専門医の資格を持った(※)がん手術の医師を都道府県別に一部、紹介しています(50音順)。2021年11月調査した情報です。
※…「癌関連の論文発表をしている外科専門医」を指します。
ここでは、日本にある国立がん研究センターをご紹介します。(2021年11月時点)
国内のがん医療を牽引する医療機関
日本のがん医療を牽引する存在である国立がん研究センター中央病院。希少がんや難治がん、小児・AYA世代のがん、高齢者のがんなど幅広い分野において臨床の実践や治療開発などに積極的に取り組んでいます。また、患者が様々な相談ができる場所として患者サポートセンターを開設。治療に関することや費用のことなど、がんにまつわる不安や悩みをサポートします。
日本のがん医療拠点のひとつ
国内でも高い実績を持つ高度ながん専門病院として知られる国立がん研究センター東病院。十分なインフォームドコンセントを行った上で、診療科の垣根をなくした横断的な治療を提供している点が特徴。また、治療を行う上では患者を中心とした多職種チームを形成し、身体面や精神面、社会的側面など、さまざまな面からのサポートを行っています。
働く世代の女性でみると、がんの種類別の死因で多いといわれている乳がん。昭和大学病院乳腺外科の明石定子先生は、深刻な状況にある乳がん患者さんから絶大な信頼を集めている女性ドクターの一人です。
明石先生の乳がん手術のテクニックには高い評価が寄せられています。その無駄のない手技と的確な手術展開により、手術を引き継ぐ形成外科医も乳房を再建しやすいそうです。
昭和大学病院乳腺外科は医系総合大学としてのメリットを最大限に活かし、関連診療科と密接に連携した患者さん中心の医療を提供しています。また、国内における乳がん死ゼロを目指し、予防医学・検診医学の研究と実践にも努めています。
同科では早期および進行乳がんの診断、治療はもちろん、治療中の患者さんやご家族に対するさまざまな情報の提供や教育啓蒙を目的とした「リボンズハウス」を併設。カウンセリングルームも設けられ、遺伝性乳がんや卵巣がんに関するカウンセリングや、患者さんやご家族の心のケアも行なっています。
所在地:東京都品川区旗の台1-5-8
電話番号:03-3784-8000
若くして肝臓がん腹腔鏡手術に精通していることで知られる阿部雄太先生。身体への負担が少ない腹腔鏡手術に手術ナビゲーションを応用し、従来よりも精緻な肝切除を実践します。
手術前にはがんの状態はもちろん、どのルートでがんを切除するかなどを5時間にわたるミーティングでスタッフと検討するという阿部先生。がんは患者さんの一生に関わる病気だけに、事前準備にも余念がありません。
そんな阿部先生の座右の銘は「反省すれども後悔せず」。治療に悔いを残さないために、豊富な経験と培った技術を駆使してすべての患者さんに全力で向き合います。
慶応義塾大学病院消化器外科の肝胆膵・移植班では、良性腫瘍から悪性腫瘍まで幅広い診断と治療を行なっています。5年生存率が未だ不良な肝胆膵領域の難治がんに対し、外科的治療として腹腔鏡下治療から大血管および多臓器合併切除をともなう拡大手術まで、安全性の高い治療の提供を目指します。
一方では化学療法や放射線療法を併用した集学的治療でがんの根治性を目指すほか、移植が必要な患者さんには生体・脳死を含めた肝移植も数多く実施し、良好な生存率を追求しています。
所在地:東京都新宿区信濃町35
電話番号:03-3353-1211
呼吸器外科(肺癌の集学的治療、肺癌の早期診断)を専門とし、初期から手術支援ロボット「ダヴィンチ」による手術を呼吸器科に導入したドクターです。また、富士フィルムとともに手術ナビゲーションシステム「シナプスヴィンセント」を開発。
肺がん診断と治療を網羅するオールラウンドな診療を心がけており、その豊富な経験を活かした安全な手術を心がけている点が特徴。胸腔鏡を併用した低侵襲的な治療や拡大手術のほか、化学療法や放射線療法、免疫チェックポイント阻害薬などを用いた集学的な治療を提供します。
東京大学医科大学病院は幅広い診療科が設置されていますが、呼吸器外科・甲状腺外科では肺がんや悪性胸膜中皮腫、甲状腺がんを主な診療内容としています。同科では、肺がんの早期診断を重視するとともに診断から治療まで一貫した対応を行っています。さらに、病気を正確に診断するとともにエビデンスに基づいた治療を提供。高度先進医療と患者の橋渡しを行うためにも、インフォームドコンセントを大切にしています。
所在地:東京都新宿区西新宿6-7-1
電話番号:03-3342-6111
身体に傷を残さないことにこだわった大腸がん治療の医師として知られる、北里大学北里研究所病院の石井良幸先生。へそに小さな穴を一カ所だけ開けて内視鏡でがんを治療するという先進的な「単孔式手術」を手がけています。もちろん患者さんの満足度が高いのは手術成績だけではなく、病院理念でもある「心ある医療」の実践に努めていることもあるでしょう。
石井先生は他医療機関のドクターからの信頼も厚く、ベストドクターズ社の医師間の相互評価によって選ばれるベストドクターズジャパン2020-2021にも認定されています。
※参照元:北里大学北里研究所病院(https://www.kitasato-u.ac.jp/hokken-hp/2020/06/09000857.html)
北里大学北里研究所病院の外科では複数の部門を有し、それぞれにおいて経験豊富な医師が中心となって診療を行なっています。より安全・確実な内視鏡手術を追求するために内視鏡手術センターを開設し、多くの医師が在籍しています。
同科には消化器、呼吸器、血管、乳腺の4つの専門領域があり、外科の一体運営のもとで多角的視点と厳密な管理体制で安全性の高い診療を心がけています。診療科間の壁がないので連携もスムーズで、安心の協力体制が整っているのが特徴です。
所在地:東京都港区白金5-9-1
電話番号:03-3444-6161
国立がんセンター東病院乳腺外科に14年勤務したのち、2007年から杏林大学医学部外科教授を務める井本滋先生は、センチネルリンパ節生検を標準治療として日本に広めることに貢献し、乳がん治療に精通しています。
バイオマーカーや先進的な低侵襲手術に関する臨床研究においても積極的に活動しており、乳管内進展の少ない2cm以下の乳がんを対象としたラジオ波焼灼治療の臨床試験を手がけています。新しい治療法であっても、臨床的な有効性が証明されればガイドラインに掲載されていなくても患者さんに勧めることもあるそうです。
杏林大学医学部付属病院乳腺外科は、多摩地区を中心に高度な乳がんの診断と治療を行なう専門施設です。乳がんの診療は画像診断と組織診断に基づき、手術、薬物療法、放射線療法を適切に組み合わせて治療の個別化を進めています。
手術は形成外科とのチーム医療によって積極的に乳房再建を行ない、整容性の高い乳房再生を目指します。薬物療法の効果がみられなくなった進行再発乳がんでは、緩和医療を専門とする病院と連携し、症状の緩和と心のケアを行なうことで少しでも長くその人らしい生活が送れるように努めています。
所在地:東京都三鷹市新川6-20-2
電話番号:0422-47-5511
乳腺外科医として長いキャリアを持つがん研有明病院の大野真司先生が大切にしているのは「チーム医療」。チーム医療とは医療従事者が話し合って治療方針を決めることではなく、患者さんがその選択に納得できているかどうかが肝心だと大野先生は語ります。
専門の乳腺外科でいえば、乳房を温存できれば成功というわけではありません。乳房切除によって再発の不安から解放される患者さんもいます。患者さんに十分な情報を提供してしっかり話し合うために、さまざまな職種が関わって納得と満足を得られることがチーム医療のゴールだと考えています。
がん研有明病院乳腺外科では、乳がんをはじめとする乳腺のさまざまな病気の診断と治療を実施しています。治療にあたっては患者さんのQOL(生活の質)を最大限に考慮し、形成外科と連携して乳房再建手術を積極的に行ないます。また、総合科の中には腫瘍精神科を有しており、乳がんの診断された患者さんの精神的なケアには欠かせない部門となっています。緩和ケア科も開設され、再発後の疼痛管理など重要な役割を果たします。
他院で治療中の患者さんに対してはセカンドオピニオン外来を設け、各種相談に応じています。
所在地:東京都江東区有明3-8-31
電話番号:03-3520-0111
肺がんや縦隔腫瘍、自然気胸、肺気腫などを専門とする呼吸器外科医・奥仲哲弥先生は、豊富な手術経験を持っています。中でも胸腔鏡手術や、早期中心型肺がんに対する内視鏡的レーザー治療を得意とします。化学療法にも精通しており、患者さんに適した投与方法を提案しています。
奥仲先生のモットーは、外科医として、そして肺がんの専門家として診断から緩和療法まで責任を持つこと。がん関連の著書も多数あり、全国からセカンドオピニオンを求める患者さんが訪れています。
肺がんは、2020年の主な部位別がん死亡数において、男性ではトップ、女性は3番目に多い数値(※)を示しています。そのような状況を鑑み、山王病院では東京医科大学の支援と国際医療福祉大学三田病院呼吸器センターとの連携のもとで呼吸器センターを運営しています。
肺がんの診断から治療、再発した場合の緩和医療まで一貫した対応を実践しているのが特徴で、とくにレーザー治療における実績は世界的にも広く知られています。また、細小の傷口で痛みの軽減と入院期間の短縮が可能な胸腔鏡下手術も積極的に実施します。
所在地:東京都港区赤坂 8-10-16
電話番号:03-3402-3151
多摩丘陵病院の副院長、外科・消化器外科部長を務める小澤医師。消化器外科疾患や乳腺疾患、ヘルニアから2次救急医療まで広く対応している同科では、「ぬくもりのある医療と看護」を大切にした診療を行っています。また、専門外来として「肝臓・胆道・すい臓専門外来」のほか、「胸焼け専門外来」を開設して早期の専門的な診断・治療を目指している点も特徴です。
手術に関しては、患者への負担を軽減するため腹腔鏡手術を積極的に導入。さらに、患者へのインフォームドコンセントでは、理解しやすい説明を心がけています。
外科・消化器外科では消化器疾患、乳腺疾患、鼠径ヘルニア、急性腹症(虫垂炎など)に対する外科診療を担当しており、治療を行う上では負担の少ない腹腔鏡手術を積極的に実施。また、悪性腫瘍はもちろん、肝・胆・膵疾患に関する難易度の高い外科手術や、急性胆嚢炎や腸閉塞などに対する緊急処置・緊急手術にも対応しています。さらに、乳がんをはじめとする乳腺疾患に関する診療や手術についても専門の医師が対応。加えて、上部消化管や下部消化管の早期がん内視鏡治療も行います。
所在地:東京都町田市下小山田町1491
電話番号:042-797-1511
国立がんセンター(現在の国立がん研究センター)で肝臓ガンの手術を見たことがきっかけで肝臓外科医の道を選択。さらに、肝移植にも興味があったことからアメリカへ留学し、そこで腹腔鏡を使用した手術と出会い、帰国後に腹腔鏡チームに参加し、1993年に肝臓への腹腔鏡下手術を行っています。その後、患者へのストレスを減らすために腹腔鏡下手術を続け、後進の医師の育成も行っているドクターです。
現在は腹腔鏡下肝切除の世界的普及を目指し、手術見学の受け入れやセミナーを開催。さらに、海外でも手術指導や講演活動を行っています。
