癌に効くと言われている代替療法には、運動や音楽、ヨガ、漢方薬、サプリメント、様々なものがあります。癌による痛みや、精神的な症状、鬱っぽさ、または生活の質などを良くするために考えた治療法です。
根拠が十分でないものの、症状の緩和や精神的支援を目的として期待されている方法も多々あります。
しかし、中には癌の治療の妨げになってしまうようなものもありますので、正確な情報を集めるようにすることがおすすめです。
また、サプリメントや健康食品、マッサージでも比較的手軽にはじめられるものも多いですが、代替療法を行う場合は、癌治療の主治医に相談するようにしましょう。
現在、代替療法によって癌が寛解するという科学的根拠は存在していません。
また、癌の進行を抑制・治療する効果に関して科学的根拠のある代替療法はありませんが、一部の代替療法はQOL(生活の質)の向上や精神的な支援として有用とされる研究も報告されています。
がんの患者の中で代替療法を利用している割合は一体どれくらいいるのでしょうか。
2001年に厚生労働省の研究班によって行われた調査によると、調査対象の3,100人のうち1,382人が代替療法を利用していることが分かりました。
その多くの人が癌の進行を止めるため、もしくは治療として、健康食品やサプリメント、気功や灸などを利用しています。全体の8割ほどが代替療法というものに興味を持ち、注目しているようです。
しかし、その多くが癌の治療中であっても自分の主治医に相談せずに代替療法を行っていたり、正しい情報を入手していなかったりするという問題点もあります。現在、癌患者を診ている医師の多くは、代替療法に関する専門的な知識を持っておらず、実際に医療現場で代替療法を行っているということはほとんどありませんでした。
参考:【PDF】「がんの補完代替療法 クリニカル・エビデンス2016年版」(2018年10月22月確認)
2020年代のがん補完療法に関するガイドラインによると、マッサージやアロマテラピーなどの治療は癌患者の精神的な面において、行う事を勧めているものもあります。
医学的な証拠は限られているため、医師たちの中には関心をもたない人もいますが、その効果については今後の研究成果が待たれています。
今では代替療法は様々なものがあり、手軽にはじめられるものもたくさんあります。
例えば、鍼、灸、マッサージなどです。これらは専門の所へ行くと行う事ができます。その場合、癌の標準的な治療(手術・抗がん剤治療・放射線治療)を行っている場合は、代替療法のスタッフがそのことを理解している必要があります。あくまでも、サポートとしてですが、そのあたりを考えて治療を行ってくれるかどうかを見極めましょう。
代替療法に関する情報はネット上にもたくさんありますし、本などでも販売されていることでしょう。効果も様々と言われていますが、実際の所、有効かどうかを判断するためには研究が足りていないものや、根拠が乏しいものが多くあります。
癌の進行を抑制するような治療効果が証明されているものは今のところ見つかっていません。ですから、代替療法を利用できる場所が増えているとは言っても、取り入れるかどうかには十分な検討が必要です。
まずは、癌の治療中なら主治医の意見を聞くようにしましょう。
また、代替療法は基本的に保険適応外のものが多いです。癌の治療のために、と思っても、お金が予想以上にかかってしまう可能性もあるので、金額も考えて治療を受けるようにしましょう。
医療には現在、メインで考えられている西洋医学の他に、東洋医学や世界の一部でしか知られていないようなもの、伝統医療など様々なものがあります。癌の患者の中には強く関心を持つ方もいるようです。
中には実際に効果があるのではないかと考えられるものもありますが、効果があるというにはエビデンスが乏しいと言われてしまう治療方法も少なくありません。
現在、科学的に癌の進行を抑える・治癒する効果が証明されている代替療法はありません。しかし、標準の治療とともに取り組んでいる患者が多いのも事実です。
では、代替療法にはどのようなものがあるのか解説していきます。
サプリメントなどもここに含まれます。健康食品は、基本的に病気の治癒や予防を目的とする、有効かどうかの表示をすることは認められていません。また、過剰摂取や抗がん剤との相互作用といったリスクもあるので注意が必要とされています。
マッサージは世界中で行われており、リラクセーション効果があり、疲労感などを軽減してくれるといわれています。指圧、リフレクソロジー、ヘッドスパなど種類も豊富で、その方法も様々です。科学的には癌そのものを治す根拠はありませんが、癌患者の緩和ケアとしてこの方法を使用しているところもあります。
動物と触れあうことが精神的な面で人を助けてくれるのではないかというもの。科学的な根拠はありません。
ヨガや音楽療法などが当てはまり、リラックスすることでストレスの軽減を通してがん治療への効果があるのではないかと考えられています。
体力や筋肉を付けることができたり、生活の質が向上したり、身体にも良いとされています。しかし、どのような運動を行うか、時間など、癌患者の状態によっても異なります。
参考:【PDF】「がんの補完代替療法 クリニカル・エビデンス2016年版」(2018年10月22月確認)
これら以外にも様々な代替療法とよばれる治療があります。
代替療法の流れは、その治療によって様々ですが、どの治療も行う前にその治療を行っても良いかどうかを主治医や医師に確認するようにしましょう。癌の治療のためにと思って行ったものでも、逆効果となってしまうものもあります。代替療法を治療に加えたいと考えた場合は、その情報が正確であるかどうかをしっかりと把握することが大切です。