いちから分かる癌転移の治療方法ガイド

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日本赤十字社医療センター

東京 放射線治療化学療法
(サイトイメージ)
引用元:日本赤十字社医療センター公式HP
https://www.med.jrc.or.jp/

100年以上の歴史を有する赤十字病院日本赤十字社医療センター

日本赤十字医療センターは、1886年に設立された博愛社病院を母体とする総合病院であり、1891年に現在の地へ移転して以来、名称変更などを重ねながら癌患者を含めて地域の人々の健康を支えてきた医療機関です。

日本赤十字社医療センターの医師

野中 哲生放射線腫瘍科部長

野中医師は放射線腫瘍科の部長を務める医師であり、放射線治療や放射線腫瘍学、粒子線治療といった様々な放射線治療分野を専門とするプロフェッショナルです。また、日本がん治療認定医機構がん治療認定医や日本医学放射線科学会放射線治療専門医・研修指導医、日本食道学会食道科認定医といった専門医資格も有しており、日本赤十字社医療センターの医療設備を活用しながら医学的根拠にもとづいた放射線治療を実践しています。

目次

日本赤十字社医療センターの特徴

明治時代から現代まで医療の歴史と技術を受け継いできた総合病院

日本赤十字社医療センターの歴史は明治19年の設立からスタートしており、戦前戦後の動乱期も第一線の医療機関として人々の健康や治療環境を支えてきました。また、各時代において最新とされる医療技術の収集や研究、医療従事者の育成などにも取り組んでおり、積極的な設備導入や臨床研究などによって様々な癌治療を提供していることもポイントです。

例えば放射線治療にしても、癌治療に特化した放射線治療を行う「放射線腫瘍科」を設置するなど、癌患者の治療や転移・再発予防に取り組んでいることは見逃せません。

もちろん、放射線治療だけでなく、化学療法や外科治療といった複数のアプローチから適切なものを提案してくれることが特徴です。

なお、日本赤十字社医療センターは2002年から20年以上にわたって「地域がん診療連携拠点病院」の指定を受けており、地域の医療機関とネットワークを構築しながら癌患者のケアや家族のサポートを行っていることも重要です。手術・放射線治療・化学療法を中心とした癌治療体制に加えて、癌の「プランニングサポート外来」といった早期の緩和ケアの検討を支援していることも見逃せないでしょう。

日本赤十字社医療センターの治療方法

放射線治療

従来の放射線治療をさらに進化させた「高精度放射線治療」

日本赤十字社医療センターの放射線科において実践されている「高精度放射線治療」は、従来の放射線治療と比較して、癌の原発巣など病巣へ的確に放射線を照射しつつ、周辺臓器への放射線による悪影響を可能な限り少なく抑えられる治療法です。高精度放射線治療はさらに定位的放射線照射(STI:Stereotactic irradiation)や強度変調放射線治療(IMRT:Intensity-modulated radiation therapy)といった治療法に分類されており、いずれの場合も放射線照射と同時に画像診断を行いながら、標的病巣を視認した上で照射を実行します。

目的とする治療法によって「サイバーナイフ」や「ラディザクト(トモセラピー)」といった放射線治療装置が使い分けられることも特徴です。

サイバーナイフとは

サイバーナイフとは、定位的放射線照射に使われる専用機であり、一度に放射線を照射する単回照射「SRS(Stereotactic radiosurgery)」と、複数回に照射を分割する「SRT(Stereotactic radiotherapy)」の両方に対応しています。小さい病巣を多方向からピンポイントで狙い撃ちする放射線照射を得意としており、中枢神経腫瘍や原発性肺癌といった悪性腫瘍だけでなく、肝転移や脊椎転移、少数個の肺転移といった転移癌にも有効な点が特徴です。

1本ずつの照射量を抑えながら、複数の方向から目的の病巣へピンポイントで放射線を集中させるため、的確に癌細胞へダメージを与えつつ、周辺の他臓器に対しては被曝量を抑えて悪影響のリスクを減らせることがメリットとなります。

ラディザクト(トモセラピー)

IMRTの専用機として設置されている放射線治療装置(トモセラピー)です。

対象となる疾患は、遠隔転移のないほぼ全ての悪性腫瘍とされており、中でも前立腺癌や骨盤腫瘍、頭頸部腫瘍といった癌に対して有効性が期待されています。

腫瘍のサイズや形に添って放射線の照射プランを調整できるため、小さい病変だけでなく従来の放射線治療によって対応してきた癌にも治療できることが強みです。

IMRTは腫瘍の形状に合わせて放射線を集中し、周囲にある正常組織への照射線量を低減する治療法です。小さな病変だけではなく、従来の放射線治療の対象となる疾患に対して応用可能です。

引用元:日本赤十字社医療センター|高精度放射線治療
https://www.med.jrc.or.jp/hospital/clinic/tabid/737/Default.aspx

化学療法

がんゲノム情報にもとづいた化学療法(がんゲノム医療)

2010年4月に創設された化学療法科は、悪性腫瘍の治療を専門とするグローバルスタンダードの医療チームです。癌の原因遺伝子を突き止め、そのゲノム情報にもとづいて治療プランを考案する「がんゲノム医療」は化学療法科が担当しており、一部の治療については保険適用になっています。

