いちから分かる癌転移の治療方法ガイド

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化学療法(抗がん剤治療)の専門医リスト

副作用のイメージがついてまわるのも抗がん剤治療(化学療法)ですが、医学の進歩によって以前ほど強い副作用が現れることは少なくなりました。こちらでは化学療法(抗がん剤治療)の専門医※を都道府県別に一部、紹介していきます(50音順)。2021年11月調査した情報です。
※…「癌関連の論文発表をしている日本臨床腫瘍学会指導医、がん薬物療法専門医認定者」を指します。

【東京周辺】抗がん剤治療ができるクリニック

抗がん剤治療を検討されている方は化学療法(抗がん剤治療)に対応する病院でセカンドオピニオンを聞いてみて、必要であれば紹介状を出してもらってください。ここでは当サイトで掲載する関東の病院のなかから、がん薬物療法専門医が在籍する病院をご紹介します。(2021年11月時点)

川崎市立井田病院

緩和ケアにより患者とその家族をサポート

がんなどにより治ることが難しい、と考えられる場合に苦しみや痛みを和らげる緩和ケアを行っています。患者自身の生活の質を高めながら、患者や家族のサポートを中心に医療や看護を提供。

同院では、がんの告知を行う段階より必要に応じてがんサポートチームが支援。さらに、緩和ケア外来を開設し、疼痛緩和を目的とした医療を行います。さらに、在宅緩和ケア部門による訪問診療や訪問看護、また緩和ケア病棟に入院した上での専門的な緩和ケアなどを提供します。

電話番号:044-766-2188

在籍する医師:西 智弘 医師

川崎市立井田病院のHPキャプチャ
引用元:川崎市立井田病院公式HP(https://www.city.kawasaki.jp/33/cmsfiles/contents/0000037/37855/ida/index.html) 公式サイトを見る

虎の門病院

チームとしてより良い治療を提供する

腫瘍内科では、「人を大切にする医療」を提供している点が特徴。患者や家族、ケアギバー、さまざまな医療従事者など全ての人と協力しながら治療を進めていきます。

同院の特徴としてあげられるのが、さまざまな分野の医師や看護師や薬剤師など専門家同士が強く繋がっているという点。より良い治療をチームで提供していくことを目標とし、「腫瘍内科のモデル」となれるようにさまざまな取り組みを行っています。

電話番号:03-3588-1111

在籍する医師:三浦 裕司 医師

虎の門病院のHPキャプチャ
引用元:虎の門病院公式HP(https://toranomon.kkr.or.jp/) 公式サイトを見る

東京都

内野慶太医師

NTT東日本関東病院に在籍している腫瘍内科部長の内野慶太先生は、化学療法を得意とするドクターです。九州大学病院九州医療センターを経て、同院に着任しました。

内野先生が大切にしているのは「治療のための生活」ではなく、「生活のための治療」になるよう最善を尽くすこと。とくに抗がん剤治療は副作用の問題もあり、患者さんにとって不安や心配の多い治療のひとつです。できるだけ早い時期から患者さんと一緒に病気のことや治療のことを話し合いたい、と内野先生は考えています。

抗がん剤治療(化学療法)に関する資格

在籍している医療機関:NTT東日本関東病院

NTT東日本関東病院の腫瘍内科では、患者さん一人ひとりのがん治療において薬物療法の知識と技術を駆使し、さまざまな診療科・職種のスタッフと連携を取りつつ、最適の治療を提供することを目指しています。また、院内のがん薬物療法センターで診療することで医療スタッフの専門性も集結し、個々の患者さんに応じた支持療法や緩和医療が実践できるのです。

抗がん剤治療をただ行なうだけではなく、生活の質の維持と向上に関しても考慮しながら患者さんにとって最善の治療を目指すことを理想としています。

所在地:東京都品川区東五反田5-9-22
電話番号:03-3448-6111(代表)

倉持英和医師

2020年7月に東京女子医科大学病院化学療法・緩和ケア科の診療部長に着任した倉持英和先生。消化器外科医として医師のキャリアをスタートさせた倉持先生は、留学先の米国で薬物療法専門医の重要さに気づき、化学療法を専門で行なう道を選択しました。

抗がん剤治療を受ける患者さんや家族にとって、「良い医療」とは必ずしも同じではないと考える倉持先生。もちろん、時間の経過とともに患者さんが希望する治療内容も変わります。倉持先生は患者さん一人ひとりとしっかり向き合い、その人にとってベストの治療を選択できるようサポートすることを心がけています。

抗がん剤治療(化学療法)に関する資格

在籍している医療機関:東京女子医科大学病院

東京女子医科大学病院化学療法・緩和ケア科の特徴は、抗がん剤治療と症状緩和治療、緩和ケアを同時に実践していることです。

同院で治療対象とするがんは胃がんや大腸がん、肺がんなどの固形がんをはじめ肉腫や原発不明がんなど多岐にわたります。これらに対して新しい知見に基づいたがん診療を積極的に行ない、標準治療はもちろん、さまざまな治療の情報をいち早く収集して対応します。また、患者さん一人ひとりの特性に合わせて治療効果を最大限に得られるよう、そして副作用を最小限に抑えるよう心がけて治療を進めています。

所在地:東京都新宿区河田町 8-1
電話番号:03-3353-8111(大代表)

後藤悌医師

国立がん研究センター中央病院の外来医長にして、同院の希少がんセンターやがんゲノム情報管理センターの情報統合も併任する後藤悌先生。肺がんを中心とした呼吸器の腫瘍に対する新薬の開発と実用化を目指し、国内の第一線で活躍するドクターです。

内科医を目指して学んでいくうちに、さまざまな医学知識を吸収して患者さんに還元するという流れに探求心が湧きたったという後藤先生。真剣に命と向き合う患者さんの心に寄り添うことが、先生自身の生き甲斐にもなっていると語ります。

抗がん剤治療(化学療法)に関する資格

在籍している医療機関:国立がん研究センター中央病院

国立がん研究センター中央病院の呼吸器内科には、やる気のある将来有望な若手医師が全国から集結しています。そして、肺がんを治すことが全員の目標。患者さん一人ひとりに最良のがん診療を提供すること、さらにより良い治療法を開発するためにスタッフが一丸となって尽力しています。

こうした若手ドクターの多くは、同院での数年間の研さんの後に全国に散らばってネットワークを形成しています。そのため国内において肺がん分野で活躍するドクターには、同院のOB・OGが大勢います。そのようなドクターとも連携し、肺がんの治療や研究に取り組んでいるのも特徴です。

所在地:東京都中央区築地5-1-1
電話番号:03-3542-2511(代表)

平良眞一郎医師

薬師堂診療所の平良眞一郎先生は、腫瘍内科や乳腺内科・外科などを専門とするドクター。これまで総合病院やがん研有明病院などで研さんを積み、がん薬物療法に関する論文も多数発表して高い評価を得ています。

長年の臨床経験をもとに、内科から外科まで幅広い診療を手がけている平良先生。国内ではがん診療の地域連携が進められていますが、安心して任せられる病院はまだ十分ではないと考え、この薬師堂診療所の開院に至りました。患者さんと家族が安心して地域でがん診療を受けられる医療環境の提供を目指しています。

抗がん剤治療(化学療法)に関する資格

在籍している医療機関:薬師堂診療所

がん患者さんも安心して地域医療を受けられるようにと開設された薬師堂診療所。とくに乳がんと緩和ケアに力を入れています。

乳がんに対しては検診から診断、治療まで一貫して対応します。乳がん手術後のフォローや再発乳がんの患者さんも受け入れており、腫瘍内科専門の医師が手術後のホルモン療法や抗がん剤治療の副作用対策などを実施します。

また、院内に緩和ケア病棟を併設しており、がんの痛みなどの症状を軽減させる治療や終末期医療(ホスピス)にも対応可能です。

所在地:東京都練馬区南田中3-26-3
電話番号:03-3997-2657

高野利実医師

高野利実先生は東京共済病院、帝京大学病院、そして虎の門病院と3つの腫瘍内科を立ち上げた経歴を持つ、抗がん剤治療に精通したエキスパートです。その志は高く「日本一の腫瘍内科をつくる」ことが目標。診療・教育・研究すべての面で、これまでになかった新しい試みに取り組んでいます。

Human-Based Medicine、つまり「人間の人間による人間のための医療」を自身のテーマに掲げ、がん薬物療法に取り組みつつ、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法 指導医・専門医、西日本がん研究機構乳腺委員長の立場から国内における腫瘍内科と臨床試験の発展にも注力しています。