同院の肝胆膵外科では、肝胆膵疾患全般の悪性腫瘍や、胆石症などに対する外科治療を中心として取り扱っています。同科の特徴として、胆嚢疾患や肝臓・脾臓・膵臓などの疾患について患者の負担をできるだけ軽減させられる腹腔鏡手術を積極的に導入している点が挙げられます。例えば腹腔鏡下肝切除術、腹腔鏡下肝嚢胞切除術、肝腫瘍凝固壊死療法、腹腔鏡下摘脾臓摘出術、腹腔鏡下膵臓切除術、腹腔鏡下胆嚢摘出術を実施しています。
所在地:東京都大田区大森西 6-11-1
電話番号:03-3762-4151
2013年より大腸外科長を務める金光医師は、大腸がんの外科治療を専門とする医師です。腹腔鏡下手術から隣接・転移臓器合併切除といったさまざまな手術に取り組んでおり、それぞれの患者の症例に応じた治療を目指しています。新たな大腸がんの治療方法の確立を目指し、全国的な臨床試験を主導するといった活動も行っています。
患者に接する時には「良い話と悪い話をバランス良く」行い常に前向きな話で終わることを心がけています。患者が不安なく任せられるように配慮しながら治療を行っています。
同院の大腸外科の特徴は、標準治療を行う病院であること、また2021年(2021年4月~2022年3月)では416件の手術実績(原発性大腸がん)が挙げられます。2018年(2018年4月~2019年3月)には81件のロボットによる直腸がん腹腔鏡手術が行われています。また、切除困難または不能と診断された症例の場合でも、外科的治療の可能性を探り、最高難度技術のひとつと言われている仙骨合併骨盤内臓全摘術などを積極的に実施。
所在地:東京都中央区築地5-1-1
電話番号:03-3542-2511
三井記念病院の院長・外科部長を務める川崎医師は、東京大学医学部附属病院や癌研究会附属病院、米国エモリー大学病院などで肝・胆・膵の悪性疾患を中心とした外科治療を手がけてきたドクター。2018年に三井記念病院の院長に就任しており、病院の運営を行いながらも肝移植を除いた肝・胆・膵領域の高度な手術を実施しています。
また、これまでの実績が評価され、医師同士の相互評価による「The Best Doctors in Japan 2020-2021」にも選出(※)されています。
※参照元:三井記念病院/当院医師9名がベストドクターズに選出されました
三井記念病院の消化器外科は、胃・食道がんや大腸がん、肝臓がん、胆管・胆のう・すい臓がんなどの悪性疾患のほか、良性疾患、救急疾患への対応など、幅広い疾患を対象としています。
同科ではカンファレンスを頻繁に行いスタッフ間の連携や意見交換を実施して高い精度の外科治療を提供。さらに手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いた直腸がん手術が保険適用となったことや、形成外科開設により肝胆領域の進行がん切除手術を行えるようになるなど、幅広い治療を行える体制づくりを行っています。
所在地:東京都千代田区神田和泉町1番地
電話番号:03-3862-9111
大腸がんに対するロボット手術を得意とし、手術実績も豊富なドクターです。
ロボット手術の他にも直腸がんに対する自律神経温存リンパ節郭清手術や、再発大腸がんに対する手術(直腸がん局所再発の手術、大腸がん肝転移の切除手術など)も手がけます。
進行した大腸がんに対しては消化器化学療法外科と連携し、専門スタッフとともに患者さん一人ひとりに合った手術、抗がん剤治療、放射線治療を組み合わせ、治療効果が高く身体的負担の少ない治療法を選択します。
東京医科歯科大学附属病院大腸・肛門外科では、大腸がんに対して腹腔鏡手術やロボット手術といった低侵襲手術を積極的に導入し、その一方で切除困難な進行がんや再発がんに対する拡大手術も行なっています。また、直腸がんに対しては高度な肛門温存手術や機能温存手術を行ない、数々の治療成績を収めています。直腸がんに対するロボット手術の治療成績は国内外からも高い評価を得ており、全国の病院に対して手術の指導も実施します。
所在地:東京都文京区湯島1-5-45
電話番号:03-3813-6111
日本における、大腸癌腹腔鏡手術のエキスパート。腹腔鏡下手術の中でも非常に難しいとされている直腸がんの手術にも取り組んでいる黒柳先生が普段心がけているのが「折れない心」。困難な場面に遭遇した時にもポジティブに明るく乗り越えるようにしているとのこと。
知識や技術の裏付けはもちろんのこと、手術前には徹底的なシミュレーションを行うことで二重三重の準備をして手術に臨みます。この入念な手術の土台作りによって、大腸がん手術の重要なポイントである「剥離ライン」が見えると言えるでしょう。
虎の門病院の消化器科(下部消化管)は、年間263件(2014年)の大腸がん手術を行っています。腹腔鏡手術やロボット支援下手術にも取り組んでいます。また、術前化学放射線療法を導入していること、さらに消化器内科や放射線治療科、臨床腫瘍科と連携しながら適した治療を提供します。
加えて一般病院としての機能も持っていることから、循環器や呼吸器疾患を持つ方や高齢の方についても積極的な治療を行っている点も特徴です。
所在地:東京都港区虎ノ門2丁目2番2号
電話番号:03-3588-1111
多摩丘陵病院の院長職をこなしながら、外科のメンバーとして手術を執刀する島津元秀先生。日本肝胆膵外科学会の高度技能指導医の資格を持ち、難易度の高いがん手術を行ないます。加えて腹腔鏡や内視鏡で行なう低侵襲手術にも積極的に取り組んでいます。
腹腔鏡手術や内視鏡手術は、しっかりした管理下であれば高齢者でも合併症を起こすことなく早期退院が可能。安全性を優先にした無理のない範囲での手術が同院でも可能なことを地域住民に知ってもらいたいと、島津先生は語っています。
多摩丘陵病院外科では一般消化器外科、乳腺外科、虫垂炎などの急性腹症を中心とした診療を行なっています。手術は患者さんの身体的負担が少ない腹腔鏡手術を積極的に取り入れ、胆石や虫垂炎はもちろん、胃がんや大腸がんの約半数に対しても腹腔鏡手術を実施しています。このほか、肝臓がんや膵臓がん、乳がんの手術にも対応します。
がん患者さんに対する化学療法(抗がん剤治療)も、各臓器の診療ガイドラインに基づいた治療を行なっています。
所在地:東京都町田市下小山田町1491
電話番号:042-797-1511
鈴木健司先生は、肺がん手術に精通したドクター。肺がんをメスで取り除く手術を得意とし、熟練の技術を駆使して難易度の高い手術をこなすことでも有名です。がんを取り除くことを第一に考えつつも、身体への負担を可能な限り軽減する高いクオリティを追求しています。
他の病院で手術が無理だと判断された患者さんにも積極的に対応しているので、医師からの信頼も厚く、多くの紹介患者さんが鈴木先生のもとを訪れています。
順天堂大学医学部附属順天堂医院呼吸器外科では、肺がん、縦隔腫瘍、胸膜中皮腫、気胸などに対する外科治療を得意としています。とくに早期の肺がんに対する手術の縮小と進行した肺がんに対する手術の拡大をバランスよく実施しており、胸腔鏡の併用によって多くの患者さんが手術後1週間以内に退院しているそう。
呼吸器内科との連携体制も充実しており、総合病院の強みを活かすことで心臓や腎臓に持病があったり糖尿病を患ったりしていても手術可能なケースが多くあるといいます。
所在地:東京都文京区本郷3-1-3
電話番号:03-3813-3111
日本有数のがん専門病院・がん研有明病院で活躍した後、母校である東京大学医学部付属病院に戻って来られた瀬戸泰之先生。胃・食道がん手術の医師として名高い瀬戸先生が考える理想的な手術とは、基本的に臓器を残す、温存することです。
前職でも臓器温存手術を積極的に実施してきましたが、その経験を活かして東大病院でも最善のがん治療を患者さんに提供することが自身の責務だと語る瀬戸先生。どんなに進行している胃がんや食道がんであっても、再発防止と臓器温存にはどのような方法があるのか、常にそのことを考えています。
東京大学医学部付属病院の胃・食道外科は、瀬戸泰之先生をはじめ前身である旧第三外科の医師が診療を担当。日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器内視鏡学会の指導医や専門医資格を持つ医師が数多く在籍し、そうした医師がリーダーとなって食道や胃、腹腔鏡、化学療法の各チームを指導する体制を整えています。
得意分野は胃がん、食道がんの治療で、早期がん、進行がんを問わずすべての病期において患者さん一人ひとりに適した治療を提供します。また、食道がんに対してはロボット支援下手術も導入しています。
所在地:東京都文京区本郷7-3-1
電話番号:03-3815-5411
大腸外科、特に再発治療および末期がん患者の在宅ケアを専門とする医師。東京都駒込病院にて勤務を開始したのち、36年間大腸がんの外科治療中心に診療を行ってきました。また、重粒子線治療についても深い知識を持ち、放射線医学総合研究所と連携を取りながらひとりひとりの患者にあった診療を提供しています。
加えて、在宅医療にも力を入れているほか、カウンセリング外来を開設することによって、遺伝性大腸がんの疾患において大腸がん発見のメカニズムに関する研究にも取り組んでいます。
東京都立駒込病院の外科(大腸)では、大腸や肛門における良性・悪性疾患全般を対象としていますが、特に大腸肛門悪性治療の外科療法・化学療法を手がけています。2019年度における大腸悪性腫瘍の手術は469例となっています。
また、リンパ節移転性の直腸がんにおける自律神経温存手術を早くから導入。さらに家族性腫瘍の診断や治療などにも積極的に取り組んでいます。
所在地:東京都文京区本駒込三丁目18番22号
電話番号:03-3823-2101
わずか20g足らずの小さな臓器のがんに挑む甲状腺外科医、筒井英光先生。進行した甲状腺がんの場合は気管に浸潤したり、縦隔リンパ節に転移したりと、非常にやっかいな状態になっています。ミリ単位で神経を温存する精緻な手技が要求される難易度の高い手術を、筒井先生は芸術的なテクニックでこなすといいます。
専門性の高い甲状腺外科医の存在感をアピールしたいと願う筒井先生は、これからも新時代を切り開く甲状腺外科医であり続けたいと語っています。
東京医科大学甲状腺外科の特徴は、早期診断から治療まで一貫した対応、エビデンスに基づく診療とインフォームドコンセント、そして非侵襲的かつ高度先進医療を目指すことです。
甲状腺がんに対しては、進展範囲の正確な診断と高度な手術機器の導入によって、合併症が少なく根治を目指した手術を可能とします。
進行して気道に浸潤した甲状腺がんに対しては、気管形成手術や内視鏡的レーザー治療を積極的に実施しており、甲状腺専門病院や全国の大学病院からも多くの紹介患者さんを受け入れています。
所在地:東京都新宿区西新宿6-7-1
電話番号:03-3342-6111
東京大学医学部付属病院の呼吸器外科教授を務める中島淳先生。「患者さんのために働くのが医師の仕事」という信念のもと、多くの患者さんを苦しめる肺がんに立ち向かい続けて30年以上のキャリアを積み重ねてきました。