また、化学療法科では2010年の創設期から患者のQOLを追求した緩和医療を提供しており、腫瘍内科と連携しながら各患者の病態や癌の状態に合わせた緩和医療プランをオーダーメイドで構築していることも特徴です。

特殊事情を抱えた患者への化学療法

癌を抱えて治療へのぞむ患者には様々な人がいます。日本赤十字社医療センターの化学療法科では、若い世代の患者に対しても就労や育児、妊孕性といった個々の事情に配慮して治療プランを検討しています。特に日本赤十字社医療センターは周産期病院としても実績を有しており、妊娠中の患者に対する癌治療についても柔軟に対応していることは魅力です。

そのため、もしも妊娠している人や、これから妊娠を考えている人の中で癌治療を考えなければならない場合、日本赤十字社医療センターへ相談してみることも1つの選択肢でしょう。

ロボット手術

患者の負担を和らげるロボット支援手術システム

日本赤十字社医療センターでは患者への肉体的負担を軽減し、速やかな社会復帰や予後の安定をサポートするためにロボット支援手術システム「ダ・ヴィンチ」を導入しています。

ロボットアームや高精細モニターなどを活用して、医師がリモートコントロールで手術を行うダ・ヴィンチでは、開腹手術と同程度の治療効果を期待できる上、内視鏡手術のような低侵襲性を獲得できる点がメリットです。

各治療に対応できる専門医を置いて、最大の効果を目指すことはもちろんのこと、その中で当センターでは、特に患者さんの負担を軽くすることに配慮しています。手術には、内視鏡手術やdaVinchなどのロボット手術を多用し、化学療法(薬物治療)は副作用を和らげ、入院ではなく外来で行えるようにしています。

引用元:日本赤十字社医療センター|日赤医療センターのがん医療
https://www.med.jrc.or.jp/visit/cancer/treatment/tabid/780/Default.aspx

転移癌の治療選択肢も確認したい方へ

日本赤十字社医療センターでは、高精度放射線治療や化学療法、ロボット手術などを組み合わせながら、患者の状態に応じたがん治療が行われています。サイバーナイフやラディザクト(トモセラピー)などの設備を活用できる点は強みですが、転移がんでは転移部位や症状、原発巣の種類、これまでの治療経過によって、放射線治療以外の選択肢も含めて比較しながら方針を考えたい方もいるでしょう。

当サイトでは、転移癌の治療を諦めない医師がいるおすすめ病院を紹介しています。放射線治療に加えて、抗がん剤治療や手術などについて相談できる医療機関もまとめているため、治療の選択肢を広く知っておきたい方はあわせてご覧ください。

※医療機関ごとに対応する治療法、適応、受診条件は異なります。詳細は各医療機関へご確認ください。

日本赤十字社医療センターの施術について

日本赤十字社医療センターで治療を受ける流れについてまとめました。

治療の流れ

日本赤十字社医療センターは地域がん診療連携拠点病院であり、予約・診察には基本的に地域の診療所や病院からの紹介状が必要です。一部の診療科によっては紹介状がなくても予約できるものの、基本的に紹介状を用意した上で予約しなければ診察を受けられないという点には注意してください。

予約

地域の病院や診療所などのかかりつけ医を通して予約を行うか、患者自身が日本赤十字社医療センターの「初診Web予約システム」を使用して予約を行うことが可能です。なお、予約時には紹介状を発行している医療機関の名称が必要です。

当日受付

すでに予約している人は、予約時間の30分前までに日本赤十字社医療センターの初診受付を訪れてください。その際、健康保険証と紹介状、さらに診療申込用紙などをまとめて提出します。

体調確認

初診患者は診察前に、初診受付で看護師による検温や問診を受けなければなりません。体調に問題があった場合、診療を受けられませんので注意してください。

診察

初診受付を完了すれば、改めて担当科へ行って診察を受けます。

治療費について

治療費については主治医と相談し、治療プランを決定した上で確認するようにしてください。

日本赤十字社医療センターの基本情報

日本赤十字社医療センター
診療科目 糖尿病内分泌科、血液内科、感染症科、膠原病・アレルギー内科、腎臓内科、 緩和ケア科、神経内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器外科、乳腺外科、胃・食道外科、肝胆膵・移植外科、 大腸肛門外科、心臓血管外科、メンタルヘルス科、骨・関節整形外科、脊椎整形外科、脳神経外科、皮膚科、 泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、産科、婦人科、新生児科、小児科、小児保健、 小児外科、麻酔科、集中治療科、化学療法科、内視鏡診断治療科、放射線腫瘍科、放射線診断科、放射線血管内治療科、 リハビリテーション科、救急科、健康管理科、歯科口腔外科
診療時間 8:30~11:00(初診)
休診日 土日祝日、年末年始(12月29日~1月3日)、創立記念日(5月1日)
所在地 東京都渋谷区広尾4-1-22
電話番号 03-3400-1311
ベッド数 645床
年間治療患者数 詳細は要問合せ
*参考:2020年度化学療法科(腫瘍専門)の外来患者総数2,857人
対応可能な治療方法 癌の標準治療や三大治療を含めて様々な癌治療に対応しています。
設備 daVinch、サイバーナイフ、ラディザクト(トモセラピー)、リニアック、ライナック、MRI、CTなど
URL https://www.med.jrc.or.jp/