抗がん剤治療(化学療法)に関する資格

在籍している医療機関:がん研有明病院

がん研有明病院の乳腺センターでは、乳がんをはじめとするさまざまな乳腺の疾患の診断と治療にあたっています。治療では患者さんの生活の質を最大限に考慮し、形成外科との連携で乳房再建手術を積極的に実施しています。

また、総合科の中に腫瘍精神科を有しており、乳がん診断後の精神的ケアのために欠かせない存在となっています。緩和ケア科とその病棟も新設され、再発後の痛みの管理を中心に乳がん治療に重要な役割を果たしつつあります。

リハビリ指導には専門の理学療法士が、乳がんの手術後のむくみには乳がん認定看護師と専門のセラピストが対応するなど、充実のスタッフ体制も同院の特徴です。

所在地:東京都江東区有明3-8-31
電話番号:03-3520-0111 (大代表)

中根実医師

武蔵野赤十字病院の腫瘍内科部長を務める中根実先生は、血液腫瘍内科学を専門とするドクターですが、対応するのは白血病や悪性リンパ腫だけではありません。乳がんや消化器がんといった固形がんに対しても、医学的根拠に基づいた薬物療法を実施するほか、抗がん剤治療全般のセカンドオピニオンも受け入れてきました。

現代の医療をもってしてもがんは治りにくい病気のひとつとされていますが、中根先生は著しい薬物療法の進歩の賜物を、患者さんに適切に提供するために努力を続けています。

抗がん剤治療(化学療法)に関する資格

在籍している医療機関:武蔵野赤十字病院

武蔵野赤十字病院の腫瘍内科は特定のがんに限らず、幅広い種類のがんを治療対象としているのが特徴です。豊富な治療経験を活かして多摩地域のがん医療を支える中心的な役割を担うべく、開設以来多くの患者さんを受け入れてきました。

在籍する医師は、がん専門病院で5年以上の研鑽を積んでいます。治療は院内の合同会議で検討し、外科系診療科や放射線治療科、緩和ケア科などと連携して患者さんのさまざまな問題に対応したケアを実施できるよう心がけています。

所在地:東京都武蔵野市境南町1-26-1
電話番号:0422-32-3111(代表)

船越信介医師

東京都済生会中央病院の船越信介先生は臨床腫瘍学が専門で、自分自身で壁をつくらずトータルケアを実践する総合内科医、腫瘍内科医として患者さんの信頼を集めています。

その信頼の源は、何といっても先生の誠実さ。積極的ながん治療が困難な場合にも、患者さんの希望が奪われることがないよう親身に対応し、患者さんや家族の話を聞く時間も大切にしています。

治療は抗がん剤治療と終了後の専門的ケアだけではなく、そもそもの診断や他診療科との連携による副作用や合併症のマネジメントも一貫して船越先生自らが行ないます。

抗がん剤治療(化学療法)に関する資格

在籍している医療機関:東京都済生会中央病院

東京都済生会中央病院の腫瘍内科では、がんの診断から治療まで一貫して実施しています。各診療科と連携したうえで、がんのステージや予後規定因子(術後の経過を予測ながらベストな治療を選ぶための判断要素)、合併症や全身状態などを総合的に判断し、直近のエビデンスに基づいた標準的な抗がん剤治療を選択します。

治療にあたっては総合病院ならではの機動力と総合力を活かし、安全性に配慮した全人的ながん診療を全身のがんに対して行ないます。腫瘍内科に在籍するがん専門看護師やがん薬物療法認定薬剤師、緩和ケアチーム、医療ソーシャルワーカーは一丸となって、診断・治療から生活面の問題解決などに取り組んでいます。

所在地:東京都港区三田1-4-17
電話番号:03-3451-8211(代表)

三浦裕司医師

日本ではまだ数少ない泌尿器がんを専門とする腫瘍内科医が、虎の門病院臨床腫瘍科部長の三浦裕司先生です。

腎臓がんや膀胱がん、前立腺がんなどの薬物治療分野は、この15年ほどの間で分子標的治療や免疫療法など多くの薬剤が新たに登場して目覚ましい進歩を遂げています。その一方で、さまざまな副作用のマネジメントも必要になってきました。

複雑化した治療の中で、患者さんが納得のいく治療を受けられるようサポートしたいと三浦先生は語っています。

抗がん剤治療(化学療法)に関する資格

在籍している医療機関:虎の門病院

虎の門病院臨床腫瘍科では、さまざまな悪性腫瘍に対する薬物療法と緩和ケアを担当しています。治療においては関連診療科と緊密な連携体制を構築し、患者さん一人ひとりに最適な医療を提供することを心がけています。

また、がんと闘いながらも希望や安心、幸せを感じられるように、患者さんの思いや価値観を重視した「人間性に基づく医療」の実践を目指します。人材教育においても腫瘍内科医を育成することで、国内のがん医療のレベルアップを図っています。

所在地:東京都港区虎ノ門2丁目2番2号
電話番号:03-3588-1111(代表)

棟方理医師

国立がんセンター中央病院の血液腫瘍科病棟医長を務める棟方医師は、希少がんセンターの一員も務めています。造血器腫瘍の診断や治療、さらに治療方法の開発を行っているドクターであり、希少がんについての講演なども行っています。

患者やその家族からは、「いつも前向きな気持ちにしてくれた」「患者の話をよく聞き、説明してくれた」という声が寄せられており、患者のことを考えた対応をしてくれるといえるでしょう。

抗がん剤治療(化学療法)に関する資格

在籍している医療機関:国立がん研究センター中央病院

造血器悪性腫瘍の診断・治療に取り組んでいる国立がんセンター中央病院の血液腫瘍科。成人T細胞白血病リンパ腫や、免役芽性T細胞リンパ腫の疾患概念に大きな役割を果たしており、現在も血液腫瘍の診療の進歩を目指した研究を行っています。

世界でも屈指の数の患者が同科を訪れますが、統一した診療方針が貫かれている点が特徴。毎週行われるカンファレンスにて入院中・外来問わず診療科としての治療方針をスタッフ全員で決定していきます。さらに、悪性リンパ腫の場合には初診の患者の病理診断と治療方針を決定する目的で、病理医や放射線診断医、放射線治療医が参加する中で方針を決めていきます。

血液腫瘍科では、造血幹細胞移植科と密接に連携している点も特徴。造血幹細胞移植科のカンファレンスにも参加することにより、さまざまな角度から治療について検討し、治療を行っています。

所在地:東京都中央区築地5-1-1
電話番号:03-3542-2511(代表)

千葉県

大山優医師

大山優先生は亀田総合病院に腫瘍内科を立ち上げたドクター。民間病院では数少ない成功例のひとつとして知られています。アメリカ留学で腫瘍内科医として研鑽を積み、日米両国における腫瘍内科の知識と技術をもって多くのがん患者さんに対応しています。

「総合的にがんを診る医師がいなければ患者さんが不幸になる」という信念のもと腫瘍内科医の道を選択した大山先生。がんの包括的診療を専門とし、病状に応じた最善の治療の選択と実践を心がけて患者さんに向き合っています。

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:亀田総合病院

亀田総合病院の腫瘍内科はがんに関するさまざまな先端知識を駆使し、ハイレベルな医療を提供する専門的診療科です。がんのタイプや進行度、患者さんの状態によって適切な治療方針を立てて実行します。治療にあたっては、手術が適切と判断されれば外科へ、放射線が適切であれば放射線科へ、そして抗がん剤治療が適しているケースは同科でという集学的治療を展開しています。

腫瘍内科はこのような集学的治療を通じて、患者さんのがん治療の全体を常に把握する専門科として機能しています。

所在地:千葉県鴨川市東町929番地
電話番号:04-7092-2211(代表)

岡元るみ子医師

千葉西総合病院の腫瘍内科部長を務める岡元るみ子先生が、外来化学療法センター長を兼任してマネジメントを始めたのが2013年。余裕をもって患者さんとコミュニケーションを取れるように、業務改善に尽力されたそうです。

静脈注射認定看護師の育成も手掛け、点滴の針を優しく刺してくれると患者さんからも好評。腫瘍内科医として培ってきた治療だけではなく、さまざまな面に気を配りながら、患者さんが安心して治療を受けられるようにという岡元先生の思いが同院には感じられます。