呼吸器外科の科長としてすべての手術に責任を負い、さらに週1回は外来を訪れる患者さんを診ているといいます。もちろん教授として大学での講義を通じて後進の育成にもあたる中島先生。どんなに多忙でも自身の存在が求められている限り、患者さんの気持ちに応えたいと願っています。
東京大学医学部付属病院は臨床医学の発展と医療従事者の育成に努め、患者さん一人ひとりに最適な医療を提供することを理念としています。中でも呼吸器外科は肺がんや転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍などの手術を実施し、近年では胸腔鏡手術を積極的に取り入れて手術後における早期の機能回復を目指しています。また、必要に応じて心臓外科と協力し、肺と心臓の同時手術を行なう体制も整えています。
日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医、日本外科学会外科専門医の資格を有するスタッフが常に新しい知識や技術を追求する同科。他医療機関からの信頼も厚く、日々多くの紹介患者さんが訪れます。
所在地:東京都文京区本郷7-3-1
電話番号:03-3815-5411
中村清吾先生は前任の聖路加国際病院勤務時に、乳がん治療を消化器外科から独立させて早くから体制を構築するなど、日本の乳がん治療を牽引してきました。とくに整容性を重視した乳房温存手術に力を入れています。全人的な視点で患者さんを支えるために総合支援チームを構成し、個別化医療を実践しています。
中村先生がとくに力を入れているのが遺伝性乳がん・卵巣がんの診断と治療です。乳がんの発症リスクとなる遺伝子変異を有する患者さんに対する研究は、高い評価を得ています。
昭和大学病院乳腺外科では、2010年に開設されたブレストセンターにおいて医系総合大学としてのメリットを最大限に活かし、関連診療科と密接に連携した患者さん中心の医療を提供しています。また、日本における乳がん死ゼロを目指して予防・検診医学の研究と実践にも努めます。
臨床の場では乳がんが疑われた場合の鑑別診断、手術を中心とした初期治療、そして再発乳がんの治療を腫瘍センター、緩和ケアセンターなどと連携しながら「患者本位の医療」の理念に基づいて実施しています。
所在地:東京都品川区旗の台1-5-8
電話番号:03-3784-8000
消化器がんに対する腹腔鏡下手術を黎明期である1994年から手がけ続けてきた福永哲先生。これまでに多くの患者さんを救い、多くの消化器外科医に腹腔鏡下手術の技術を伝えてきました。現在も福永先生のもとには全国から多くの医師が手術見学にやってくるそうです。
福永先生の基本的な考え方は、可能な限り腹腔鏡下手術を行なうこと。社会復帰が早くなるのはもちろん、患者さんに優しい手術だからこそ、腹腔鏡下手術を心がけているのでしょう。
順天堂大学医学部附属順天堂医院の消化器・低侵襲外科ではがん診療を中心とし、もっとも大切な根治性を重視したうえで、迅速かつ積極的に腹腔鏡や胸腔鏡による低侵襲治療を行なうことを心がけています。これによって早期の社会復帰を実現するなど、手術後の生活の質を向上させ、また集学的治療が必要な患者さんでは手術後すみやかに次の抗がん剤治療などへ移行できるメリットがあります。
また、新たな低侵襲治療を開発することで、従来の手術方法では身体的負担が大きく治療が困難とされていた患者さんにもチャンスが生まれます。
所在地:東京都文京区本郷3-1-3
電話番号:03-3813-3111
順天堂大学医学部外科・消化器外科 特任教授を務める福永医師は、消化器外科(大腸癌・胃癌)内視鏡外科手術、Reduced Port Surgeryが専門分野。1993年より進行大腸がんや胃がんなどに対する腹腔鏡手術を取り入れており、大腸がん腹腔鏡手術のパイオニア的存在のひとりといわれています。これまでに数多くの症例を手がけてきており、その手術の多くが腹腔鏡手術で行われてきました。また、国内外でも多くの病院で手術指導を行っており、腹腔鏡手術の普及にも取り組んでいます。
同医療センター外科・消化器外科では、消化器がんを中心とした診療を行っていますが、胆石症やヘルニア疾患、腸閉塞などにも対応。手術については、ほとんどの手術について腹腔鏡手術を適用している点も特徴のひとつといえるでしょう。
同科の治療方針は、患者中心で質の高い、安全な医療を心がけること。患者に優しい腹腔鏡手術を積極的に行っていますが、病状の進み具合や患者の希望によって開腹手術か腹腔鏡手術かを選択できます。
所在地:東京都江東区新砂3丁目3番20号
電話番号:03-5632-3111
がん研有明病院の福長洋介先生は大腸がんが専門です。患者さんの負担が少ない低侵襲な腹腔鏡下手術と、他院では手術が無理だといわれた高度進行大腸がんの拡大手術まで積極的に実施しています。周辺の臓器に広がってしまった大腸がんでも、手術前の抗がん剤治療や放射線治療を行なった後で手術することで温存、または根治性を保ちつつ合併切除を実施。
福長先生の手術を受けた患者さんの喜びの声も多く寄せられているようです。
がん研有明病院の大腸外科は大腸がん専門の外科医、内科医、化学療法専門医が協力して診療にあたるチーム医療を採用しており、2週間以内に治療方針を決定してただちに治療を開始します。高度進行大腸がんでも、化学療法や放射線治療、手術を組み合わせて根治を目指します。
大腸がん手術実績は2020年には1060件を誇り、そのうち腹腔鏡下手術は776件となっています。また、2018年5月からロボット手術も開始しました。早期の大腸がんや大腸ポリープの内視鏡治療も数多く手がけており、非常に多くの患者さんを受け入れています。
所在地:東京都江東区有明3-8-31
電話番号:03-3520-0111
食道がん内視鏡手術に精通する医師として、学会でも厚い信頼を得ている村上雅彦先生。村上先生を知る医師たちが口をそろえるのが「手術が上手」ということ。胸腔鏡と腹腔鏡の2つの内視鏡を組み合わせた食道がん手術は傷口も小さく、身体的負担も感染リスクも軽減される治療法を確立された立役者といわれています。
食道がん内視鏡手術はかつて学会の評価も厳しいものでしたが、内視鏡手術が患者さんの負担を軽減するという信念のもとで治療実績を重ねてきた結果、約5年を経て村上先生の手術法が一躍脚光を浴びることになったのです。
昭和大学外科学講座消化器・一般外科部門における診療科の1つとして、2018年に食道外科が新設されました。これは従来から消化器・一般外科として診療してきた食道外科部門を診療科として独立させた形になります。食道外科疾患は年々増加しており、チーム医療として特化してより高度な医療を提供することが目的です。
食道がんや食道粘膜下腫瘍、食道裂孔ヘルニアなど手術を必要とする食道疾患を対象としており、外来には常に食道外科専門の医師が常駐しているのでいつでも紹介患者さんを受け入れることができる体制を整えています。
所在地:東京都品川区旗の台1-5-8
電話番号:03-3784-8000
大腸がんの手術を行う場合には腹腔鏡手術を選択することによって患者の負担を少なくし、入院期間を短くできるように心がけた治療を提供。さらに、直腸癌についてはできる限り肛門を温存する手術を行い、また進行がんについては各診療科と連携して放射線治療や抗がん剤治療を組み合わせることによってがんを治す方法を検討します。
どのような症例であっても油断せず、常に技術を高めることを心がけています。このことにより、多くの患者が大腸がんから生還できるように努力を続けているドクターです。
東京女子医科大学消化器病センターの消化器・一般外科では、大腸がんを中心とした治療に取り組んでいます。そのほか、神経内分泌腫瘍や悪性リンパ腫、GISTなどがん以外の腫瘍や良性疾患など、幅広い疾患に対応。
同科で行う大腸がん治療の中心は手術となっており、大腸切除術の大半を腹腔鏡手術で行っていますが、患者に合った治療を行うためにも内科や放射線腫瘍科の医師、患者本人と相談しながら一緒に治療を進めていきます。
所在地:東京都新宿区河田町 8-1
電話番号:03-3353-8111
胆道がんの医師として知られる山本雅一先生。先生が教授を務める東京女子医科大学消化器病センターは消化器疾患を患う患者さんのために開設された施設で、内科と外科の壁を取り払ったオリジナルな医療体制が特徴です。そしてその診療レベルは世界的な評価を受けています。
胆道がんの手術件数は数多く、その中でも胆のうがん、乳頭部がんの症例数がとくに多くなっています。また、センター開設当初より医療練士教育が6年一貫で行なわれており、山本先生も患者のために親身になれる後進医師の育成に努めています。
東京女子医科大学消化器病センターでは、食道から直腸にいたるまでのさまざまな消化器疾患に対して診療を行なっています。がん治療においては手術だけではなく、化学療法や免疫療法、放射線治療にも力を入れ、患者さんの全身状態やがんの状態を考慮した治療を選択します。
心臓や呼吸器、腎臓などに合併症がある患者さんに対しては、東京女子医科大学の総合力をもって最善の治療が行なわれるよう努力しています。そして同センターのスタッフは、患者さんの声を診療に活かしていくという姿勢を大切にして仕事にあたります。
所在地:東京都新宿区河田町 8-1
電話番号:03-3353-8111
北里大学病院一般・消化器外科教授である渡邊昌彦医師は、1992年に大腸がんへの腹腔鏡下手術を実施以降、数多くの内視鏡手術に携わっている医師です。内視鏡手術による「患者さんに優しい手術」を常に意識しており、どんな症例に有効なのか、どうしたら安定して安全性の高い手術を提供できるかを追求。
研究ばかりになってしまいがちな大学病院に在籍しながらも、臨床を何より大切にしている医師です。
渡邊正彦医師の在籍する北里大学病院一般・消化器外科では、上部消化管外科と下部消化管外科、肝胆膵外科の3部門に分けて、それぞれ専門性の高い医師が診断や治療にあたっています。上部消化管疾患では胃がんや食道がんを、下部消化管疾患では直腸がんや結腸がん、肛門管がんや小腸腫瘍、肝胆膵疾患では原発性肝がんや転移性肝がん、胆道がんや膵臓がんなどを担当。
胃がんや食道がんなどの悪性疾患に対しては、内視鏡外科手術による低侵襲治療を行っています。また、高度先進・特殊医療も導入しており、ロボット支援手術や集学的治療などを受けることも可能です。
所在地:東京都港区白金5-9-1
電話番号:03-3444-6161
河野匡先生は肺がんの胸腔鏡手術の技術をカリフォルニア大学で習得し、現地でインストラクターを務めるなど、胸腔鏡手術に精通している医師です。これまでに多数の胸腔鏡手術を手がけ、国内だけではなくアジアでも呼吸器外科医を多数育成してきました。国内だけではなくアジアでも呼吸器外科医を多数育成してきました。
海外からも手術の依頼があるほど信頼の厚い河野先生。がんの治療後も元気に暮らせる治療を行なうことがモットーです。転移性のがんでも積極的に手術を検討し、治療にあたってはまず丁寧な説明で患者さんとの関係づくりを大切にしています。
2019年に呼吸器外科が新設された新東京病院。外科医の高度な技術はもちろん、豊富な経験と国内外の医師との連携によって常に新たな知見を検証し、適切な治療方針に基づいたハイレベルな外科治療の提供を目指しています。
