がんを治療した後、あるいは転移が発見された後に、転移を予防し予後を改善するためには、どんなことが必要なのでしょうか。がん転移のリスクと向き合うために知っておきたいことを解説しています。
がんの治療を考える上で重要なポイントのひとつが、転移のリスクコントロールです。がんが発生した部位もよって転移の可能性箱となりますが、がんが全身に転移するリスクは常に存在しています。
がんの切除手術をしても、原発巣が取り切れていなければ転移の可能性があります。また、転移が起きてしまった場合には、それ以上転移が広がらないようにする必要があります。これらの転移のリスクを防ぐことで、がんの予後をより良くできる可能性が高まります。
がんが転移しやすい場所は、がんが最初に発生した部位によってある程度決まっています。たとえば、肺がんは肺内や肝臓、脳、骨、副腎へ転移しやすい傾向にあります。乳がんであれば肺や肝臓、脳、骨などが主に転移しやすい場所です。
がんが転移する可能性のある部位に関しては、がん治療後の5年間、保険診療の範囲内で定期的に検査を受けられます。がんを切除したり、原発巣が消失したからといって治療をやめるのではなく、継続して検査を続けていくことで転移・再発の早期発見につながります。
ただし、転移先とされていない部位については保険診療での検査ができないので、人間ドックなどで同じように検診を受ける必要があります。
がんの治療は、原発巣を手術で切除することが効果的とされています。基本的な治療方法ですが、身体から腫瘍を取り除くことができれば、大きな効果が期待できます。
しかし、肉眼では見えないほどに小さながん細胞が、体内に残ってしまう可能性もあります。そうしたがん細胞に対処するために抗がん剤治療や放射線治療、そして免疫療法が用いられています。
免疫療法については、2024年現在、主に免疫チェックポイント阻害剤(例:PD-1阻害薬やCTLA-4阻害薬)が治療の中心となっています。非小細胞肺がん、悪性黒色腫(メラノーマ)、腎細胞がんなどでは、これらの治療薬により治療成績の向上が報告されています。
これらの治療法を手術と組み合わせることで、取りきれなかった微小ながんを攻撃し、転移や再発のリスクをさらに減らす効果が期待できます。転移を防ぐ、または広がりを抑えるためには、こうした治療法を上手に取り入れることが大切です。
転移したがんの治療は、がん治療の中でも難易度が高いと言われています。そのため、正しい知識を持ち、転移したがんの治療に力を入れている医師に相談したいと考えるのは普通のこと。このサイトでは、そんな転移がんの治療を得意としている医師が在籍する病院・医療機関をまとめています。
がん治療の予後も詳しく教えてもらえ、自分が不安・疑問に感じていることも親切に対応してもらえるでしょう。さらに、しっかりとした治療実績があると治療を任せられる理由のひとつになります。