いちから分かる癌転移の治療方法ガイド

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筑波メディカルセンター病院

茨城放射線治療
筑波メディカルセンター病院の公式サイト画面キャプチャ
引用元:筑波メディカルセンター病院公式HP
https://www.tmch.or.jp/

茨城県地域がんセンターの指定を受ける、筑波メディカルセンター病院

筑波メディカルセンター病院は茨城県つくば市にある基幹病院です。茨城県地域がんセンターとして指定を受け、地域の癌患者の治療や情報発信を行っています。癌治療や癌診断を重視しつつ、緩和ケアやセカンドオピニオンといった総合的なサポートにも積極的に取り組んでいます。

筑波メディカルセンター病院は平成11年3月に、茨城県内の医療機関として初めて地域医療支援病院の承認を受けた実績を持っており、周辺エリアの癌治療ネットワークや医療ネットワークを構築する中心的役割を担っています。

地域全体の医療体制を構成する取り組みを行っているため、放射線治療についても紹介状を必要とする完全予約制で行われています。

筑波メディカルセンター病院の医師

大城 佳子 医師

大城佳子医師は筑波メディカルセンター病院の放射線治療科において診療科長を務める医師であり、非常勤の菅原医師とともに放射線治療を行っています。

3次元的な放射線治療を行うために高精度放射線治療装置を積極的に活用し、また日本放射線腫瘍学会放射線腫瘍学認定医や日本がん治療認定医機構がん治療認定医として、癌治療に特化した放射線治療プランを提案してくれます。

加えて大城医師は日本放射線腫瘍学会及び日本医学放射線学会から放射線治療専門医と研修指導者としての両認定を受けています。癌患者の治療に当たるだけでなく、未来の放射線治療を担っていく後進の育成を目指して研修医の指導なども行っています。

目次

筑波メディカルセンター病院の特徴

地域一体で総合的な癌治療体制を構築するネットワーク

筑波メディカルセンター病院では自身が茨城県地域がんセンターとして癌患者や家族への対応を進めるだけでなく、周辺地域の医療機関や研究期間と連携しています。筑波メディカルセンター病院だけで対応が難しい癌患者についても引き受けられないで終わらず、信用できる医療機関や医師を紹介してくれます。

また、筑波メディカルセンター病院も癌治療を行う病院として治療環境の拡充に取り組んでおり、早期から高精度放射線治療を導入するなどより良い医療サービスの提供に努めています。

また放射線治療や化学療法、手術といった単発の治療だけを行うので無く、複数の治療法を組み合わせて、患者の思いに寄り添った治療プランを提案。治療のタイミングについても他科の専門医が互いの得意分野や専門性を活かしてカンファレンスを行い、最適化に向けた努力を重ねてくれます。

放射線治療は根治的治療だけでなく、緩和治療にも有効とされています。がんの治療において放射線治療は重要な役割を果たしますが、手術や薬物療法とうまく組み合わせて治療をすることが何よりも大切であると考えています。他科と連携しながら、適切なタイミングで治療ができるよう心がけています。
また、つくば地区は周囲に陽子線治療や小線源治療などの特殊な治療が可能な施設が揃っています。必要ならばいつでもこれらの施設に紹介できる体制を整えています。

引用元:筑波メディカルセンター病院
http://www.tmch.or.jp/hosp/examination/department/19.html#seiseki19

筑波メディカルセンター病院の治療方法

放射線治療

任意の癌組織をピンポイントで打ち抜く高精度放射線治療

筑波メディカルセンター病院が導入している高精度放射線照射装置「リニアック」は、従来の放射線照射と比較して、患者への被曝ダメージを抑えつつ治療を行えます。

また、高精度放射線治療の1つとして定位放射線治療を行っており、また患者の体外から放射線を照射する外照射だけでなく、放射性同位元素を患者の体内に投与して内部から放射線を照射する内照射療法にも対応しています。

どのような治療が適用となるかは癌の症状や発生位置、患者の既往歴などによって診断され、治療方法が提案されます。

多方向から癌を狙う定位放射線治療(SRT)

定位放射線治療は高精度放射線治療の1つで、多方向から威力を弱めた放射線を複数照射し、あらかじめ位置を同定しておいた癌病巣の位置で全ての放射線を収束させて癌を攻撃する治療法です。

個々の放射線は照射レベルが弱められており、患者の健常な体や細胞を放射線による被曝ダメージで傷つけるリスクを考慮した治療です。一つひとつの放射レベルは弱いですが、複数の放射線を十分量の放射線をピンポイントで収束させ、癌細胞を死滅させるためのエネルギーを確保して治療を行います。

癌患者の体への悪影響を抑えつつ治療効果を追求していけるため、外科治療や抗がん剤治療が困難とされる患者でも治療を進められる可能性があります。直接に体を傷つけないため、入院せず日常生活を送りながら通院治療を進められることも強みです。

放射線強度を変更しながら癌を攻撃する強度変調放射線治療(IMRT)