抗がん剤治療(化学療法)に関する資格

在籍している医療機関:千葉西総合病院

20年前の千葉西総合病院は小規模な医療機関で研修医の受け入れも皆無という状況でしたが、近年は大規模な総合病院に拡大発展しました。臨床研修医の受け入れも行っています。

そんな千葉西総合病院の腫瘍内科はがん薬物療法専門医のもと、悪性リンパ腫を中心に固形がんの抗がん剤治療や外来化学療法センターの運営を専門の医師と連携して行なっています。また、がん治療に関するセカンドオピニオンも受け入れています。

所在地:千葉県松戸市金ヶ作107-1
電話番号:047-384-8111

遠藤慎治医師

新松戸総合中央病院の遠藤慎治先生は、がん薬物療法や消化器がん内視鏡診断・治療を専門とするがん治療のエキスパート。同院の副院長、消化器・肝臓内科主任部長として消化器病センターを統括しています。

がん薬物療法専門医として後進の臨床指導や治療薬の開発にも関わり、化学療法の医師としてメディアにも紹介される遠藤先生。従来と大きく変わってきた抗がん剤治療に際しては、がんの種類や遺伝子のタイプによって最適な治療法の選択を心がけています。

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:新松戸総合中央病院

新松戸総合中央病院の消化器病センターに腫瘍外来が開設されたのは2015年。以降、がん薬物療法専門医が胃がんや大腸がん、肝胆膵がんなどの消化器がんをはじめ、消化管間質腫瘍(GIST)や神経内分泌がん、腹膜がんなどの希少がんや原発不明がん・肉腫などの治療に対応しています。

がん薬物療法は直近のエビデンスに基づいた標準医療を提供。複数の他施設共同臨床試験にも積極的に参加するなど、新たな治療薬の開発にも協力を惜しみません。

所在地:千葉県松戸市新松戸1丁目380番地
電話番号:047-345-1111

滝口裕一医師

千葉大学医学部腫瘍内科の教授である滝口裕一先生は、とくに肺がんを専門とする腫瘍内科学のエキスパートです。とはいえ特定の臓器にとらわれないがん診療を行なっているので、2種類以上のがんを合併しているケースや希少がんにも対応されています。各診療科とも連携してエビデンスを重視した質の高いがん診療を提供している医師です。

がん患者さんと家族が笑顔でいられるように、1日も早くがんの苦痛をこの世からなくしたいと、滝口先生は高い理想を掲げて現在も努力を続けています。

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:千葉大学医学部附属病院

千葉大学医学部附属病院の腫瘍内科では、さまざまながんの抗がん剤治療や分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬などの薬物治療、手術や放射線療法などと組み合わせた集学的治療を実施しています。

高難度の薬物療法でも通院での治療が可能な診療体制を確立しており、安全性に配慮しながら可能な限り患者さんが自宅で過ごせるような療養環境を提供しています。もちろん、数日間にわかる点滴が必要な場合などは状況に応じて入院治療も可能です。

所在地:千葉県千葉市中央区亥鼻1-8-1
電話番号:043-222-7171(代表)

神奈川県

赤木秀子医師

けいゆう病院の化学療法室長を務める赤木秀子先生は、抗がん剤治療全般を専門とするドクター。がん薬物療法専門医・がん治療認定医として活躍しています。

これまでに数多くのがん患者さんとその家族の心に寄り添ってきた赤木先生。その姿勢は「がん患者さんを笑顔にする治療が天職」ともいわれるほど。がんという病気を悲観的にとらえず、不幸や不安の中に生きるのではなく、正しく理解し向き合って最適な治療法を選んでほしいと赤木先生は語ります。

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:けいゆう病院

かつては警察の職域病院、地域の中核病院として発展してきたけいゆう病院。平成16年には地域医療支援病院の認定を受け、現在は災害医療拠点病院、神奈川県DMAT指定病院、そして神奈川県がん診療連携拠点病院にも指定されました。

同院は各種がんの治療を行なうだけではなく、がん支援センターや患者サロン、がん治療後のリンパ浮腫のケア、若年女性がん患者さんの妊孕性温存に対するオンコファティリティー外来(がん・生殖医療)などを通じて患者さんを支援しています。

所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-7-3
電話番号:045-221-8181(代表)

市川度医師

消化器外科医として研鑽を積んだ後に腫瘍内科医へ転じたという昭和大学藤が丘病院の市川度先生。もともと日本では外科医が抗がん剤治療も担当するシステムでしたが、真剣に勉強してみると奥が深く、一から出直すつもりで腫瘍内科に移ったと市川先生は語ります。

効果と副作用を見極めた処方が腫瘍内科医の使命だと考え、単純に副作用だけを理由に昔ながらの使い方をする医師は認めないという厳しい一面も。患者さんと共に苦しみ、共に喜ぶという「寄り添う医療」を体現している医師の一人です。

抗がん剤治療(化学療法)に関する資格

在籍している医療機関:昭和大学藤が丘病院

昭和大学藤が丘病院の腫瘍内科・緩和医療科では、日本臨床腫瘍学会が認定するがん薬物療法専門医を含む3名の医師によって高度な専門性に基づいた診療体制を構築しています。近年のがん薬物療法の多くは院内に設置された腫瘍センターにおいて通院治療として実施しますが、万一自宅療養中にトラブルが起きた場合でも救命救急センターが対応します。

すべての患者さんの治療方針は国内外のガイドラインを参考に、エビデンスに基づいた決定を行ないます。消化器がんや呼吸器がんに対しては、内科医、外科医、放射線科医などが一堂に会するキャンサーボードで、集学的治療を含めた検討を実施しています。

所在地:神奈川県横浜市青葉区藤が丘1-3
電話番号:045-971-1151(代表)

勝俣範之医師

日本医科大学武蔵小杉病院の腫瘍内科を立ち上げた勝俣範之先生は、まだ各診療科ローテーション制度がなかった若手の時代に自ら各科を研修し、血液腫瘍や骨髄移植、婦人科化学療法に従事してきた経験を持ちます。

腫瘍内科医は抗がん剤を投与するだけではなく、がん患者さんが抱えるさまざまな問題をともに悩み、闘っていく良きパートナーであるべきだと語る勝俣先生。さまざまながんの診断・予防から治療・緩和ケアに至るまで、総合的なコーディネートを行なって対処していきます。

抗がん剤治療(化学療法)に関する資格

在籍している医療機関:日本医科大学武蔵小杉病院

日本医科大学武蔵小杉病院の腫瘍内科では、抗がん剤治療に精通した腫瘍内科医が各診療科と協力し、適切な抗がん剤治療を実施します。さらに内科医としてがん患者さんのさまざまな悩みにも対応し、患者さんの生活の質を最大限に守ることを大切にします。

各種のがんに対して化学療法やホルモン療法、分子標的薬治療などの薬物療法の標準治療を実践しています。とくに、国内でも専門の医師が少ない婦人科がんや乳がん、肉腫、泌尿器がん、原発不明がんなどに対する抗がん剤治療にも積極的に取り組んでいます。

所在地:神奈川県川崎市中原区小杉町1-396
電話番号:044-733-5181(代表)

酒井リカ医師

神奈川県立がんセンター副院長の酒井リカ先生は、同センターの血液・腫瘍内科部長も兼任するがん薬物療法の医師。とくに悪性リンパ腫の治療に精通し、臨床の現場だけではなく市民公開講座にも登壇するなど啓蒙活動にも奔走されています。

治療に際して心がけているのは、病状を十分に理解してもらったうえで、患者さん本人や家族と相談しながら最良と思える治療方針を提案すること。多職種によるチーム医療を統括し、患者さんが安心して治療を受けられるよう努めています。

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:神奈川県立がんセンター

神奈川県立がんセンターの腫瘍内科では、主に悪性リンパ腫や多発性骨髄腫など、リンパ系悪性疾患に対する診療を手がけています。治療は通院または入院で実施する通常の抗がん剤治療をはじめ、無菌室で実施する自家末梢血幹細胞移植併用大量療法にも対応します。また、大腸がんや甲状腺がん、神経内分泌がん、原発不明がんといった一部の固形がんに対する薬物療法も可能です。

標準的治療法が確立されていない病状に対しては、他診療科の医師や専門薬剤師・看護師とともに治療方針を決定していく体制も整っています。

所在地:神奈川県横浜市旭区中尾二丁目3番2号
電話番号:045-520-2222(代表)