原発性の肺がんや転移性の肺がん、縦隔腫瘍など外科治療が必要な疾患に対しては開胸手術も行ないますが、主に胸腔鏡手術による外科治療を実施。
東葛地域における最高水準の呼吸器外科治療の提供を目指しており、地域住民の信頼を集めるような診療科となるため努力を続けています。
所在地:千葉県松戸市和名ヶ谷1271番
電話番号:047-711-8700
市川病院腫瘍内科の高橋医師は、長年金沢大学においてがんの生物学や外科学に加えて、化学療法に取り組んできた医師です。がんという病気そのものや治療全体を総合的に把握することによって、それぞれの患者に合った治療方法を選択。中でも化学療法において「がん休眠療法」を確立したことでも知られています。このがん休眠療法は、がんとの長期共存を目指すための方法で、ひとりひとりの患者に適した量の抗がん剤を投与して苦しくない治療を行うもの。標準治療ができない患者など、多くの方が高橋医師の元を訪れています。
市川病院の腫瘍内科では、がんに対して抗がん剤を用いた治療を行っています。医師のほか看護師、薬剤師がチームを組んで患者が治療に取り組めるようにサポートしている点が特徴。患者それぞれの状態に合わせて外来で治療も受けられるように、10床の専用病床も用意しています。
市川病院では、患者の選択の自由を尊重した治療を行っています。そのためにも、健康状態についてわかりやすく説明を行うことで納得できる治療を受けられるように心がけています。
所在地:千葉県市川市国府台 6-1-14
電話番号:047-375-1111
肺がんや転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍や悪性胸膜中脾腫などの手術を得意としている医師。高レベルの肺がん手術にも精通しており、手術や放射線、全身化学療法などの治療選択肢を組み合わせた治療を行っています。
また、分子生物学的検索や遺伝子を利用したオーダーメイドの治療など、肺がんに対する最新治療を日々研究しています。なるべく専門用語を使用せず、分かりやすい説明を心掛けており、「患者さんに最適かつ高品質でハートフルな診療」がモットーです。
国立がん研究センター東病院・呼吸器外科は、肺がんを主とした胸部の悪性腫瘍における高い手術実績があります。
肺がんの外科的治療をより効果的かつ安全に、患者さん1人1人に合わせて提供することを心掛けているのが特徴です。全ての患者さんに柔軟性の高い治療ができるよう、呼吸器内科、放射線治療科、緩和治療科、病理・臨床検査科などと連携して治療を実施。負担の少ない胸腔鏡下手術やロボット支援下手術なども行っています。
所在地:千葉県柏市柏の葉6-5-1
電話番号:04-7133-1111
亀田総合病院乳腺科主任部長を務める福間英祐医師は、各地から乳がんの診察・治療を受けたいという人が訪れる医師です。日本では16人に1人が発症すると言われている乳がんに対し、切らずに日帰りで完了する「非切除凍結療法」を生み出しています。これは、がんを凍らせることで細胞を死滅させ、乳房を残したままがん治療ができるという画期的な治療法です。
切らずに治す方法を確立した福間英祐医師の評判は非常に良く、他院で乳房の全摘出が必要だと言われた患者さんに対しても、内視鏡手術で乳房の形を残す提案を行っています。
亀田総合病院・乳腺科は、早くから乳腺内視鏡手術を行っており、以来多くの女性に対して乳房を残すがん治療を提供している診療科です。また、がんの根治を目指しながら整容性の向上のために、豊富な経験を持つ乳腺センターの形成外科医と連携し、乳房の再建や脂肪注入なども実施しています。
乳腺画像診断や乳腺病理診断においては、活躍の場を世界にまで広げている医師が担当し、乳腺外科医と共に安全性の高い医療を追求しています。
所在地:千葉県鴨川市東町929番地
電話番号:04-7092-2211
食道・胃腸外科の科長・教授である松原医師は、食道がん・胃がん・大腸がん、臨床病理、腫瘍外科、集学的治療、分子治療を専門とする医師です。松原医師が所属する食道・胃腸外科では、食道・胃・小腸・大腸・肛門のがんの手術のほか、抗がん剤や放射線による治療を提供しています。また、胃や大腸のポリープなど、良性疾患の治療にも対応。
手術が選択される場合には、患者の負担軽減のために積極的に内視鏡治療や腹腔鏡手術の導入を行っています。臨床研究や先端医療にも積極的な取り組みを行っています。
食道・胃・小腸・大腸・肛門のがんの診断・治療を主に行っています。いずれも患者の負担にならないように検査においては現在国内で使用できる検査機器を駆使。また、治療を行う際には腹腔鏡を用いることによって体に優しい手術を行います。特に早期がんの治療においては積極的に内視鏡を採用していますが、2013年より手術支援ロボットを用いた手術も導入。さらに、新しい治療(重粒子線治療や免疫療法、温熱療法)の開発も行っています。
所在地:千葉県千葉市中央区亥鼻1-8-1
電話番号:043-222-7171
国際医療福祉大学成田病院の病院長である宮崎医師は、肝胆膵がんの治療に精通している医師です。肝胆膵疾患の中でも特に悪性腫瘍は外科手術によってのみ根治が目指せる疾患だといわれていますが、宮崎医師は難しい症例でも患者とともに戦う姿勢を貫いた治療を提供し続けています。
また、病院長として地域の人々に高度で質の高い医療の提供を行うことを目指した病院作りを行っています。さらに、海外からの患者に対しても、言語別の国際ラウンジを設置。さまざまな患者の健康サポートができる環境を整えています。
同院の腎泌尿器外科では、患者の生活の質を重視し、低侵襲治療を重視した治療を提供。腹腔鏡手術や手術支援ロボットの導入により、患者の体への負担を軽減していきます。また、一般的に全摘術が基本となる疾患についても、温存療法を検討。例えば膀胱がんについても積極的に膀胱を残す治療を提供しています。
また、泌尿器の悪性腫瘍をはじめとして、様々な疾患に対応できる体制が整えられているのも同科の特徴です。
所在地:千葉県成田市畑ケ田852
電話番号:0476-35-5600
同院の院長・石綱先生は、獨協医科大学越谷病院において、乳腺センターの立ち上げに携わってきた医師です。乳腺センターの医長として多くの患者を診察してきた中で、「身近に受診できるクリニックの必要性」を感じ、2016年に乳腺レディース越谷の院長に。検査から結果の説明までが当日に終わることで、忙しい女性でも気軽に受診することが可能な環境を提供しています。
また、埼玉県内の乳腺を専門とする病院の先生方にも顔が広く、もし希望する病院があるケースにおいては紹介も可能なのでぜひ相談してみると良いでしょう。
乳がん検診や精密検査に加えて、薬物療法(ホルモン療法・化学療法)を提供しているクリニックです。診察・治療を担当するのは、乳腺専門医(乳腺外科)・がん薬物療法専門医(腫瘍内科)の資格を持つ院長・石綱医師です。
マンモグラフィ・超音波検査を用いた検診や精密検査については当日に結果説明まで行ってくれます(越谷市の乳がん検診を除く)。治療においては、様々な選択肢があることから乳がんのタイプや広がり、転移などを判定した上で方針を決定します。
所在地:埼玉県越谷市南越谷1-19-2 アバンセ南越谷5F
電話番号:048-988-5550
食道がんや胃がんなどの外科治療を得意とし、自身の在籍する埼玉県立がんセンターでは消化器外科長兼部長として活躍。栄養サポートチームにも所属しており、患者さんに対して総合的な治療を実施しています。
胃がんに対して腹腔鏡手術を行っており、合併症発生率を抑え、なるべく短期間で社会復帰ができるよう努めています。術後に発生しやすい栄養障害を軽減するために、胃機能を温存できる手術にも積極的です。
埼玉県立がんセンターでは、早期胃がんから進行胃がん、転移再発胃がんに至るまで全てのがん治療を担当しています。早期胃がんでは消化器内科と連携し、胃カメラを用いた粘膜切開剥離術(ESD)を採用。胃カメラで治療できない場合には腹腔鏡下手術を、進行胃がんには腹腔鏡手術と開腹手術を、胃癌が周辺組織に及んでいる場合は開腹や開胸による臓器摘出手術にも対応しています。
また、胃粘膜下腫瘍には、胃カメラと腹腔鏡を使った低侵襲手術(LECS)も提案可能です。
所在地:埼玉県北足立郡伊奈町大字小室780
電話番号:048-722-1111
新久喜総合病院の院長・がん診療部長を務める志田医師。東京大学卒業後、三井記念病院外科レジデント、国立がんセンター大腸外科にて研修。その後東京厚生年金病院の外科部長や副院長、JOHO東京新宿メディカルセンター副院長、埼玉石心会病院病院長を務めます。
現在は幅広い疾患に対応する新久喜総合病院の院長として、地域の人々に信頼される病院であることはもちろん、職員が仕事に誇りを持って働くことができ、それぞれ患者を大切にしながら高い品質の医療を提供する環境づくりを行っています。
同院の外科では、消化器がんに加えて腹部救急疾患(虫垂炎や腸閉塞など)の診療に力を入れている点が特徴です。悪性腫瘍においては癌取り扱い規約やガイドラインに沿ったそれぞれの患者にあった治療を提供、また救急疾患については早急な治療の提供を心がけています。
さらに、食道がんや胃がん、大腸がん、虫垂炎、胆石症、ヘルニアなどを対象として、鏡視下手術も積極的に取り入れることによって、患者への負担が少ない治療を提供しています。
所在地:埼玉県久喜市上早見418-1
電話番号:0480-26-0033
1985年に埼玉医科大学医学科を卒業後、消化器一般外科・心臓外科、移植外科などを研究。1995年には米国ジョンス・ホプキンス大学にて移植外科を学び、帰国後は腎臓移植や自己血輸血などの研究・治療に従事しています。現在は、埼玉医科大学病院にて肝臓・胆嚢・膵臓外科、内視鏡外科、腹腔鏡下外科手術などを担当。肝胆膵疾患に関しては新しい手術法の研究に注力し、より患者さんの負担を軽減でき、効果の高い手術を目指している医師です。
埼玉医科大学病院・消化器一般外科では、主に胃がんや大腸がんなどに対する外科治療を実施しています。2021年1~12月の手術実績は、腹腔鏡下胆嚢摘出術135件、大腸(悪性)結腸癌61件、大腸(悪性)直腸癌13件です。多くの実績を有しています。
胃がんや胃粘膜下腫瘍を含む上部消化管の治療では、1人1人の病状に応じて腹腔鏡下手術や開腹手術を実施。大腸がんをはじめとした下部消化管の治療では、腹腔鏡下手術を採用しています。
所在地:埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷38
電話番号:049-276-1111
がん薬物療法専門医と消化器外科専門医の2つの専門医資格を持つ福元医師。もともと消化器外科を専門としていたことから、胃がんや大腸がん・食道がん、肝がん・膵がん・胆道がんなどの消化器がんに加えて、乳がんや甲状腺がんの診療を行ってきましたが、現在では埼玉医科大学国際医療センターの腫瘍内科・消化器腫瘍科にて、外科的な処置とがんの管理を専門に行っています。外科領域のエキスパートであるがん薬物療法専門医として、同院を訪れる患者が不安なく治療を受けられるようにサポートを行っています。
