いちから分かる癌転移の治療方法ガイド

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さんむ医療センター

千葉化学療法手術
(サイトイメージ)
引用元:さんむ医療センター公式HP
https://www.sanmu-mc.jp/

地域がん診療病院として癌患者をサポートするさんむ医療センター

千葉県山武市にある総合病院であり、平成28年から総合病院国保旭中央病院とのグループ医療機関として地域住民の健康を支えています。また平成31年からはグループ医療機関に千葉県がんセンターが加わり、グループ全体で地域がん診療病院としての指定も受けました。

地域がん診療病院の一員として、がん対策基本法の基本理念に則った癌治療を提供しており、またグループ医療機関とも連携しながらより充実した癌治療や癌ケアを目指しています。

さんむ医療センターの医師

坂本 昭雄 理事長

理事長を務める坂本昭雄医師は日本外科学会指導医・専門医や、日本消化器外科学会指導医・専門医といった複数の専門資格を有するドクターです。さんむ医療センターでも外科医として、同じく外科専門医である篠原院長や西森副院長と連携しながら外科治療体制を構築しています。

また、坂本理事長や篠原院長は緩和ケア研修会も修了しています。外科医として消化器領域の癌や悪性腫瘍について外科治療を実施するだけでなく、手術が困難と思われる患者に対しても緩和医療の観点からQOL向上を目指して治療プランの提案を行っています。

目次

さんむ医療センターの特徴

消化器領域の専門医が複数所属する地域がん診療病院

坂本理事長や篠原院長、西森副院長らを筆頭に、複数の日本外科学会指導医・専門医や、日本消化器外科学会指導医・専門医、日本大腸肛門病学会専門医といった専門医や認定医が所属しています。

さんむ医療センターの癌治療では各診療科の専門医による診察と放射線科の画像診断の結果などから、癌患者の状態を確認。そのうえで、外科治療や化学療法といった治療プランを提案し、ガイドラインに則った診療体制を確立しています。また、手術では内視鏡を使った低侵襲手術が積極的に採用されており、患者の早期社会復帰をサポートしている点も見逃せません。

さんむ医療センターの治療方法

外科治療

痛みと負担を抑えた腹腔鏡手術

さんむ医療センターでは患者の肉体的負担を軽減しながら、癌の切除や治療を行う低侵襲手術を15年以上前から重視。大腸癌や胃癌の手術においても大半を腹腔鏡手術によって実施しています。従来の開腹手術よりも術後の患部の痛みを抑えやすく、患者の社会復帰までの期間を短縮に貢献しています。

早期癌の患者や良性腫瘍の患者だけでなく、高度な侵襲が認められるような食道癌の手術などに関しても内視鏡外科手術を採用。治療効果と安全性の両方のメリットをバランス良く追及している取り組みは強みです。

また、高度な侵襲となる食道癌手術においても、患者様の負担を軽減するために、積極的に内視鏡外科手術を導入し、大きな開胸、開腹をすることなく、胸腔鏡下に食道切除、腹腔鏡補助下に再建術を行っています。

引用元:さんむ医療センター|外科
https://www.sanmu-mc.jp/department/surgery.html

地域がん診療病院として担当する外科領域

さんむ医療センターが地域がん診療病院の一角として担当している外科領域の癌治療は、主に以下のような症例が対象となっています。

患者の状態や症状の程度に合わせて可能な限り内視鏡による低侵襲手術を実施。下部直腸癌の早期患者に関して肛門括約筋温存手術を併用して、人工肛門のリスクを回避するといった取り組みも行っています。

単に低侵襲手術を行うだけでなく、患者個々の癌について特性や特徴を見極めたうえで、術後の患者のQOLを低下させないような取り組みをチーム全体で考えている病院です。

最近では大腸癌の8割、胃癌の7割、胆石や虫垂炎ではほぼ全例、成人鼠径ヘルニアでは7割程度を、腹腔鏡手術で行っております。早期下部直腸癌に対する腹腔鏡手術での肛門括約筋温存手術を導入し、可能な限り人工肛門にならないように努めています。