下山ライ医師

医学部卒業後20年以上にわたり、一貫して湘南鎌倉総合病院に勤務してきた下山ライ先生。一般外科診療に携わっていましたが、少しでも患者さんを助けられるようにと抗がん剤治療を学び、同院のオンコロジーセンター長に着任しました。

現在はがん薬物療法専門医研修施設にも認定されている同院は、次に地域がん診療連携拠点病院の指定を目指して準備を進めています。その中で、下山先生は患者さんの治療のためにこれからも高い志を持ち続けていきたいと語られています。

抗がん剤治療(化学療法)に関する資格

在籍している医療機関:湘南鎌倉総合病院

湘南鎌倉総合病院のオンコロジーセンターは、がんの集学的治療から患者さんの社会的・心理的サポートまですべてカバーするがん治療センター。従来は各診療科それぞれで行なっていたがん診療を集約化し、専門知識を有するスタッフが治療を行なうことでより高度な医療を提供します。

また、専門的な研修を受けた看護師や薬剤師、メディカルソーシャルワーカーなどが在籍するがん支援相談センターも設置され、治療内容だけではなく経済的な部分も含めた、患者さんのさまざまな問題を解決する体制を整えています。

所在地:神奈川県鎌倉市岡本1370番1
電話番号:0467-46-1717(代表)

砂川優医師

聖マリアンナ医科大学腫瘍内科の准教授を務める砂川優先生は、抗がん剤治療に精通した医師の一人。これまで複数の大学病院において、腫瘍内科医として臓器横断的に固形がんの薬物療法の経験を積んできました。

現在はそれぞれのがん患者さんにもっとも適した薬剤を使用するための研究「トランスレーショナルリサーチ」を手掛ける砂川先生。日常のがん診療における精密医療の標準化を目指した診療と研究を進め、それと同時にゲノム情報を理解し臓器横断的に治療できる腫瘍内科医の育成にも注力しています。

抗がん剤治療(化学療法)に関する資格

在籍している医療機関:聖マリアンナ医科大学病院

聖マリアンナ医科大学病院のがん診療の特徴は、内科や外科、放射線科、病理や緩和チームなど、がんに関わるすべての診療科の垣根が低く緊密な連携が取れていることです。ドクターだけではなく看護師や薬剤師、ソーシャルワーカーなどのスタッフが一丸となり、患者さん一人ひとりの生活を支えることを心がけています。

がん診療の4本目の柱ともいわれるゲノム医療にも力を入れ、がんゲノム医療拠点病院として地域のゲノム医療を支えます。このように地域に根差したがん診療の拠点病院として、個々の患者さんにベストながん診療の提供を目指すことを自分たちの使命としています。

所在地:神奈川県川崎市宮前区菅生2-16-1
電話番号:044-977-8111(代表)

西智弘医師

川崎市立井田病院・腫瘍内科で化学療法センター長を務める西智弘先生は、腫瘍内科と緩和ケアを専門とする同科のエース。家庭医療を学んできた経験から在宅医療にも造詣が深く、2017年には自ら一般社団法人プラスケアを設立し、「暮らしの保健室」の運営を中心とした地域活動にも力を入れています。

患者さんの生活や生き方、大切にしたいものを守るための手段のひとつとして抗がん剤治療を提案する、というスタイルの西先生。緩和ケアと一体になった診療で精神的なサポートにもあたります。

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:川崎市立井田病院

川崎市立井田病院の腫瘍内科では、抗がん剤治療を中心とした診療を行なっています。主な対象は肝臓がんや胆道がん、膵臓がんですが、消化管間葉系腫瘍(GIST)や消化管原発不明神経内分泌がん、原発不明がんなどにも対応します。

また、地域におけるがん拠点病院としての役割を果たすため、緩和ケアの充実だけではなく支持療法や意思決定支援、通院困難な場合の抗がん剤治療継続などを目的とした腫瘍内科緩和ケア初診の枠も設け、早期からの緩和ケア外来のニーズに応えています。

所在地:神奈川県川崎市中原区井田2-27-1
電話番号:044-766-2188(代表)

藤井知紀医師

関東労災病院の腫瘍内科部長を務める藤井知紀先生は、臨床血液学・臨床腫瘍学、そしてがん化学療法全般を専門とするドクターです。患者さんの目線で診療することを心がけているという藤井先生は、親身かつわかりやすい説明で多くの患者さんの信頼を集めています。「治療のリスクやデメリットも包み隠さず話してくれてありがたい」という声も聞こえてきます。

総合内科専門医でもあるため、がん以外の病気(合併症など)を抱えている患者さんも総合的な治療を受けることができるでしょう。

抗がん剤治療(化学療法)に関する資格

在籍している医療機関:関東労災病院

関東労災病院の腫瘍内科は、臓器横断的にがん治療を提供する診療科として2010年に開設されました。患者さんやご家族とじっくり相談しながら、最適と考えられる治療を提案しています。

現在は血液がんの患者さんが多くなっていますが、肺がんや乳がん、消化器がんなどの固形がんや、原発不明がんなどの難治がんにも一部対応しています。がん治療にともなう身体的・精神的症状の改善にも努めてきました。

同科は血液内科と一体化して運営されているのも特徴で、患者さん中心の全人的医療の提供を目指しています。

所在地:神奈川県川崎市中原区木月住吉町1-1
電話番号:044-411-3131(代表)

埼玉県

石綱一央医師

乳がん専門の医師として乳腺レディースクリニック越谷を開設した石綱一央先生。大学病院や総合病院で長く乳がん治療を手がけ、開業後も乳がんの検診・診断、そして抗がん剤治療を専門に実施しています。

開業のきっかけは、より身近で気軽に受診できるクリニックの必要性を強く感じたことだと語る石綱先生。クリニック全体はもちろん、とくに抗がん剤治療を受ける点滴室はゆったりと落ち着いた雰囲気で、患者さんを思う石綱先生の姿勢と人柄があらわれているようです。

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:乳腺レディースクリニック越谷

乳腺レディースクリニック越谷は、乳腺専門医・がん薬物療法専門医による乳がん検診や精密検査、ホルモン療法や抗がん剤などの薬物療法を実施する専門クリニック。これまで埼玉県東部地域には乳腺疾患を専門的に診療するクリニックがありませんでしたが、同クリニック開設後は多くの患者さんが専門的な治療を求めて訪れています。

大学病院や総合病院との連携体制もしっかり構築されており、相互紹介の実績も高いところが信頼されているクリニックの証です。

所在地:埼玉県越谷市南越谷1-19-2 アバンセ南越谷5F
電話番号:048-988-5550

公平誠医師

公平病院の院長・公平誠先生は、医師になってから長くがんの診療に携わってきた後に同院を継承しました。できるだけ総合的にがんを診られるようにと、乳がんや大腸がんなど患者さんが多いがんやリンパ腫などの血液がん、さらに肉腫や原発不明がんなどの希少がんまで幅広いがん診療に従事してきた経験を持ちます。

その経験を活かし、地域医療の中でがん患者さんに安心して診療を受けてもらい、健康維持や治療上の悩みの解決に役立ちたいと願っています。

抗がん剤治療(化学療法)に関する資格

在籍している医療機関:公平病院

「地域でがん治療に向き合う」をテーマに掲げる公平病院。同院には腫瘍内科を専門とする医師が4名在籍しており、治療はもちろん、がんに関するあらゆる不安の相談相手になることも自院の役目だと考えています。スローガンは「コミュニティ・オンコロジー」。患者さんやご家族とともに、がんと向き合う地域に根差した病院を目指しています。

腫瘍内科医の豊富な経験と高度なスキルを活かし、地域で暮らしながら国内における標準的なレベルのがん治療・緩和医療が受けられるのが公平病院の特徴です。

所在地:埼玉県戸田市笹目南町20-16
電話番号:048-421-3030

添田大司医師

三井病院の腫瘍内科で外来化学療法センター長を務める添田大司先生は、腫瘍内科を専門とするドクター。とくに消化器がん、乳がんなどの化学療法やホルモン療法に加え、がんの緩和医療にも精通しています。添田先生を頼るがん患者さんは多く、同院のサテライトである三井クリニックでも活躍してこられました。