同医療センターの腫瘍内科・消化器腫瘍科では、固形がん(食道がん、胃がん、大腸がん、膵臓がん、胆嚢がんなど)の進行・再発症例の化学療法を対応しています。治療においては、消化器外科と連携しながら進めていきますが、遠隔転移が見られる方、再発した方についても全身状態を評価した上で薬物療法を施行。さらに、痛みが見られる方についても緩和医療科との連携により、緩和治療と並行してスムーズに治療が受けられるように配慮しています。
所在地:埼玉県日高市山根1397-1
電話番号:042-984-4111
腹腔鏡下手術を採用した胃がん手術にて高い実績を持つ持木彫人医師は、埼玉医科大学総合医療センター消化器科・一般外科にて教授を務めています。手術では安全性を重視していますが、術後のQOLを高く保つために、「攻めの姿勢」をモットーとしてロボット支援下手術の指導にも力を入れているようです。
また、「地元でできる治療は地元で完結させる」という思いのもと、埼玉県央エリアにて地域完結型医療の実現に向けて尽力されています。
埼玉成恵会病院は、195床の消化器外科、一般外科を中心とした外科系クリニックで、地域では2次救急医療を担っています。がん治療では主に胃がん、肝がん、泌尿器がん、乳がんの診療・治療が得意です。
治療によりがん細胞をしっかりと取り除くのはもちろん、早期発見のための検診にも力を入れており、院内にはCT、MRI、マンモグラフィをはじめとした様々な検査機器を用意。CTは短時間で高精細に撮影できるため、息止め撮影時の負担も軽減可能です。
所在地:埼玉県川越市鴨田1981 番地
電話番号:049-228-3400
上尾中央総合病院の外科科長に加えて院長補佐兼内視鏡外科科長兼肝胆膵疾患先進治療センター長を兼務する若林医師は、肝胆膵外科、内視鏡外科、ロボット手術を専門分野とする医師です。
上尾中央総合病院の消化器外科では、内視鏡外科手術やロボット手術などによる低侵襲手術に力を入れていることが特徴。入院期間の短縮や傷の目立たない手術を実現し、患者にとって負担が少ない治療を提供します。また、患者との良好な関係を築くことでニーズに細かく対応。患者に寄り添った治療を提供しています。
上尾中央総合病院の肝胆膵疾患先進治療センターでは、治療が困難なことが多いとされる肝胆膵疾患(肝臓がん、膵臓がん、胆嚢がん、胆道の病気)において、消化器内科と消化器外科が連携することによりこれらの領域を専門として対応しています。
具体的には、高画質胆道鏡を用いた胆管がんの診断や精度の高い手術を実施。また、肝がんについても腹腔鏡下肝切除術を積極的に行っています。また、管がんや膵がんなどに対してロボット支援膵頭十二指腸切除術を行っている点も特徴です。
所在地:埼玉県上尾市柏座1-10-10
電話番号:048-773-1111
筑波記念病院で消化器外科診療部長を務める上田和光先生は、肝胆膵悪性腫瘍の手術を得意とする外科専門医。日本外科学会、日本消化器外科学会の専門医・指導医資格を持ち、その技術の高さは多くの医療人が認めるところです。
また、上田先生は肝胆膵領域だけではなく、胃がんや食道がんに対する機能温存手術も数多く手がけています。食道がんは早期であれば内視鏡的粘膜下切除術も検討可能。進行がんであれば化学療法を先行し、その効果によって手術を検討しています。
筑波記念病院の消化器外科は、常勤医の体制が充実したことによって緊急手術にも対応可能。上腹部外科、下腹部・骨盤外科を担当する医師がそれぞれ在籍しているので、幅広い範囲の外科手術を取り扱えるようになりました。
同院のモットーは「誠意をもって最善を尽くす」。それに基づいて県南地域の中核病院としての役割を担うため、臨床・研究・医療人の育成だけではなく、24時間365日の救急体制を構築して地域医療に貢献しています。
所在地:茨城県つくば市要1187-299
電話番号:029-864-1212
膵臓がんの治療開発に注力する筑波大学医学医療系消化器外科において、主任教授と附属病院手術部長を兼任する小田竜也先生。とくに膵頭十二指腸切除術は難易度の高い手術の代表とされていますが、小田先生が率いる消化器外科ではこれまでに数多くの実績を誇っています。
小田先生自身の研究テーマも、膵臓がんにいかに立ち向かっていくかが中心。外科医としての技術を磨くこと、科学者として医学の再現性を求めることの両方が、これからの外科医に求められていることだと語ります。
がん治療を中心に、移植外科も含めた高度な医療を提供する筑波大学附属病院消化器外科。治療の主体は手術で、正常組織へのダメージを最小限にとどめ、根治性と臓器の機能温存を最大限に保つことを心がけています。
手術だけでは根治が期待できない進行がんの場合は、放射線治療や抗がん剤治療を併用する集学的治療を関連診療科と協力して実施します。他の医療機関にかかっている患者さんの求めに応じてセカンドオピニオンにも積極的に対応しています。
所在地:茨城県つくば市天王台1-1-1
電話番号:029-853-3221
水戸赤十字病院の院長として地域医療の中核を担うべく活躍する佐藤宏喜先生は、県内屈指の乳腺外科医としても知られているドクター。日本乳癌学会が認定する乳腺専門医であり、適応を慎重に選択して乳房温存手術を数多く手がけます。
患者さんとも医療スタッフとも確固たる信頼関係を築くというのが佐藤先生のポリシー。医師として言うべきことは患者さんにしっかり伝え、それでいて優しさとユニークさも忘れないその人柄が、多くの患者さんを安心に導いていると評判です。
水戸赤十字病院の外科グループは消化器外科、乳腺外科、血管外科などの専門スタッフがそろい、診断から治療までを一貫して行なっています。抗がん剤治療や緩和ケアも外科が担当しているのが特徴です。
早期がんに対しては内視鏡的粘膜切除や腹腔鏡下手術を積極的に実施し、胃がんでは手術支援ロボット「ダヴィンチ」による腹腔鏡下胃切除も導入。乳がんに対しては専用の超音波検査装置を完備し、適応によって乳房温存手術も手がけます。
所在地:茨城県水戸市三の丸3丁目12-48
電話番号:029-221-5177
牛久愛和総合病院の院長である瀬下明良先生は、長年にわたって消化器外科診療に専念している外科専門医。がんの拡大手術から腹腔鏡を用いた低侵襲手術、そして機能温存手術への変遷を、その身をもって経験してきたベテランドクターです。学会認定の指導医資格も多数取得しており、業界からの信頼も厚いことがうかがえます。
医師という職業は、科学者と職人の両側面があると考えている瀬下先生。これまでの医師人生によって築かれた知識と技術をもって、現在も多くのがん患者さんを担当します。
牛久愛和総合病院の総合外科・消化器外科では、外科手術のほか内視鏡治療や抗がん剤治療、緩和医療など幅広い領域のがん診療を取り扱ってきました。何より丁寧な医療の提供を心がけており、2020年1~12月の腹腔鏡・胸腔鏡手術実績は32件となっています。
消化器がんに対しては周術期口腔衛生指導やリハビリテーションも取り入れており、合併症の少ない手術を目指します。がんのステージによっては抗がん剤治療の併用も行ない、各種ガイドラインに沿った治療を快適な外来化学療法室で実施しています。
所在地:茨城県牛久市猪子町896
電話番号:029-873-3111
東京医科大学茨城医療センターの古川欣也先生は、呼吸器外科教授にして気管支鏡手術に精通。がんによる気道狭窄に対する硬性気管支鏡下ステント留置術など、難易度の高い手術を数多く手がけることで広くその名を知られているドクターです。
日本呼吸器外科学会や日本肺癌学会でも評議員を務める古川先生。これまで積み重ねた経験と知識に満足することなく、外科医としてさらなる高みを目指して現在も多くのがん患者さんと向き合う日々を送っています。
母体である東京医科大学は早くから肺がんの切除を行なった施設で、現在では全国的に見ても肺がんの症例が多い施設のひとつに挙げられます。茨城医療センターでは同大学のスタッフによる診療が行なわれており、同レベルの診断と治療が受けられます。
肺がんに対する手術は常に新しい知見を取り入れ、患者さんの身体的負担を軽減するよう心がけています。胸腔鏡手術の導入によって手術の負担はさらに軽減傾向にあり、入院期間も短縮されるようになりました。
所在地:茨城県稲敷郡阿見町中央3丁目20-1
電話番号:029-887-1161
茨城県西部メディカルセンターの山本雅由先生は、同センターの副院長と診療部長を兼任する外科専門医で、大腸・小腸・肛門疾患の手術を得意とするドクターです。大学病院や総合病院で長くがん治療に携わり、現在は筑波大学医学医療系消化器外科の教授も務めています。
消化器外科の権威となった現在でも、山本先生が大切にしているのは患者さんの目線。わかりやすく説明したうえで納得をいただき、そして適切な治療を行なうという基本的なスタイルは変わりません。
茨城県西部メディカルセンターの外科では、消化管から肝胆膵といった腹部臓器まで幅広いがんを受け入れてきました。近年普及している腹腔鏡手術などの低侵襲手術は、とくに胃がん、大腸がんに対して実施しています。また、内視鏡やCT、超音波検査などによる診断・治療が必要な紹介患者さんも多く受け入れます。
そのほかの特徴として、同センターは開業医とタッグを組んだ2人主治医制が機能しています。こうした連携で、地域内における一貫したがん治療を支える医療機関であることを目指します。
所在地:茨城県筑西市大塚555番地
電話番号:0296-24-9111
国際医療福祉大学塩谷病院で副院長の職を担う一瀬雅典先生は、消化器外科と救急医療を専門とするドクター。総合病院で外科の管理職を長く務め、消化器がんの治療において豊富な経験と高い知見をお持ちです。
とくに肝胆膵領域の外科治療を得意とし、消化器内視鏡治療にも精通している一瀬先生。早期がんに対する内視鏡治療では卓越した技術を発揮します。高い専門性と誠心誠意の医療を通じ、地域医療の発展のために日々努力を続けています。
国際医療福祉大学塩谷病院の消化器外科は、専門の医師によるがんの診断・手術だけではなく抗がん剤治療も積極的に実施しています。また、内視鏡による上部・下部消化管の検査や手術にも以前から力を入れてきました。また、乳がんの診断や手術にも対応しています。
地域密着を掲げる同院の外科チームは、幅広い領域の消化器疾患に対して迅速な対応を行なう一方で、日本外科学会認定施設に相応しく、高度な医療の提供を患者さんにわかりやすく説明したうえで行なうことを目指します。
所在地:栃木県矢板市富田77番地
電話番号:0287-44-1155
獨協医科大学病院の病院長を務める窪田敬一医師は、昭和56年東京大学医学部を卒業し、消化器外科、肝胆膵外科、移植を専門分野としています。
大病院の一つである獨協医科大学病院の院長として、新しい設備を積極的に取り入れており、複数の診療科とセンターが稼働。地域の基幹病院であり、さらにがん拠点病院として、北関東県内の医療機関と密に連携することで、新しいがん治療への取り組みも行っています。
また、地域連携・サポートセンターを開設することにより、患者に充実の医療を提供できるように取り組んでいます。
獨協医科大学病院の第二外科では、肝臓・胆のう・膵臓の外科治療を中心とした診療を行っているほか、小腸や大腸、直腸の疾患に対する治療も得意としている点が特徴です。腹腔鏡下手術も積極的に行っており、胆石症をはじめ、他にも適応を見極めた上で肝臓や膵臓、大腸の疾患に対しても実施しています。
