK細胞治療 | 451,000円 |
銀座鳳凰クリニック | |
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診療科目 | 免疫療法 |
診療時間 | 10:00~17:00 |
休診日 | 日曜・祝日 |
所在地 | 東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDXビル6F |
電話番号 | 03-6263-8163 |
ベッド数 | - |
年間治療患者数 | 不明 |
対応可能な治療方法 | WT1樹状細胞ワクチン療法、免疫チェックポイント阻害剤、高活性化αβT細胞療法 |
設備 | 相談室、治療室、細胞培養加工施設ほか |
URL | https://www.ginzaphoenix.com/ |
免疫細胞は、体内に侵入してきた異物やがん細胞などを排除する働きを持ちますが、識別を誤って健康な細胞にも働きかけてしまうと病気などになってしまうため、免疫細胞が健常細胞の働きを阻害しないように、細胞の表面には「免疫チェックポイント」と呼ばれるブレーキが備わっています。
しかし、がん細胞の中にはこの仕組みを利用して、免疫細胞から逃れているものがいます。免疫チェックポイント阻害剤は、がん細胞に対する免疫細胞にブレーキがかからないようにする薬であり、それぞれの免疫チェックポイント分子に対する阻害剤が開発されています。
現在、日本国内で保険診療で受けられる免疫チェックポイント阻害薬は、「ニボルマブ(オプジーボ)」「ペムブロリズマブ(キイトルーダ)」「イピリムマブ(ヤーボイ)」「デュルバルマブ(イミフィンジ)」「アテゾリズマブ(テセントリク)」「アベルマブ(バベンチオ)」の6種類です(2023年5月18日調査時点)。
それぞれ治療可能な癌の種類が異なります。