引用元:さんむ医療センター|外科
https://www.sanmu-mc.jp/department/surgery.html

腹腔鏡と胸腔鏡の併用による食道癌手術

食道癌では高度な侵襲が認められることもあり、従来の内視鏡手術だけでは治療困難なケースも少なくありませんでした。そういったケースに対応できるようにさんむ医療センターでは腹腔鏡手術と胸腔鏡手術のメリットを合わせた、腹腔鏡・胸腔鏡の併用手術を採用しています。

具体的には、胸腔鏡手術によって食道切除を行い、さらに腹腔鏡の補助下で再建術を行います。これにより癌細胞を切除して再発リスクや転移リスクをケアしつつ、術後の生活の充実やQOLの向上にも貢献できるようになりました。

高度な侵襲となる食道癌手術においても、患者様の負担を軽減するため、積極的に内視鏡外科手術を導入し、大きな開胸、開腹をすることなく、胸腔鏡下に食道切除、腹腔鏡補助下に再建術を行っています。

引用元:さんむ医療センター|外科
https://www.sanmu-mc.jp/department/surgery.html

化学療法

医学的根拠にもとづいた抗がん剤治療の選択と実施

さんむ医療センターの癌治療では、化学療法も積極的に行われており、複数の抗がん剤を組み合わせることで化学療法の品質を向上させたり、手術前・術後の補助的抗がん剤治療によって外科治療の品質を向上させたりと、多角的なアプローチが考案しています。

また、それぞれの抗がん剤治療や化学療法は全て医学的根拠にもとづいて、治療効果や信頼性などが認められている治療法を選択。日本や先進国の臨床試験データなどを調べながら常に新しい治療法を検討し、情報の収集に力を入れています。

抗がん剤治療は入院治療と通院外来の両方で実施され、患者のライフスタイルや癌の症状に合わせて相談できることもメリットです。

当院では、日本や他の先進国で行われた臨床試験で効果があるとわかっている最新の抗がん剤治療を安全に行うシステムがあり、患者様に安心して抗がん剤治療を受けていただくことができる診療体制が構築されています。

引用元:さんむ医療センター|外科
https://www.sanmu-mc.jp/department/surgery.html

さんむ医療センターの施術について

さんむ医療センターで癌治療を受ける流れについてまとめました。

癌治療の流れ

診察

地域がん診療病院として地域の医療機関や患者のかかりつけ医からの紹介にもとづいて診察を行う他、初診外来にも対応しています。また、放射線科では超高磁場MRIや64列CTなどの画像診断装置を使って放射線診断が実施され、患者の癌の状況などを詳細に検査します。

治療計画作成

放射線科における画像診断の結果や各種検査結果にもとづいて治療計画が作成。化学療法の治療計画は、抗がん剤の種類や輸液、支持療法などを組み合わせて時系列的な治療計画書(がん化学療法レジメン)を作成し、それに則って治療が進められます。

治療

外科治療と化学療法を組み合わせた治療が行われ、術後のケアに関しても通院外来で化学療法を継続することが可能です。また緩和療法にもとづいたケア体制も構築されています。

予約方法

電話にて予約可能ですが、必ずしも予約をせずに受診することも可能です。セカンドオピニオンについては完全予約制です。

治療費について

保険診療が行われており、治療費については保険適用となるため改めて担当医へ相談してください。なおセカンドオピニオンの外来受診費用は税込11,000円(2023年12月時点)です。

引用元:さんむ医療センター|当院のがん治療について
https://sanmu-mc.jp/cancer/treatment.html

さんむ医療センターの基本情報

さんむ医療センター
診療科目 内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、緩和ケア内科、外科、小児科、産婦人科、整形外科、脳神経外科、耳鼻咽喉科、眼科、泌尿器科、皮膚科、小児外科、麻酔科、歯科口腔外科、リハビリテーション科、大腸・肛門外科
診療時間 8:30~11:30
休診日 土曜日・日曜日・祝日・年末年始
所在地 千葉県山武市成東167
電話番号 0475-82-2521
ベッド数 199床(一般病床199床)
年間治療患者数 主な手術件数:2,047件(2012年1月~2019年12月)
対応可能な治療方法 手術治療、化学療法
設備 3.0T(テスラ)超高磁場MRI、64列CT、各種X線装置、マンモグラフィー装置など
URL https://www.sanmu-mc.jp/