また、日本臓器移植ネットワークにおける膵臓腎臓同時移植・腎臓移植実施施設・献腎摘出施設にも指定されています。
所在地:栃木県下都賀郡壬生町大字北小林880
電話番号:0282-86-1111
自治医科大学附属病院の佐田尚宏先生は、胆膵外科と内視鏡外科を専門とするドクター。膵臓がん、胆道がんの集学的治療や低侵襲手術の研究に長く携わり、最善の治療を提供したいと、さまざまな取り組みを行なっています。
「外科医は手術をこなすことがゴールではない」とし、いかに死亡率・合併症発生率をゼロにするかを目標に日々の手術に立ち向かう佐田先生。その姿勢は教授となった現在も変わることなく、さらに高いスキルを身に着けるべく奮闘されています。
自治医科大学附属病院の消化器外科は、各種消化器がんに対して内科部門と協力して診療にあたっています。手術の多くもがんが中心ですが、治療方針の決定には臨床腫瘍科、放射線科とも連携し、標準治療に沿った外科治療を行ないます。
併設の実験医学センターには手術支援ロボット「ダヴィンチ」が導入され、若手ドクターのための教育研究にも取り組みます。臨床では胃がん手術にロボットが用いられており、次いで大腸がんのロボット支援手術も開始されました。
所在地:栃木県下野市薬師寺3311-1
電話番号:0285-44-2111
乳腺・呼吸器外科・がん薬物療法を専門としている田中医師は、これまでに北海道厚生連札幌厚生病院、東京都立豊島病院、国立がんセンター東病院において経験を積み、現在では栃木県にある社会医療法人 恵生会 黒須病院の外科部長を務めています。田中医師が診療・治療を行う上で大切にしていることは、「患者さまの気持ちに寄り添った丁寧な医療を心がける」ということ。さらにがん薬物療法専門医・指導医の資格を持つ医師として、新しくかつひとりひとりの患者に適した治療の提供を行っています。
黒須病院の外科(一般外科)では、専門領域の診察を経験している医師による診療を行っています。手術においては開腹手術のほか、腹腔鏡手術も積極的に導入。近隣の大学病院や開業医の先生との連携も十分に行っており、患者主体の医療を心がけることで、不安なく治療を受けられる環境を整えています。
また、一般外科のほか消化器外科・呼吸器外科に加えて専門外来として乳腺科を設置。いずれも臨床経験豊富な医師による診療を提供しています。
所在地:栃木県さくら市氏家2650
電話番号:028-682-8811
上都賀総合病院で副院長を務める知久毅先生は、大腸・肛門外科を専門とするがん治療認定医。臨床の現場はもちろん、関連学会における発表や地域FMでの啓蒙活動などでも存在が知られるドクターです。
大腸がんの治療においては、可能な限り内視鏡や腹腔鏡による切除を行ないます。進行がんの場合は根治を目指しつつ、手術後の生活の質を重視した手術を実施。直腸がんにおいても肛門機能・性機能を極力温存するのが知久先生の考え方です。
上都賀総合病院の外科では各専門分野の医師を揃え、高度な外科診療の提供を目指しています。外来も各分野の専門外来を開設し、きめ細かい対応を行ないます。
手術は生活の質を重視した鏡視下手術や機能温存手術をはじめ、根治性を重視した拡大手術まで患者さんに適切かつ負担の少ない方法を提案します。臨床的にも効果が確立している治療の選択を基本とし、高齢者やリスクの高い症例も積極的に受け入れているのが同科の特徴です。
所在地:栃木県鹿沼市下田町1丁目1033
電話番号:0289-64-2161
塚田博先生は佐野厚生総合病院の呼吸器外科部長で、臨床腫瘍科と化学療法センターを兼任しながらがん治療に携わる医師です。とくに肺がんを専門とし、検診から診断、手術に至るまで豊富な経験を有し、常に第一線で活躍してこられました。
塚田先生ほどの医師に言わせても、やはり肺がんは早期発見・早期治療がもっとも大切とのこと。
佐野厚生総合病院に呼吸器外科が開設されたのは2008年のこと。それまで佐野地区には呼吸器外科専門の医療機関がありませんでしたが、現在では呼吸器内科と連携して地域における肺がん診療を完遂できるようになりました。
同科では胸腔鏡による低侵襲手術にも対応しており、従来とは比較にならないほど小さな傷口で肺の手術が可能です。体力的に手術が困難だとされてきた患者さんでも、胸腔鏡を使うことで手術が可能なケースが増えています。
所在地:栃木県佐野市堀米町1728
電話番号:0283-22-5222
芳賀赤十字病院で外科分野と手術部の責任者を兼任する俵藤正信先生は、幅広い領域の消化器がんを専門とするドクター。とくに胃食道外科、内視鏡外科領域における技術には定評があり、早期胃がんに対する腹腔鏡下胃切除術を得意とします。
腹腔鏡下手術は傷口が小さいので痛みが少なく、内臓の回復も早いのがメリットだと語る俵藤先生。開腹手術以上に高い技術を必要とする手術ですが、高性能の腹腔鏡カメラを駆使する俵藤先生の繊細な外科操作がそれを可能にしています。
芳賀赤十字病院の消化器外科では、上・下部消化管や肝胆膵領域などさまざまな消化器疾患に対して内科と協力のうえで外科治療を中心に行なっています。各臓器に対する低侵襲治療に力を入れ、内視鏡治療と腹腔鏡を用いる鏡視下手術を積極的に実施。日本内視鏡外科学会技術認定医や日本肝胆膵外科学会高度技能指導医が在籍しているので、高度な鏡視下手術が可能です。
抗がん剤治療も外科において化学療法専門の医師が実施しており、近年は入院せずに通院で済む外来化学療法も推進しています。
所在地:栃木県真岡市中郷271
電話番号:0285-82-2195
渋川医療センターの呼吸器外科部長を務める川島修先生は、長く肺がんの外科治療に携わってきた経験豊富なドクター。在籍している関連学会の多くで指導医・教育医の資格を取得するなど、後進育成の立場でも活躍してきました。
川島先生が率いる呼吸器外科では、109例の原発性肺がんに対する手術(2019年4月~2020年3月)を実施。また、治療成績の向上を目指して呼吸器内科と連携し、手術後の補助的化学療法も積極的に行なっています。「肺がんの心配がある人はぜひ当科を受診してほしい」と川上先生は語ります。
渋川医療センターの呼吸器外科は、主に肺がんの外科治療を取り扱う診療科です。
同科は県内で早くから肺がんの外科治療を手がけた西群馬病院呼吸器外科をそのまま引き継いだ経緯があり、豊富な手術症例と臨床データを有しています。それを駆使した肺がんの外科治療は他の医療機関と比較しても高レベルで、胸腔鏡下手術などの身体的負担の少ない外科治療はもちろんのこと、患者さん一人ひとりに適切な手術を提案することが可能です。
所在地:群馬県渋川市白井383
電話番号:0279-23-1010
平成18年名古屋大学医学部卒業後、名古屋大学腫瘍外科学の医局に所属。名古屋近辺において外科医(消化器外科医・乳腺外科医)として診療に携わってきました。その後、田中医師が生まれ育った群馬の外科医療に貢献したいという思いから、群馬大学付属病院肝胆膵外科へ勤務したのちに高崎総合医療センター消化器外科に所属。診療におけるポリシーを「誠実で思いやりのある医療を心がけます」とし、同院に足を運ぶ地元高崎の人々の健康をサポートするべく日々診療を行っている医師です。
高崎総合医療センターの消化器外科は、悪性腫瘍に対する手術を中心とした治療を行っています。そのほか、重症腹部救急疾患・多発外傷に対する診療を提供している科です。手術を行う場合には、ガイドラインに準じて腹腔鏡下手術を積極的に行うことで負担の軽減を図ります。さらに、術前からリハビリや栄養療法を行っていくことも特徴のひとつ。また、患者やその家族には十分な情報の提供を行うことなど、きめ細かい丁寧な診療を心がけています。
所在地:群馬県高崎市高松町36
電話番号:027-322-5901
群馬中央病院の院長である内藤浩先生は、消化器外科の中でもとくに胃・大腸の外科を専門とするドクター。外科医として35年以上のキャリアを持ち、これまで県内を中心に地域医療に尽力したのち現職に着任されました。
院長に就任した現在も、消化器・肛門病センター長を兼任して外科治療の第一線に立ち続ける内藤先生。患者さんからも医師たちからも人望が厚く、その存在が専門性の高い同科の診療を支えていることは間違いありません。
群馬中央病院の外科は常勤医8名(2020年9月時点)によって消化器外科全般および一般外科の診療に対応しています。中でも乳腺・甲状腺や呼吸器、肝胆膵などは大学病院の医師による専門外来を開設し、きめ細かい診療を提供してきました。
治療は入院・通院ともに日本外科学会専門医資格を有する医師が責任を持って対応。救急患者さんも24時間体制で受け入れています。内科や病理診断科、放射線科などの関連診療科や多職種とも連携し、専門性が高く、患者さんが安心して受けられるような治療体制を構築しているのも特徴です。
所在地:群馬県前橋市紅雲町1丁目7-13
電話番号:027-221-8165
太田記念病院の外科主任部長である林浩二先生は、腹腔鏡下手術の技術で知られるドクター。林先生が統括する外科における2015年4月~2016年3月の症例数では、胃がん・大腸がんの鏡視下手術80例でした。
傷口が小さいので手術後の痛みが少なく、早期の歩行や食事開始が可能だという腹腔鏡下手術。入院期間も短いので早期の社会復帰も望めるのが大きなメリットだと林先生は語ります。また、総合病院の強みを活かして持病のある人や高齢者にも多数対応しています。
太田記念病院の外科では、成人のがんを中心とした消化器疾患全般にわたる治療を行なっています。胃がんや大腸がんに対しては腹腔鏡下手術を積極的に実施し、患者さんの身体的負担の軽減を図ってきました。
同科では外来化学療法室を開設しており、医師や薬剤師、看護師による専門チームで有効性・安全性の高い抗がん剤治療を可能な限り通院で実施できるよう、体制を構築しています。また、緩和ケアやストーマ(人工肛門)ケアもチームによる取り組みを行なっています。
所在地:群馬県太田市大島町455番地1
電話番号:0276-55-2200
伊勢崎市民病院の保田尚邦先生は、大腸・肛門の外科治療を専門とする同院の主任診療部長。直腸がんにおけるロボット支援手術に力を入れるなど、常に新しい知識や技術を追求することで、信頼と期待を寄せられる外科医でありたいと考えてきました。
そんな保田先生が大切にしているモットーは、誠実な外科医療を行なって患者さんを幸せにすること。わかりやすい説明で患者さんに安心してもらいたいと作成した「安心ブックレット」も好評を得ており、そこにも保田先生の真摯な人柄が表れています。
伊勢崎市民病院の消化器外科は7名(2020年9月時点)の常勤医による診療体制を取っており、胃がんや大腸がんなどの悪性疾患を幅広く受け入れています。手術や化学療法によるがん治療では上部消化管と下部消化管にチームを分け、さまざまな新しい治療法を実践。胃がんや直腸がんではロボット支援手術を積極的に推進しており、良好な治療成績をあげています。
同科は伝統的にアットホームな雰囲気があるため、治療のうえで疑問点や不安なことがあっても相談しやすいと評判です。
所在地:群馬県伊勢崎市連取本町12番地1
電話番号:0270-25-5022
上記に代表される手術を得意とする医師たちは、以下のような医学系学会に多く所属しています。