医療関係者向けの講演会に登壇する機会も多く、日本臨床腫瘍学会指導医、日本乳癌学会認定医という立場の添田先生から多くのことを学んでいる医師も多いようです。

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:三井病院

三井病院の腫瘍内科は、がんに対する薬物療法を行なう抗がん剤治療の専門診療科です。さまざまな副作用をともなう抗がん剤治療に際して適切な支持療法を実施し、患者さんの日常生活に支障をきたさないよう心がけています。患者さんの状態によって抗がん剤治療が難しい場合は症状を軽減する緩和治療を行ない、必要に応じて在宅医療や入院治療も検討します。

このほか、抗がん剤治療に関する相談にも随時対応しています。遠方の医療機関に通院している患者さんでも同様の治療を受けられる場合があります。

所在地:埼玉県川越市連雀町19-3
電話番号:049-222-5321(代表)

照井康仁医師

埼玉医科大学医学部血液内科教授を務める照井医師は、1963年岩手県出身、1987年自治医科大学医学部卒業。大学時代より造血発生学教室での研究に取り組んでいます。血液内科学、血液腫瘍学、臨床腫瘍学を専門としており、血液がんに関する講演も行っています。

これまでにハーバード大学医学部への留学や自治医科大学血液内科助手・講師、癌研究会付属病院化学療法科、がん研有明病院血液腫瘍科担当部長などを豊富な経験を積んでいる医師。しっかりと患者の話を聞いた上で治療を進めていってくれます。

抗がん剤治療(化学療法)に関する資格

在籍している医療機関:埼玉医科大学病院

埼玉医科大学医学部血液内科では、血液疾患全般を診療領域としています。血液疾患には急性・慢性白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫などをはじめとする多数の疾患があり、特殊な薬剤や無菌環境を整えることが治療において必要とされています。その中で同科では8床の準無菌病床(クラス10,000)を含めた血液疾患病棟を用意して治療に取り組んでいる点が特徴といえるでしょう。インフォームドコンセントを十分に行った上で、ひとりひとりの患者に適した医療を提供しています。

さらに同科では、国内外で行われる血液関係の学会にも積極的に参加。さまざまな疾患における新しい医療の提供を目指し取り組んでいます。

所在地:埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷38
電話番号:049-276-1111 (番号案内)

中島日出夫医師

上尾中央総合病院において、腫瘍内科の開設責任者である中島日出夫先生。21世紀に入ってから大きな変革を遂げているがん診療、とくに化学療法の日進月歩によってダイナミックに変貌した治療戦略の根幹を支えてきたドクターです。

同院は埼玉県がん診療指定病院であり、中島先生はその腫瘍内科のトップとして臓器別診療科の垣根をなくして連携を深めてきました。次々に開発される新しい治療法にも迅速に対応できるよう、診療体制を強化していきたいと中島先生は語っています。

抗がん剤治療(化学療法)に関する資格

在籍している医療機関:上尾中央総合病院

上尾中央総合病院の腫瘍内科は、基本的にすべてのがんに対応しています。専門外来に加えて専属スタッフが化学療法室に常駐しており、患者さんの相談にも都度対応することもできます。

近年の化学療法分野では、従来の抗がん剤とは異なる作用機序を持つ分子標的薬などが次々に開発され、臨床の現場に導入されてきました。それにともなう標準治療や副作用対策の変化に対しては、がん治療専門の医療スタッフが一丸となって新しい情報を収集して対応しています。

所在地:埼玉県上尾市柏座1-10-10
電話番号:048-773-1111(代表)

濱口哲弥医師

濱口哲弥先生は埼玉医科大学国際医療センター消化器腫瘍科の教授・診療部長で、消化器がんの薬物療法を専門とするエキスパート。がん診療を志して国立がんセンターで長く研鑽を積んだ後、現職に就かれました。

2007年度(第26回)の日本癌学会奨励賞を受賞(※)し、米国や欧州の臨床腫瘍学会にも在籍するなど、国内外を問わず活躍する濱口先生。地域連携にも積極的に取り組み、紹介元や地元の医療機関とも協力して患者さんの日々の生活のバックアップにも尽力しています。

※参照元:日本癌学会/日本癌学会学術賞

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:埼玉医科大学国際医療センター

埼玉医科大学国際医療センターの消化器腫瘍科では、外科と協力してがん薬物療法を実施しています。遠隔転移があって手術の適応がない患者さんや、がんが再発してしまった患者さんに対しても全身状態を考慮した上で薬物療法を行なうほか、臨床試験など先進的な治療にも積極的に取り組んでいます。

また、がんによる疼痛などの症状がある患者さんに対しては、緩和医療科と連携してスムーズに治療が受けられるよう配慮しています。もちろん、治療効果や副作用などを十分に理解してもらった上での治療を原則とします。

所在地:埼玉県日高市山根1397-1
電話番号:042-984-4111(番号案内)

福元剛医師

埼玉医科大学国際医療センター腫瘍内科・消化器腫瘍科にて講師を務めている福元医師は、消化器がん薬物療法を専門としているドクターです。埼玉県利根地域においてがん薬物療法専門医の資格を取得。腫瘍内科にて専門的な抗がん剤治療を行っています。もともと消化器を専門としてきたことから、消化器を基本として診療を行っていますが、対応不可能な疾患を除き、多くの抗がん剤治療を実施しています。

がん薬物治療専門医と消化器外科専門医といったように、2つの専門医を持つことを「ダブルボード」と呼びますが、この組み合わせは日本では非常に珍しい存在。外科治療の知識も豊富にあることから、抗がん剤治療中に外科的な処置が必要になった場合にも、不安なく治療を受けられることを目指しています。

抗がん剤治療(化学療法)に関する資格

在籍している医療機関:埼玉医科大学病院

埼玉医科大学国際医療センター腫瘍内科・消化器腫瘍科では、消化器外科と協力しながらがん薬物療法に取り組んでいます。消化器外科で手術を行った後や術前にがん薬物療法が必要と判断された方はもちろん、遠隔転移があり手術でがんを取りきれない方、またがんが再発した方などについても、全身状態を評価しがん薬物療法を行っています。

また、がん性疼痛といった症状が見られる場合には緩和医療科と連携します。緩和治療を行いながら治療が円滑に行われるように配慮。また、地検や臨床試験といった先進的治療にも取り組んでいます。

所在地:埼玉県日高市山根1397-1
電話番号:042-984-4111(番号案内)

茨城県

大原元医師

土浦協同病院で呼吸器内科部長を務める大原元先生は、日本臨床腫瘍学会が認定するがん薬物療法専門医。さまざまな診断機器を駆使して的確かつ迅速な診断を行ない、外科や放射線腫瘍科とも連携して肺がん診療にあたってきました。

治療に際しては、質の高い医療の提供とわかりやすい病状説明を心がけている大原先生。県北の拠点病院における呼吸器内科の責任者として、つくば市の附属病院との協力体制構築にも尽力して地域のがん診療を支えています。

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:土浦協同病院

土浦協同病院の呼吸器内科は、悪性腫瘍を含め幅広い領域をカバーしています。肺がんなどの腫瘍性疾患に対しては、呼吸器外科や大学病院の放射線腫瘍科とも連携し、患者さん一人ひとりに最適な医療の提供を目指してきました。

当院は日本がん治療認定医機構、日本臨床腫瘍学会の認定研修施設であり、診療体制や治療実績において高いハードルをクリアしている医療機関。がん治療に精通した医師も複数在籍しており、高度な抗がん剤治療を実践しています。

所在地:茨城県土浦市おおつ野四丁目1番1号
電話番号:029-830-3711(代表)

栗島浩一医師

栗島浩一先生は、筑波メディカルセンター病院の呼吸器内科で専門部長を務めるドクター。呼吸器一般を専門としていますが、とくに肺がんの治療に豊富な実績を持っており、日本化学療法学会や日本臨床腫瘍学会の専門医として活躍されています。

肺がんの研究活動において高い評価を得ている栗島先生。その成果は臨床の場に還元され、多くの肺がん患者さんの治療に活かされてきました。近隣医療機関との連携体制構築にも尽力しており、地域に根づいた肺がん診療を目指したいと栗島先生は語ります。

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:筑波メディカルセンター病院

筑波メディカルセンター病院呼吸器内科の診療は、肺炎や気管支ぜんそくなどに加えて肺がんの診断・治療が中心です。肺がんは肺がんドックによる早期発見とともに、各診療科の協力のもとで迅速な確定診断を行なっています。

治療は主に手術困難な肺がん症例に対し、放射線治療と抗がん剤治療の併用による集学的治療や、新たに登場した抗がん剤による治療を積極的に推進。肺がん患者さんの年間入院患者数は、555人(2019年)、546人(2020年)になります。

