いちから分かる癌転移の治療方法ガイド

いちから分かる癌転移の治療方法ガイド » 癌にまつわる専門用語集 » グレードD

グレードD

がん治療はガイドラインでグレード別に分類されており、グレードによって治療方針が変わってきます。このページでは、グレードDについて分かりやすく解説していくので参考にしてみてください。

がん治療のグレード分類

がんの治療は、基本的にガイドラインで推奨されたグレードを基準にして実施されます。このガイドラインは、科学的根拠(エビデンス)によって区分されており、それがグレードとして表されているのです。

がん治療の進め方

病院やクリニックで行う治療は、このガイドラインで推奨されている治療を実践していきます。一般的にはグレードAやBの治療を終えて、効果がなければ「もう打つ手がない」と判断されるようです。つまりグレードCやDの治療法は、まだ残されている可能性があるでしょう。しかし何らかの不利益を与えるリスクがあるため、ほとんどのケースで基本的には治療法として提案されません。

グレードDの治療とは?

がん治療のグレード分類において、エビデンスレベルが低いグレードDに該当する治療法は、エビデンスがほとんど認められない治療法です。エビデンスレベルとはガイドラインにおいて推奨されている治療法の信頼度を表す指標で、どの程度信頼できるエビデンスによって実証されたのかを表しています。

そのため現時点ではグレードDに分類される治療法は「実践しないように推奨する」治療法となっています。グレードDの治療については信頼できる医師とよく相談した上、どのような治療があるのかを確認してみましょう。

自分に合った治療法を探しましょう

グレードAやBの治療をすべて実践しても、思うような効果が得られないこともあるでしょう。長引く闘病生活で気持ちが折れてしまうこともあるかもしれません。あくまで可能性の範囲ですが自分に合う治療法がまだ見つかっていない可能性も考えられます。そのため、たとえ担当医から「ステージ4で打つ手がない」と言われたとしても、ほかに方法はないのか探してみましょう。希望を見つけることは生きる活力にもつながるはずです。

がんは一人ひとり状態が異なり、適した治療法も人それぞれです。そのため自分の状態に合わせて、様々な治療法を試してみる価値はあるでしょう。医療は日々進歩しており、新しいがん治療も発見されています。どのような治療法があるのかチェックし、担当医と相談しながら、自分の状態に合った治療法を探してみましょう。

十分な栄養と睡眠が大切

「打つ手がない」という言葉で絶望を感じることもあるでしょう。その結果、食事も十分に摂れない、眠れないなんてことも。そうなれば免疫力が低下してしまい、体に不調をきたす恐れも高まります。

まずは栄養のある食事と睡眠を十分にとって体の調子を整えることが大切です。そして信頼できる医師や、あなたの周りの家族やパートナーとも相談して自分に合った治療法を見つけていきましょう。