医師に限らず、癌医療に携わる他職種の医療従事者が所属し、癌医療の現状や将来の展望について発表・議論を交わし合う学術団体が日本癌治療学会です。
以前とは違って、現在の癌医療は場合によっては根治を目指せます。これは手術をはじめ、放射線治療や薬物治療の進歩の賜物だといえるでしょう。そのぶん治療は多様化し、従来よりも専門的な知識や技術が求められるのも事実です。
同学会は臓器別、治療方法別といった癌医療の垣根を取り払い、患者さん一人ひとりに適切な治療を提供すべく幅広い領域の医師が議論できる学術団体だと自らを位置づけています。
参考元:日本癌治療学会
日本外科学会は100年以上の歴史を持ち、国内でも屈指の規模を誇る学会です。外科に関する会員相互および国内外の学術団体との知識の交換・提携を通じて外科全体の進歩を目指し、国民の健康と福祉に寄与することを目的とします。
同学会が大きく掲げているのが「禁煙宣言」。喫煙はがんの原因になるだけではなく、外科手術にも悪影響を及ぼします。そこで、禁煙による癌予防を推進し、喫煙が外科手術に与える悪影響を知らしめ、禁煙の重要性を社会に発信することも自らの役割としています。
参考元:日本外科学会
内科は誰もが知る診療科のひとつで、日本内科学会は国内最大の規模と長きにわたる歴史と伝統を持つ医学系学会です。内科学の進歩と普及に尽力し、わが国の医療の発展を学術的な立場から支え続けてきました。
同学会が考える内科の位置づけは、患者さんに最初に寄り添う診療科であるということ。患者さんの心理的・社会的な側面も考慮した、特定の病気に限定しない全人的医療を目指すものだとしています。そのような内科医を育成するため、同学会は50年にわたって認定医・専門医制度の維持と向上に努めています。
参考元:日本内科学会
日本臨床外科学会は臨床外科学と外科医療の進歩・発展を目指し、同時に会員相互、関連学会との連携を目的としています。主たる活動のひとつである学術集会や機関誌での発表も充実。治療法の標準化を目指した臨床研究や、新たな医薬品や医療機器、技術を取り入れた臨床研究も多く、産学連携による研究開発の実績でも高い評価を得ています。
そうした成果は臨床の現場にフィードバックされており、同学会による臨床研究の必要性と重要性は高まり続けていくでしょう。
参考元:日本臨床外科学会
内視鏡外科手術の発展と普及を目指し、もって国民の福祉の増進に寄与することを目的として設立されたのが日本内視鏡学会です。
同学会の大きな特徴は、臓器を限定しない領域横断的な学術団体であること、早くから技術認定制度を導入していることなどが挙げられます。また、医工連携(医療と工学の連携)を強力に推進しているのも同学会ならでは。こうした特徴をそのまま方針に掲げ、国内はもちろん世界の医療を発展させる原動力となるべく尽力しています。
参考元:日本内視鏡外科学会
日本の医療レベルは世界に誇れるほど高い水準を満たしていますが、一方で新しい医療機器や医薬品、新技術を輸入して実用化することが困難な環境にあります。その代表的な分野がロボット手術。遅れを取ってしまったロボット支援手術の潮流を一刻も早く国内に浸透させるため、2007年に設立されたのが日本ロボット外科学会です。
設立以降の同学会の発展は目覚ましく、すでに専門医制度も確立されています。ロボット手術の成績向上と保険適応の認可など多くの患者さんがその恩恵を受けている背景には、同学会の多大な努力があることは間違いありません。
参考元:日本ロボット外科学会
日本レーザー医学会は、レーザーに関する研究と技術の向上をもって医療を発展させ、社会貢献を果たすことを目的としています。
レーザー医学は医学と工学から成り立っており、レーザーを取り扱う診療科は多岐にわたります。基本領域は外科、産婦人科、泌尿器科、眼科などさまざまですが、それらの専門医資格を有する会員医師に講習会と試験を実施し、レーザー専門医として認定するのも同学会の大きな役割です。レーザー専門医は、レーザーに関する十分な知識を持ってレーザー治療を提供できる臨床医という位置づけです。
参考元:日本レーザー医学会
変革の時代を迎えている日本の移植医療。臓器提供を申し出るドナーの数は次第に増加し、実際の移植手術の成績も世界に冠たるレベルとなってきました。移植医療に対する国民の理解が深まってきたこともその理由のひとつですが、これまで移植医療を支えてきた日本移植学会の存在も忘れてはなりません。
同学会のビジョンは、臓器不全の患者さんが移植を受けて人生を全うできる社会づくりです。必要なことは移植へのアクセスと臓器提供環境の整備、そして何より医療技術の革新とそれを担う人材の育成。これらを果たすことを学会の使命としています。
参考元:日本移植学会
皮膚科学をより一層発展させ、次世代を担うハイレベルな皮膚科医を育成することが日本皮膚科学会の最重要課題。専門領域を守るとともに、他の医療分野との融合も図りながら医学の発展を牽引するのも同学会の役割です。
ビッグデータの活用やAI医学の技術革新など、学術進歩のスピードが加速しているのは皮膚科領域も同様。同学会はそうした時代の潮流に流されず、自らの価値観を失わずに確立し進化させていく体制の強化を図り、活動の成果を社会実装につなげる努力を続けています。
参考元:日本皮膚科学会
90年余りの歴史を擁する日本整形外科学会。少子高齢化が進むわが国においては、老若男女問わず国民の社会参加が必要で、骨や関節、筋肉といった運動器の健全性が非常に重要です。同学会の活動の社会的意義も大きいといえるでしょう。
このような中で同学会が取り組んでいる課題は数多くありますが、特に力を入れているのは国民に信頼される専門医の育成です。また、同学会は運動器疾患に関する多くの診療ガイドラインを作成しており、これらを通じた整形外科学の進歩への貢献にも期待がかかります。
参考元:日本整形外科学会
内分泌外科とは耳慣れない診療科かもしれませんが、甲状腺や副甲状腺、副腎、膵消化管などの内分泌腺と関連臓器に発生する外科的疾患に関する診療科のこと。日本内分泌外科学会は日本甲状腺外科学会と統合合併し、新たに専門医制度も設けられました。
同学会の内分泌外科専門医は外科以外に耳鼻咽喉科、泌尿器科も基盤領域で、これらを中心に病理、核医学、内科など幅広い領域をカバーします。会員の臨床現場における活躍だけではなく、研究や後進の育成などを通じ、国民の健康福祉の増進に寄与してくれることでしょう。
参考元:日本内分泌外科学会
日本甲状腺学会は甲状腺学の進歩と向上を図ることを目的として設立され、毎年150名以上の新規入会がある活発な学術団体です。同学会が認定する甲状腺専門医は地域における甲状腺診療の中核として活躍し、甲状腺癌などの腫瘍性疾患をはじめ、救急病院や大学病院、基幹病院などにおいて複雑な病態を示す甲状腺疾患を取り扱っています。
同学会はチーム医療も重視しており、内科や外科はもちろん、病理医や放射線科医、眼科医などとの連携も推進しています。
参考元:日本甲状腺学会
学理とその応用についての研究発表や知識の交換、国内外の学会との連携を通じて脳神経外科学の進歩と普及を図り、学術の発展と国民の福祉に長く寄与してきました。
同学会では早くから専門医認定を基幹事業と位置づけており、その公平性・透明性が担保された専門医制度は高い評価を受けています。個々の専門医は総合的かつ専門的な知識と技術を持ち、必要に応じて他の診療分野の専門医への転送判断も的確にできる能力を備えた医師とされます。
参考元:日本脳神経外科学会
診療科としての耳鼻咽喉科は耳、鼻、のどをはじめ気管、食道、頭頸部と幅広い領域をカバーしています。そして新生児から高齢者までさまざまな疾患の診療と研究を行ない、耳鼻咽喉科専門医の育成に取り組むのが日本耳鼻咽喉科学会です。
同学会の注目すべき方針は「社会連携」。診察室の中の医師と患者さんの関係だけではなく、在宅や介護を含めたより社会的な活動が求められると考えています。また、従来どおり学校保健や産業・環境保健などを通じて社会貢献を果たすための活動も続けています。
参考元:日本耳鼻咽喉科学会
日本気管食道科学会は同分野の進歩と発展を図り、学術振興と医療福祉の増進を目的として設立された学会で、すでに70年以上の歴史を持っています。耳鼻咽喉科や消化器外科、呼吸器外科、内科、放射線科など多くの専門医が参加する多科協調的な特性こそ、同学会の大きな存在意義だといえるでしょう。
学会における喫緊の課題は、気管食道科専門医制度の確立。社会的使命の明確化や研修施設・指導医の整備など高いハードルをクリアし、医療界における確固たる地位の構築を目指しています。
参考元:日本気管食道科学会
頭頸部外科は耳鼻咽喉、口腔、加えて小児のそれらに細分化されますが、日本頭頸部外科学会はそれらの分野を横断し、外科的な側面にフォーカスを当てた学術団体です。こうした意味では、日本耳鼻咽喉科学会の関連団体の中でも特殊な存在といえます。
これからの医療にはAIが次々に導入され、特に診断領域では加速度的な進化が予想されます。しかし、医師がその手で行なう外科的治療の必要性は変わりません。頭頸部がん専門医制度の運営母体として、当該分野の手術全般を取り扱う同学会の重要性は今後ますます高まっていくでしょう。
参考元:日本頭頸部外科学会
日本食道学会は、食道癌を中心にさまざまな悪性・良性の疾患を幅広く取り扱う食道専門の学術団体です。外科医、内科医はもちろん、放射線科医や病理医、医師以外の医療スタッフなど、食道を専門とする多種の医療職が参加しているのが特色といえます。
同学会は食道癌診療ガイドラインや食道癌取り扱い規約などを作成し、国内の食道癌診療レベルの底上げに大きく貢献してきました。また、全国どこでも安心して食道癌治療が受けられるように専門施設を認定し、手術のエキスパートである認定医、専門医の育成も行なっています。
参考元:日本食道学会
1961年に設立され、日本医学会傘下の呼吸器領域学術団体では国内屈指の規模となっている日本呼吸器学会。その名のとおり呼吸器学に関する研究や知識の交換、関連学会との連携をもって呼吸器医療の進歩を図り、学術の発展に寄与することが目的です。
呼吸器疾患専攻の優れた医師を養成し、医療の向上と国民の福祉に貢献することも同学会の重要な役割。一定レベルの実力と患者さんからの信頼を兼ね備えた医師が呼吸器専門医として認定され、官民問わず全国の医療機関で今日も活躍しています。
参考元:日本呼吸器学会
呼吸器外科を中心に医療に関する社会啓発と情報提供、研究の進歩発展に関する事業を行なう学術団体が日本呼吸器外科学会。国民の保健福祉・医療の増進を図るためにさまざまな活動を展開しています。
同学会では医療安全も重視しており、特に肺癌手術に関するさまざまな調査を実施してリスク因子を解析、その結果を公表してきました。また、国内で普及しつつある胸腔鏡手術においても技術習得過程の事故防止に努めています。常に進歩を続ける呼吸器外科医療において、同学会からの提言は非常に重要な意味を持っているといえるでしょう。
参考元:日本呼吸器外科学会
日本胸部外科学会は、学術研究を通じて国内外の胸部外科学の進歩と普及に貢献し、もって国民の健康と福祉に寄与することを目的に設立された学術団体。70年以上の歴史があり、外科系学会の中でも大きな存在感を示しています。