所在地:茨城県つくば市天久保1丁目3番地1
電話番号:029-851-3511(代表)

関根郁夫医師

関根郁夫先生は筑波大学附属病院腫瘍内科の教授で、がん薬物療法を専門とする抗がん剤治療のエキスパート。大学病院や国立がんセンターで実績を残し、2015年現職に着任されました。専門は肺がんで、肺線維症を合併した肺がんの治療に関する研究は高い評価を得ています。

「これからの日本のがん医療を背負って立つ若い医師を育てたい」と語る関根先生。その志に共感する多くのスタッフとともに、現在も多くのがん患者さんに向き合っています。

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:筑波大学附属病院

筑波大学附属病院の腫瘍内科は、現在のがん医療における多様なニーズに対応するため新たに開設された診療科です。従来の臓器別診療科や放射線科、外科、緩和ケア科、精神科などと協力体制を取りながら、既存の枠組みでは難しかったがん患者さんのケアに尽力しています。

また、同科ではがんゲノム医療にも力を入れており、特定の臓器に関わらず臓器横断的な対応で診療にあたります。これまでの抗がん剤治療や分子標的薬治療と併せて大きな期待が寄せられています。

所在地:茨城県つくば市天久保2丁目1番地1
電話番号:029-853-7668

栃木県

小林洋行医師

小林洋行先生は、若くして那須赤十字病院の血液内科部長を務める新進気鋭のドクターです。血液の領域にとどまらず血液腫瘍医を目指して研さんを積み、広い視野に立った観察眼と若手研修医の模範となる姿勢が高く評価されています。

専門は急性リンパ性白血病や悪性リンパ腫、造血幹細胞移植などで、その知識と経験は臨床の場はもちろん、市民講座などで披露する一面も。患者さんからは「小林先生だから治療をお願いした。何でも親身になって対応してくれる」といった喜びの声が寄せられます。

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:那須赤十字病院

那須赤十字病院の血液内科では、白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群などの患者さんを受け入れています。抗がん剤治療においては副作用が最小限に抑えられるよう適切な補助療法を心がけ、クリーンルームを用いて高度な骨髄抑制にも対応可能な体制を有します。

同院が存在する地域は高齢の患者さんも多いため、患者さん一人ひとりの社会的背景なども考慮して治療法を提案します。血液がんは社会的認知度が低いこともあり、治療の説明はわかりやすい言葉を使い、患者さんの不安を取り除くことも忘れません。

所在地:栃木県大田原市中田原1081-4
電話番号:0287-23-1122(代表)

杉山智英医師

栃木県立がんセンターの呼吸器内科で副科長を務める杉山智英先生は、肺がんを専門とする呼吸器の専門医。日本呼吸器学会の指導医やがん薬物療法専門医の資格を持っています。

抗がん剤治療に関する論文も数多く出版し、医療人からも高い評価を寄せられる杉山先生。治療にあたっては同科に在籍する専門の医師とともにチーム体制を組み、患者さん一人ひとりの身体的状況や社会的背景によって臨機応変な対応を心がけています。

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:栃木県立がんセンター

栃木県立がんセンターの呼吸器内科は、主に肺がんや胸腺腫瘍、胸膜腫瘍に対する抗がん剤治療を行なっています。基本的には手術が困難な患者さんが対象ですが、放射線治療との併用や手術後の抗がん剤治療、臨床試験としての手術前化学療法なども多く手がけます。

治療は主治医だけの判断ではなく他の医師も診断・治療に関わり、目指すのはチーム医療による適切な医療の提供。外科や放射線科とも協力し、診療ガイドラインを遵守した治療方針の立案を心がけています。

所在地:栃木県宇都宮市陽南4-9-13
電話番号:028-658-5151

田中浩一医師

黒須病院の外科部長を務める田中浩一先生は、日本外科学会外科専門医・指導医であると同時にがん薬物療法専門医・指導医でもあるゼネラリスト。主に乳腺や呼吸器を得意分野とし、これまでも総合病院や国立がんセンターで活躍してきました。

田中先生のポリシーは「患者さんの気持ちに寄り添った丁寧な医療を心がけること」。がん薬物療法の専門家として常に新しい知見を追求し、患者さん一人ひとりに適切な治療を提供することを目指しています。

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:黒須病院

黒須病院では、専門領域の診療経験が豊富な医師が新しい技術と知識をもって治療にあたっています。呼吸器外科においては肺がんや縦隔腫瘍などに対し、専門の医師による正確な診断と化学的根拠に基づく治療を行なってきました。

このほか専門外来として乳腺科を有し、日本人女性の発症率が急激に上昇している乳がんに対して経験豊富な日本乳癌学会乳腺専門医が診療にあたります。家族も安心できるよう近隣の開業医とも連携体制を取り、患者さん主体の医療を心がけているのも同院の特徴です。

所在地:栃木県さくら市氏家2650
電話番号:028-682-8811

長井良昭医師

自治医科大学附属病院で臨床腫瘍部の助教を務める長井良昭先生は、呼吸器内科が専門で肺がん治療に長く携わってきたドクターです。進化を続ける非小細胞肺がんの薬物治療に精通し、がん専門の医師の育成を目的とした6大学合同セミナーに登壇するなど、その知識と実績には多くの医療人が信頼を寄せています。

日本肺癌学会や日本癌治療学会など多くの学術機関に所属し、現在も研鑽を積み続けている長井先生。その志と人柄を頼って多くの患者さんが先生のもとを訪れています。

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:自治医科大学附属病院

自治医科大学附属病院の呼吸器内科は、肺がんを含む気道・肺を取り囲む胸部の疾患に幅広く対応しています。肺がんの治療に際しては呼吸器外科、放射線科とも連携し、集学的な治療を行なってきました。

モットーは「安全・十分な説明・患者さんの立場に立った医療」で、さまざまな難病に対してチーム医療で立ち向かいます。肺がん患者さんを数多く受け入れ、胸腺がんや悪性胸膜中皮腫の治療も手がけています。

所在地:栃木県下野市薬師寺3311-1
電話番号:0285-44-2111(代表)

中元明裕医師

とちぎメディカルセンターしもつが消化器内科で、がん薬物療法専門医として活躍する中元明裕先生。大学病院でがん治療に長く従事し、臨床試験を含む研究功績は多くのがん患者さんの診療に役立っています。

専門は消化器がんで、同センターに着任した現在も大学病院と連携して最適と考える医療を患者さんに届けるのが中元先生のスタイル。科学的根拠に基づいた抗がん剤治療を手がける一方、日々進歩する新薬治療にも積極的に対応しています。

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:とちぎメディカルセンターしもつが

とちぎメディカルセンターしもつがは、栃木県が指定する肝臓疾患の専門医療機関。肝臓がんの早期発見・早期治療に努めており、局所治療のほか新しい知見に基づいた全身化学療法など、個々の患者さんに応じた適切な治療を提供します。

肝臓がん以外の消化器がんに対してもエビデンスに基づく抗がん剤治療を実施。研究開発が進んだことで近年相次いで登場している新薬による治療も取り入れ、外来化学療法室の充実による通院治療にも力を入れています。

所在地:栃木県栃木市大平町川連420-1
電話番号:0282-22-2551

群馬県

荒木和浩医師

群馬県立がんセンターで化学療法部長を務める荒木和浩先生は、がん薬物療法専門医でとくに乳がんを専門とするドクター。臨床薬理の専門家でもあり、抗がん剤治療におけるエキスパートと呼べる存在です。

適切な抗がん剤治療を行なうため、各診療科との連携を欠かさない荒木先生。従来の臓器別診療科では対応が難しい臓器横断的ながんや原発不明のがんにも対応するなど、患者さんの状態に合わせて柔軟な診療を行なうことを大切にしています。

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:群馬県立がんセンター

群馬県立がんセンターの腫瘍内科は、抗がん剤治療の効果が最大限に発揮されるよう、手術や放射線治療を組み合わせた集学的治療や副作用対策を十分に行なうことが治療方針の柱です。合併症や持病がある場合は、心理的な悩みも含めて専門スタッフがチーム医療の調整役を担い、適切な対策を立案します。

同センターはがんゲノム医療連携病院の一面もあります。国立がん研究センターと連携し、原発不明がんや標準治療が困難ながんなどに遺伝子検査などを実施し、正確な診断と治療の提供に役立てています。