強度変調放射線治療は、放射線の照射強度を癌の形状やサイズに合わせて変更しながら、余分な放射線エネルギーが健常細胞を攻撃しないようにする高精度放射線治療です。

一般的に癌は一定の形状をしているわけではなく、人によってそれぞれ複雑な形状を有しています。強度変調放射線治療ではそのような癌の形状に合わせて放射線の照射レベルを調節し、従来の放射線照射よりも低侵襲性を高めていることが魅力です。

IMRT(強度変調放射線治療)、SRT(定位放射線治療)、SBRT(体幹部定位放射線治療)、呼吸停止下における治療など、高精度な放射線治療を行っています。
またkV(キロボルト)-X線を利用したIGRT(画像誘導放射線治療)も積極的に行っています。
IMRTとは最新の技術を用いて放射線の強度を変化させて行う照射方法であり、病変の形に合わせた線量分布を作ることができます。

出典:筑波メディカルセンター病院
http://www.tmch.or.jp/hosp/section/meditech/hoshasen/2013-1113-1345-12.html

内照射療法による治療

筑波メディカルセンター病院では放射性同位物質として塩化ラジウムを使った内照射療法を提供しています。これは骨転移を認める去勢抵抗性前立腺癌に対する治療法のひとつで、放射線を発する物質を薬品化した上で注射によって患者の体内へ投与します。

塩化ラジウムにはカルシウムと同様に骨へ集まりやすい性質があるため、骨転移が発生している場所に放射性元素が集まって癌への治療効果が期待できます。

ゾーフィゴR静注(塩化ラジウム223Ra)を用いた治療を行っています。
ゾーフィゴとは、骨に転移した去勢抵抗性前立腺がんに対して抗がん作用を持つ、治療用の放射性医薬品(注射薬)です。
骨の成分であるカルシウムと同じように骨に集まりやすい性質があり、代謝が活発になっているがんの骨転移巣に多く運ばれます。
その部位にアルファ線と呼ばれる放射線があたることによって、骨に転移したがん細胞の増殖を抑えると考えられています。

出典:筑波メディカルセンター病院
http://www.tmch.or.jp/hosp/section/meditech/hoshasen/2013-1113-1345-12.html

筑波メディカルセンター病院の施術について

筑波メディカルセンター病院で放射線治療を受ける流れについてまとめました。

放射線治療の流れ

予約

筑波メディカルセンター病院では放射線治療に関して完全予約制が採用されています。予約には原則としてかかりつけ医による紹介状が必要とされており、紹介状を持っていない患者がいきなり病院を訪れて放射線治療や診察を申し込むことはできません。

診療科による診断と画像診断

癌の特徴や症状に合わせて診療科で診察を受け、改めて放射線技術科と連携しながら放射線治療専門医の診察と画像診断を受けます。画像診断の結果にもとづいて放射線照射計画をプランニングし、内容に問題がなければ放射線治療計画にもとづいて治療が始まります。

放射線照射と診察

事前の照射計画に則って放射線照射を行い、またその都度の診察によって治療効果の有無を検証します。治療効果が明らかに認められない場合、放射線照射計画を見直しながら治療を進めます。

全ての治療を終えた後、改めて治療効果を診察し、治療が終わった後もアフターケアを行いながら転移・再発のリスクに備えます。

予約方法

筑波メディカルセンター病院の予約は代表番号である「029-851-3511」へ問い合わせて申し込むようにしてください。なお、予約を行った上で初診に来院する場合、必ず紹介状を持参することも大切です。

予約日の変更についても同じ番号から申し込むことができますが、受付時間は平日の8:30~17:00となっています。

治療費について

治療は保険診療がベースとされており、治療費も保険適用の金額になります。治療費の総額に関しては主治医や看護師、その他の医療スタッフへ相談して確認するようにしましょう。

初診時に紹介状を持参できない場合、選定療養費として税込7,700円が別途必要です。

筑波メディカルセンター病院の基本情報

公益財団法人筑波メディカルセンター
診療科目 救急診療科・総合診療科・小児科・脳神経内科・脳神経外科・乳腺科・循環器内科・心臓血管外科・呼吸器内科・呼吸器外科・消化器内科・消化器外科・泌尿器科・婦人科・整形外科・リハビリテーション科・緩和医療科・麻酔科・放射線科・放射線治療科・病理科・精神科・化学療法科・腫瘍内科・臨床検査医学科・感染症内科・形成外科・臨床研修科・歯科口腔外科・糖尿病・内分泌代謝内科
診療時間 要問合せ(診療科によって異なる)
休診日 休診カレンダーを参照
所在地 茨城県つくば市天久保一丁目3番地の1
電話番号 029-851-3511
ベッド数 病床数:408床(病床区分:一般病床405床,第二種感染症3床)、救命救急センター30床(うちICU10床)、特定集中治療室(ICU)10床、緩和ケア20床、成人326床、小児22床
年間治療患者数 放射線治療件数:624件(2021年)、668件(2019年)
対応可能な治療方法 手術治療、放射線治療、化学療法
設備 放射線照射装置「リニアック」、MRI、CTなど
URL http://www.tmch.or.jp/hosp/index.html