胸部外科には心臓血管外科、呼吸器外科、食道外科が含まれますが、同学会はこれら3診療科の基盤としてそれぞれの発展を目指します。また、胸部外科の将来の発展のためには次世代の胸部外科医の育成も欠かせません。今後の揺るぎない医療の発展のため、何をすべきかを常に自問していくのが同学会の姿勢です。
参考元:日本胸部外科学会
乳癌の診断と治療は、患者さんや家族の意向を尊重しながら科学的根拠に基づいた医療を提供することが何より重要です。つまり「安心」が重視されるということ。日本乳癌学会が掲げるミッションも、国民が安心できる乳癌治療を提供することです。
そのために同学会が取り組んだのは、患者さん向けのガイドラインの改定。複雑化の一途をたどる乳癌医療をわかりやすく伝えることに尽力しました。肝心の治療面では、同学会が認定する乳腺専門医が全国各地で活躍中。引き続き、実践力を持った専門性の高い医師の育成を目指しています。
参考元:日本乳癌学会
日本胆道学会は中堅の学会ながら、内科や外科、病理診断科、放射線科など多岐にわたる分野の医師が集い、機動力のある運営を行なっています。他の学会ではなかなか見られない、診療科を横断した熱い議論が交わされるのも同学会が誇る特長です。
同学会の大きな方針のひとつが若手の育成。次世代の胆道学を背負って立つ若いドクターが積極的に参加しやすいプログラムを取り入れています。
胆道学はこの数十年で大きく進化しました。その中で積極的に症例データを集めて臨床研究を進め、高いレベルの診療知見を創造していくことも自らのミッションとしています。
参考元:日本胆道学会
日本肝臓学会の設立は1959年、研究発表と知識の交換等による肝臓学の進歩と普及、学術の発展を目的として設立されました。設立後まもなく研究奨励賞制度を設けて若手研究者の育成に努めてきましたが、平成の世に移り認定医制度(現専門医制度)を構築、数多くの肝臓専門医が第一線で活躍しています。
また、アジア諸国の肝臓専門医との交流も活発に行なわれてきました。アジア全体における肝臓疾患の治療向上を図るため、同学会では国際肝硬変・肝癌セミナーを開催。こちらは現在も発展を続けています。
参考元:日本肝臓学会
日本腎臓学会の使命は、腎臓病の研究を通じて社会貢献を果たし、国民の負託に応えること。そのための人材育成や生涯教育の奨励、研究成果の臨床現場への還元など、同学会の活動は多岐にわたります。
特に医療の将来を託す次世代の育成は、学会の存在意義にも関わる大きなミッションです。他職種連携の必要性も重視しており、新たに確立される「腎臓病療法指導士制度」をはじめ、腎臓病を手がける専門職の裾野を拡大する同学会の活動に大きな期待が寄せられています。
参考元:日本腎臓学会
日本肝胆膵外科学会は、文字どおり肝臓、胆道、膵臓の外科に関する学術研究の発展と知識の普及、国際関連学会との交流を図ることを目的としています。同学会の大きな特徴は「肝胆膵外科高度技能専門医制度」を有すること。高難度の手術を安全に、そして確実に行なうことのできる外科医を育成するための制度で、この資格を有する多くの医師が全国の大学病院やがんセンターなどで活躍してきました。
ここ10年ではグローバル化の一環として世界肝胆膵学会議の支部としても活動を開始。本邦の優れた研究成果を発信し、併せて高度で緻密な日本の手術を世界に広めようとしています。
参考元:日本肝胆膵外科学会
消化管学を専門とする医師や研究者が中心となって2004年に設立された日本消化管学会。胃腸科認定医・専門医・指導医を多数輩出して消化管に関する医療に多大な貢献を果たしています。
今後は学会の独自性をさらに発揮すべく、さまざまな消化管疾患の病態解明と新たな治療法の開発に取り組む方針です。また、他の分野と同様に遺伝子医療や再生医療、癌や難治性疾患に対する治療法の研究など、同学会の関与に期待がかかる領域は数多くあります。
参考元:日本消化管学会
1898年設立という国内でも長い歴史を持つ日本消化器病学会は、国内有数の消化器系学会です。
同学会の大きな使命は専門医の育成。消化器病専門医は内科または外科の見識を基本に、さらに深く消化器領域の病態に精通する高度な専門性を持ったドクターです。消化器科は内科の中でも受診機会の多い診療科であり、その活動は多岐にわたります。同学会が育成する消化器病専門医は常に新しい医療を学ぶ姿勢を持ち、チーム医療、連携医療、予防医療をもって多くの患者さんに向き合っています。
参考元:日本消化器病学会
日本消化器外科学会は、外科系サブスペシャルティ(細分化された専門分野)では国内屈指の学術団体。消化器外科学の発展はもちろん、若手の外科医が誇りとやりがいを持ちながら研鑽できるシステムを構築したことが人材育成につながり、結果として臨床の現場への貢献を生んできました。
近年の活動では、同学会が発足した若手外科医向けの教育セミナーに注目。第一線で活躍するエキスパートの技術が若手に伝わる絶好の機会であり、女性研修医も積極的に参加していることから消化器外科分野における男女共同参画にも一役買っています。
参考元:日本消化器外科学会
日本消化器内視鏡学会の前身は、1959年に設立された日本胃カメラ学会。内視鏡機器や技術の進化とともに学会も発展を遂げ、1973年に現在の形になってからも消化器内視鏡分野に対してさまざまな形で貢献してきました。
最大の功績は、何といっても早期胃癌の診断学を確立したことです。現在では消化管のみならず、胆道や膵管など広範囲な消化器分野の内視鏡診断が可能となり、治療面でもさまざまな内視鏡手術の実用化が進んでいます。こうした消化器内視鏡の進化に同学会の存在が大きく影響してきたことはいうまでもありません。
参考元:日本消化器内視鏡学会
大腸検査研究会の業績を受け継いで誕生した日本大腸検査学会は、大腸検査の研究促進と発展をもって社会福祉に貢献することを目的とする学術団体です。
わが国では大腸癌が胃癌に次いで注目を集め、その早期発見・早期治療が医療者にとっても大きな課題でした。それに対する大腸内視鏡検査の急速な普及は国民医療に大きな貢献を果たしました。
内視鏡以外による大腸検査の方法も進展が望まれ、同時に検査に習熟した医師の育成も社会的な要請であることを考えると、同学会にかかる期待も大きくなっているといえます。
参考元:日本大腸検査学会
複数の診療科を横断しつつ下部消化管の臨床・研究・教育を行なう学術団体として、わが国で長い歴史を持つ日本大腸肛門病学会。さらなる発展を目指して大腸肛門病専門医制度の改革や学会の国際化など、その歩みを止めることはありません。
大腸癌はもちろん、炎症性腸疾患や肛門疾患も増加傾向にある現代では、同学会に寄せられる期待は非常に大きいものがあります。診療科の垣根を取り払った議論が可能な同学会の存在意義は、癌診療においてもますます重要になっていくでしょう。
参考元:日本大腸肛門病学会
日本泌尿器化学会は、例年約250名の専攻医が入会するという非常にアクティブな学術団体。専門医機構が認定する基幹学会として、将来を担う泌尿器科医の育成を自らの使命のひとつとしています。
近年の泌尿器科医療の進歩は目覚ましく、ロボット手術のようなイノベーションを先導する治療、分子標的治療のような新たな癌薬物治療などが代表的です。そうした幅広い専門分野を内包しつつ、研究の推進と高度な医療技術の開発を通じて、国民の福祉に貢献していくことが同学会のスタンスです。
参考元:日本泌尿器科学会
泌尿器科は腎臓や膀胱、生殖器など幅広く多くの臓器の疾患を取り扱います。そのような分野において、日本泌尿器内視鏡学会は内視鏡を用いた診断や治療、手術に特化した学術団体で、その正確性と低侵襲性を追求して安全な普及と発展に努めることを目的としています。
近年ではロボット支援腹腔鏡下手術が話題になりましたが、早くから導入したのが泌尿器科です。その導入と普及に同学会が大きな役割を果たしたことは間違いありません。ロボットやAIを用いた医療技術はさらなる発展が見込まれ、同学会は今後も重要な責務を果たしていくでしょう。
参考元:日本泌尿器内視鏡学会
遺伝性腫瘍が重要視されたのはここ30年余りのこと。1990年に研究プロジェクトとしての遺伝性大腸癌研究計画が発足し、ほどなく全身あらゆる臓器における遺伝性腫瘍の研究の重要性が明らかになりました。
そのような流れの中、日本遺伝性腫瘍学会は前身の日本家族性腫瘍研究会などを経て誕生しました。すべての遺伝性腫瘍に関する診療や研究、教育に携わる多職種が一堂に会する同学会は世界的に見ても例が少なく貴重な存在であり、その活動と成果に期待と注目が集まっています。
参考元:日本遺伝性腫瘍学会
日本産婦人科学会のモットーは「わが国の女性の健康のために」。女性と生まれてくる子どもたちのために産科学、婦人科学の発展を図るとともに産婦人科専門医を育成し、社会福祉に貢献することを目的とします。
産婦人科の特徴は、外科系の診療科でありながら同分野に対応する内科がないため、ひとつの診療科が内科から外科まで一貫した治療を行なっていることです。こうした意味でも、高度な知識と技術、そして人間性を兼ね備えた専門医の育成は、同学会にもっとも期待されている部分だといえるでしょう。
参考元:日本産科婦人科学会
日本婦人科腫瘍学会は、婦人科腫瘍の予防や治療、遺伝子情報に関する研究などの進歩と発展に努め、国民の医療福祉に寄与することを目指してきました。産婦人科医以外にも病理診断医や放射線治療医など、異なる分野の専門医も在籍しています。
早くに卵巣がんの治療ガイドラインを刊行したのが同学会です。次いで子宮頸癌、子宮体癌、さらに外陰癌、膣癌の治療ガイドラインも刊行し、婦人科癌治療の標準化、チーム医療の充実、次世代医師の育成などに大きく貢献しました。
参考元:日本婦人科腫瘍学会
日本産科婦人科内視鏡学会の設立は1973年と、この分野では世界的に見ても長い歴史を持つ学術団体です。産婦人科領域における内視鏡の研究の進歩と発展を図り、社会福祉に貢献することを使命としながら、内視鏡に関わる医学、工学などのサイエンスとともに歩んできました。
地域の格差なく、安全性の高い内視鏡手術を普及させることが同学会に期待される大きな役割。定期的なガイドラインの改訂などで診療の標準化にも努めてきた実績を有しています。
参考元:日本産科婦人科内視鏡学会
研究・教育の発展を主たる目的とする学会のほか、専門的知見と技術の習得に対して認定医資格を付与する機構にも多くの医師が所属しています。
日常的な癌治療水準の向上には、臨床腫瘍学の知識と基本的な技術に習熟し、かつ医療倫理に基づいた癌治療を実践する優れた医師の存在が不可欠です。そうした医師の養成と、癌治療認定医としての資格を付与する団体が日本がん治療認定医機構であり、その活動自体がわが国の癌診療の発展と進歩に大きく貢献しています。
機構が発足して十数年が経ち、多数の認定医が誕生しました。その活躍もあって、認定制度の認知度は年々高まっています。専門医制度が高度専門性を追求する「深さ」の教育制度だとすると、同機構の認定医制度は専門領域を超えて知識と技術を広げる「幅」の教育制度だといえるでしょう。
変革を迎える専門医制度においても、癌の分野を代表して同機構が日本専門医機構の議論に参加するなど、その存在感を強く発揮しています。
参考元:日本がん治療認定医機構