所在地:群馬県太田市高林西町617-1
電話番号:0276-38-0771(代表)

田中寛医師

田中寛先生は高崎総合医療センターでがん診療に従事する外科医。若くして日本消化器外科学会専門医・指導医の資格を得る一方、がん薬物療法にも精通し、第一線で働くドクターです。

専門分野は消化器外科や乳腺外科で、名古屋大学腫瘍外科で研さんを重ねたのち地元である高崎に戻り、群馬大学医学部付属病院の肝胆膵外科勤務を経て現在に至ります。診療ポリシーは「誠実で思いやりのある医療」。高崎の住民の皆さんに役に立てるよう日々精進したいと田中先生は語ります。

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:高崎総合医療センター

高崎総合医療センターはがん診療連携拠点病院であり、悪性腫瘍に対する先進的な治療を数多く手がけています。消化器病センターでは内科医や外科医、放射線科医をはじめとした多職種による症例検討を行ない、高度な専門性と安全性に配慮した医療の提供を目指します。

がん治療は総合病院の強みを活かし、糖尿病や心疾患、呼吸器疾患を抱えるがん患者さんに対しても専門診療科と協力し、病状に合わせて一貫した治療と支援を可能にしています。

所在地:群馬県高崎市高松町36
電話番号:027-322-5901

塚本憲史医師

群馬大学医学部附属病院の診療教授である塚本憲史先生は、同院に併設された腫瘍センターのトップを兼任するがん薬物療法の専門家。同センターには塚本先生の統率のもと外来化学療法センターやがん登録部門、緩和ケアチームなどが整備され、それぞれの患者さんに適した治療方針を提案しています。

治療以外にもがん診療についての相談対応や情報提供を行ない、患者さんと家族の支援体制構築を推進する塚本先生。大学病院として次世代のがん医療を担う医療人育成にも余念がありません。

抗がん剤治療に関する資格

在籍している医療機関:群馬大学医学部附属病院

群馬大学医学部付属病院では、高齢化社会にともなって増加したがん患者さんへの診療に対処すべく、がん医療の地域格差、病院格差、情報格差の改善を目的として腫瘍センターを開設しました。その役割はがんの集学的治療、がん診療のレベルアップ、がん予防についての啓発活動などさまざまです。

また、県内の地域がん診療連携拠点病院やがん診療連携推進病院、医師会などと連携協力を図り、協議会の円滑な運営に寄与することも同センターに期待されているところです。

所在地:群馬県前橋市昭和町三丁目39-15
電話番号:027-220-7111(代表)

各医師が所属している学会

抗がん剤治療の医師と名高いドクターの多くは、以下のような学会に所属しています。

日本臨床腫瘍学会

日本臨床腫瘍学会は、日本医学会分科会のひとつ。臨床腫瘍学を中心とする学術と、癌医療の推進に寄与する公益事業を幅広く展開してきました。こうしたさまざまな活動を通じて、癌患者さんの生活の質の向上や生存期間の延長、そして癌の制圧を目指しています。

中でも大きな役割が、がん薬物療法専門医の育成と認定です。がん薬物療法専門医とは、質の高い薬物療法を実現するため幅広い臓器の薬物療法の知識と技術を備えたドクター。全国のがん診療連携拠点病院や大学病院、がんセンターなどを中心に活躍しています。

参考元:日本臨床腫瘍学会

日本臨床薬理学会

臨床薬理学とは、科学的かつ合理的な薬物治療を志向する学問領域のこと。日本臨床薬理学会は、国民が有効かつ安全な薬物治療を受けられるようにさまざまな学問的・社会的活動を行ない、患者さん一人ひとりへの最適な治療の提供を目指しています。

その実現のため、科学としての臨床試験、合理的薬物投与計画法と臨床薬物動態学、患者さんと医療者とのパートナーシップと信頼関係の形成を重要視する同学会。医薬品の有効性と安全性、より高い効果を追求する学会の社会的役割は、今後ますます重要になっていくでしょう。

参考元:日本臨床薬理学会

日本内科学会

日本内科学会の目的は、内科学の進歩と普及を図ってわが国の学術の発展に寄与することです。内科はもっとも一般的な診療科のひとつであり、同学会は医学系学会として国内屈指の規模と長い歴史・伝統を有しています。

本来、内科とは患者さんに最初に寄り添う診療科で、患者さんの心理的・社会的側面も考慮した全人的医療を目指すもの。同学会では、さまざまな社会的活動と50年にわたる認定医・専門医制度を通じて、全人的医療を担う内科医の育成に積極的に取り組んでいます。

参考元:日本内科学会

日本外科学会

100年を超える歴史を持ち、国内でも屈指の規模と歴史を誇る学会が日本外科学会です。会員同士だけではなく国内外の学術団体との知識の交換・提携を通じて外科全体の進歩を図り、それをもって国民の健康と福祉に寄与することを存在意義としています。

とくに力を入れているのは、次世代を担う若手外科医が夢を実現できる人材育成の仕組みと専門医制度の構築。また、時勢に鑑み医療施設間の連携強化や遠隔医療を推進し、国内の医療の大きな課題となっている外科医の地域偏在解消にも取り組んでいます。

参考元:日本外科学会

日本血液学会

血液学は内科の中でも重要な学問分野のひとつであり、日本血液学会はわが国の血液学を学術活動として発展させることを責務としてきました。現在の研修医・専門医制度のもとでは基礎血液学への注目が足りないと考え、その底上げを図るために学会活性化委員会を組織し支援しています。

そして、何より同学会の社会的役割は診療面の充実です。国内どこにいても十分な治療を受けられるような体制を構築するため、約500の研修施設と8つの地方会組織を設けました。これらと緊密な連携を取り、その活動を積極的に支援していく方針です。

参考元:日本血液学会

日本肺癌学会

日本肺癌学会は、肺癌に関する研究と患者さんのケアの進歩・知識の普及をもって、人類の健康と福祉の増進に寄与することをミッションとしています。国内の死因の大多数を占める悪性腫瘍の中でもとくに多い肺癌ですが、その一方で治療の進歩が目覚ましい分野でもあり、同学会の活動は国内外における医療界の注目を集めてきました。

肺癌治療を取り巻く環境は治療技術の進歩だけではなく、ビッグデータの利用やAIの活用など、テクノロジーの革新的変化も起こると見込まれます。この急速な変化のもと、同学会が社会で果たすべき役割とその貢献に大きな期待が寄せられています。

参考元:日本肺癌学会

日本呼吸器学会

日本呼吸器学会は、呼吸器専門医の育成や禁煙キャンペーン、市民公開講座など、学術的・社会的活動を幅広く行なう医学系団体。会員数は呼吸器領域では国内屈指であり、代表的な存在といえる学会です。学会内には各学術部会が設置され、肺癌を取り扱う腫瘍部会でも多数のドクターが登録して専門的な研究と臨床を推進しています。

同学会が誇る学術的な知識や技術をもって、社会に貢献することが期待されているところです。

参考元:日本呼吸器学会

日本呼吸器内視鏡学会

高度で安全性の高い呼吸器内視鏡医療の実現を目指す日本呼吸器内視鏡学会。その知識と技術の向上ならびに治療機器の進歩と普及などを図る事業の展開によって、公共の福祉に貢献することを目的とします。

呼吸器内視鏡は、わが国で開発されて世界に普及しました。その診断技術や治療技術を正しく理解し、かつ安全に使用することが学会の精神です。その活動を通じて、肺癌をはじめとした呼吸器疾患の診断や治療をさらに発展させることが同学会の存在意義といえるでしょう。

参考元:日本呼吸器内視鏡学会

日本乳癌学会

日本乳癌学会の目的は、国民が安心できる乳癌診療を提供すること。乳癌の診断と治療は画像検査による検診をはじめ、患者さん一人ひとりの癌のタイプによって手術や薬物療法、放射線療法を組み合わせた治療を行ないます。そこで大切なのは、患者さん本人や家族の意向を尊重しつつ、エビデンスに基づいた治療を提供すること。同学会もその部分を重要視しています。

近年は遺伝子医療が普及しつつあり、この流れは乳癌診療においても変わりません。同学会は他職種から構成されており、その英知を結集して乳癌の遺伝子医療を一歩ずつ進めていく方針です。

参考元:日本乳癌学会

日本膵臓学会

日本膵臓学会はさかのぼること60年前、当時は独立した分野だと認識されていなかった膵臓疾患のパイオニアたちが討議を重ねたのがその始まりです。学会化の後も順調に発展を遂げ、膵臓癌の分野では手術、薬物療法、放射線療法を組み合わせた集学的治療の導入など、多大な功績を残してきました。

膵臓の形態・機能の解明に情熱を持つ研究者と、患者さんを救うことを志す医療者に連携の場を提供するのが使命だと考える同学会。その成果を社会に還元する責務を果たすために全力を尽くしています。

参考元:日本膵臓学会

日本肝臓学会

日本肝臓学会は50有余年の歴史を持ち、国民病といえる肝臓癌・肝炎の診療および研究、そして後進の育成に取り組んできました。

国内における肝臓癌の診療レベルは、世界と比較しても際立って高くなりました。とはいえ、今後も続く新薬登場などの状況変化を踏まえ、さらなる向上を目指す必要があります。肝臓癌と関係が深い肝硬変も同様です。同学会はこれからの四半世紀を見据え、わが国も肝臓研究・診療を発展させて社会貢献を果たしていくことを目指しています。

参考元:日本肝臓学会

日本大腸肛門病学会

将来的な人口減少が叫ばれるわが国において、癌の中でも大腸癌がもっとも多くなると予想されています。そのような中で、日本大腸肛門病学会は下部消化管に特化し、複数の診療科を横断しながらも同じ疾患の研究を行なう学会として存在感を示してきました。

大腸癌だけではなく、炎症性腸疾患や肛門疾患も増加しており、同学会への期待とニーズは高まる一方です。内科、外科、肛門科、放射線科、病理診断科が一堂に会して議論を行なうことができる同学会の意義は、国内の癌診療において今後ますます重要になっていくでしょう。

参考元:日本大腸肛門病学会

日本消化器病学会

日本消化器学会の発足は1898年、わが国でもっとも長い歴史を持つ学会のひとつです。消化器分野における国内屈指の学会となっています。

同学会の目的は、消化器病の研究を奨励して消化器病学の向上と発展を図り、人類の福祉に寄与すること。その多岐にわたる事業の中でも、とりわけ専門医の育成と学会の国際化が重要性を増しています。国民から信頼される消化器病専門医の育成は、日本消化器病学会のもっとも重要な使命として期待されています。

参考元:日本消化器病学会

日本消化器外科学会

設立50周年を迎えた日本消化器外科学会。外科系サブスペシャルティ(細分化された専門分野)では国内屈指の学術団体です。

消化器癌の集学的治療をはじめ、機能温存手術や低侵襲治療など、医療現場の最前線において消化器外科医はもっとも広い疾患領域を支えます。そのような外科領域の重要な担い手を育成する同学会は、消化器外科学の発展はもちろん、外科医が誇りとやりがいを持ちながら生涯にわたって研鑽を積める場をつくることを使命としています。

参考元:日本消化器外科学会

日本消化器内視鏡学会

国内における消化器内視鏡は、初めての胃カメラが1950年に開発され、その後も改良と新技術の開発が繰り返されて現在に至ります。これによって早期胃癌の診断学が確立されたのは、日本消化器内視鏡学会の大きな功績だといえるでしょう。

同学会は設立当初から内視鏡すべての領域で世界に対して指導的役割を果たしてきました。そして、数多くの専門医を育成してきたのも同学会です。全国に10支部の下部組織を数えるまでになりました。今後も内視鏡による診断・治療を通じて社会福祉に貢献してくれるでしょう。

参考元:日本消化器内視鏡学会

日本消化管学会

日本消化管学会は、消化管学を専門とする医師や研究者を中心に2004年に設立されました。比較的歴史が浅い学会ながら、大きな学会の仲間入りを果たした勢いのある学術団体です。

同学会の大きな特徴は、臨床と基礎研究の融合がなされているところ。臨床での課題や新たな治療法などを研究し、発表と議論をもって再び臨床にフィードバックする場でもあります。また、さまざまな学術団体とも連携して消化管学の発展に寄与することを目指しています。

参考元:日本消化管学会

日本泌尿器腫瘍学会

わが国は2人に1人が癌にかかり、3人に1人が癌で亡くなるという時代を迎えていると言われています。このような背景のもとで日本泌尿器腫瘍学会は誕生し、日本泌尿器化学会の関連学会として存在感を示すようになりました。

新薬の登場や医療機器の開発、遺伝子医療の導入など、医療を取り巻く環境は大きく変化しつつあります。そのような中で、同学会は泌尿器癌に関する多くの情報を発信し、常に新しい医療を患者さんに届けられるよう努力してきました。学術集会には泌尿器科医以外に腫瘍内科医や病理医、放射線科医なども参加し、泌尿器癌診療の向上に大きな役割を果たしています。

参考元:日本泌尿器腫瘍学会

日本緩和医療学会

高齢化社会の進行に伴って緩和ケアの世界が大きな転換点を迎える中、エンド・オブ・ライフケアの質を高めることを目的に日本緩和医療学会は設立されました。特に力を注いでいるのは癌緩和ケアと腫瘍学の統合、緩和ケアの質の測定と向上を継続的に実施できるシステムの構築などです。

わが国での緩和医療の取り組みはまだ十分とはいえず、医療と福祉の専門分野を包括した緩和医療の確立が必要です。同学会は癌をはじめとする根治が困難な病気のすべての過程において、生活の質の向上を目指し、緩和医療を発展させるための研究と実践、教育を通じて社会貢献を果たしています。

参考元:日本緩和医療学会

日本遺伝性腫瘍学会

日本遺伝性腫瘍学会は、前身である日本家族性腫瘍研究会などを経て一昨年に新たなスタートを切った学会です。主な活動目的は、すべての遺伝性腫瘍や関連疾患に関する診療や教育、研究に貢献すること。そこにフォーカスを当てて医師や研究者、医療スタッフ、遺伝カウンセラーなどが一堂に会する学術団体は、世界的に見ても数少ない存在です。

癌の遺伝子医療の急速な進歩や、遺伝性乳癌・卵巣癌のリスク低減手術の登場など、遺伝性腫瘍に対する社会的関心は高まりつつあります。そのため、同学会の活動についても多くの支持が集まるようになりました。

参考元:日本遺伝性腫瘍学会

日本がん分子標的治療学会

ここ20年あまりで、分子標的治療薬は癌治療に欠かせない存在となりました。この画期的で斬新な治療をさらに向上させるべく、多くの関係者の力を結集させようと設立されたのが日本がん分子標的治療学会です。

高額な分子標的治療薬の輸入は医療経済にも大きな影響を及ぼすため、日本発の画期的な医薬品開発を推進していくことも同学会の悲願。また、次世代を担う若手研究者の育成も極めて重要かつ急務であり、それらを実現する機会を提供することも同学会が果たすべき役割だとしています。

参考元:日本がん分子標的治療学会

日本サイコオンコロジー学会

サイコオンコロジーとは、癌と心の関係を扱う精神腫瘍学のこと。ともすれば軽視されがちな、癌が患者さんや家族の心に与える影響と、心や行動が癌の罹患率や生存率に与える影響という二つの側面を明らかにするための学問です。

日本サイコオンコロジー学会の目的は、この精神腫瘍学をもって癌医療に貢献し、癌と向き合う人たちの健康に寄与することです。具体的には患者さんや家族のニーズに沿って精神腫瘍医を育成し、患者さんや家族の声を学会活動にさらに取り入れていくために尽力しています。

参考元:日本サイコオンコロジー学会

各医師が所属している認定機構

上記のような学会のほか、癌治療に関する認定制度を有する機構にも多くの医師が登録しています。

日本がん治療認定医機構

国内における癌治療の水準向上を目指して設立された日本がん治療認定医機構は、高度な知識と技術のみならず、医療倫理に基づいた癌治療を手がける優れた医師・歯科医師の育成と認定を行なっています。

具体的な活動は認定の教育セミナーの開催や認定試験の実施、暫定教育医や研修施設の認定登録などです。この機構に認定された医師が「がん治療認定医」を標榜することができるのです。認定医はがん診療連携拠点病院や大学病院、がんセンター、大規模民間病院など全国各地の癌医療を行なう医療機関で活躍しています。

同機構の果たしている役割は非常に大きく、専門化、複雑化が進む癌医療において全国どこでも一定レベル以上の治療を受けられる体制が整いつつあるのは、同機構による認定医の存在抜きには不可能だったかもしれません。

参考元:日本がん治療認定医機構