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国立成育医療研究センター

東京 放射線治療

小児癌や女性の癌について集中的なケアを受けられる
国立成育医療研究センター

国立成育医療研究センターは、特に児童や青少年、女性などの治療を主として扱っている医療機関であり、癌治療についても小児癌や女性の癌に関する実績を重ねています。このページでは、国立成育医療研究センターで受けられる癌治療や病院の特徴などをまとめました。

国立成育医療研究センターの医師

名医(イメージ)

藤 浩放射線診療部 放射線治療科 診療部長

国立成育医療研究センターの放射線治療科で診療部長を務める藤浩医師は、放射線治療専門医としての実績を積んでいる医師で、日本小児血液・がん学会に理事として所属、放射線治療を専門分野とする医学博士でもあります。

1990年に筑波大学を卒業し、1999年には筑波大学大学院で博士号を取得するなど、臨床医としてだけでなく研究者としての活動も行っていることが特徴です。なお、同病院の放射線治療科には日本放射線腫瘍学会専門医や博士号を持つ他の専門医も所属しており、藤医師を筆頭にチーム医療が実践されています。

国立成育医療研究センターの特徴

小児における様々な癌で適切な放射線治療を実施

国立成育医療研究センターでは小児癌に対する治療実績を重ねており、放射線治療科や腫瘍外科では、小児癌患者に対して放射線照射治療や手術による外科的治療などを提供しています。

小児癌として代表的な脳腫瘍や神経芽腫、ユーイング腫瘍などが放射線治療の対象となり、あるいは白血病患者の場合でも骨髄移植前処置として全身照射を行うことがあります。

加えて、特に小児癌の治療では患者である小児だけでなく、彼ら、彼女らを支える保護者の理解や協力が重視されていることもポイントです。そのため、国立成育医療研究センターでは保護者にもしっかりと病気について説明し、正しく内容を理解してもらえるようにと、診察時の説明をしっかりと行うだけでなく、セカンドオピニオン外来も積極的に解説して病気への理解と納得を促しています。

その他、高精度放射線治療の専用照射装置であるリニアックにも、小児が喜ぶようなデザインを飾るなど、細部にわたって工夫が施されていることも見逃せません。

国立成育医療研究センターの治療方法

放射線治療(イメージ)放射線
治療

子どもでも安心して受けられる放射線治療をプランニング

国立成育医療研究センターにおける放射線治療は、およそ6~30回となっており、治療は全てリニアック室で実施されます。1回の治療時間は5~15分程度となっており、実際に放射線が照射される時間はだいたい2~5分間です。

実際の照射時間はそこまで長くないものの、照射中は患者が室内で一人きりとなります。そのため、子どもが安心して照射治療を受けられるように、子どもがリラックスできる環境づくりに尽力されている点も重要です。

例えば、子どもの体を固定する器具についても、子どもが楽しそうに使えるものを選定したり、照射が終わればシールを渡して達成感を促すといった試行錯誤が繰り返されたりしています。

子どもが前向きに放射線治療を受けられるための心理学的プレパレーション

心理学的プレパレーションとは、子どもの成長段階に合わせて病気の説明方法を考えたり、治療時などの配慮を工夫したりする心理学的な取り組みです。子どもが抱く恐怖心や不安感を最小限に抑えつつ、それぞれの子どもが自分の病気治療を前向きに進めていけるようにと検討される分野です。

(イメージ)国立成育医療研究センターではチャイルドライフ・スペシャリストや看護師、診療放射線技師などが連携して、心理学的プレパレーションを実践しています。なお、低年齢児など、どうしてもじっとしていることが難しく、放射線治療を落ち着いて受けられないような場合、麻酔を利用して子どもが眠っている間に放射線治療が実施されることもあります。

リニアック室では放射線治療用の麻酔が用意されており、手術時よりも少量かつ生態モニター観察で安全性を考えていますが、放射線治療は毎日行われるもので麻酔も毎日使うことになるでしょう。そのため、麻酔の量に関してプロのサポートが必要であり、国立成育医療研究センターでは小児麻酔の経験を積んだ麻酔科医が放射線治療を担当しています。

大人では女性の乳癌に対してのみ放射線治療を実施

原則として、国立成育医療研究センターでは小児癌治療としての放射線治療が行われています。ただし、女性の乳癌患者に限ってのみ、放射線治療が実施されていることもポイントです。

国立成育医療研究センターが過去に実施した乳癌放射線治療は、2015年から2020年までの期間で17件となっています。

治療期間中は毎日の通院がおよそ5~6週間続くことになり、治療を休んでしまうと治療効果が低下します。国立成育医療研究センターは小児と女性へ治療を提供する医療機関として、放射線治療についても女性のために配慮した方法が検討されており、リラックスした環境で照射を受けられるような工夫が施されていることは重要です。

国立がん研究センター中央病院と連携する腫瘍外科

国立成育医療研究センターの腫瘍外科では、小児癌に対する外科的治療が実践されており、「小児癌手術に特化した診療科」として専門で治療を行う医師らが連携しながら、小児への治療プランを考案しています。

また、国立成育医療研究センターの腫瘍外科に関しては、所属している医療従事者が国立がん研究センター中央病院の小児腫瘍外科と併任していることが特徴です。加えて、日本全国で小児癌の治療や症例を研究している「日本小児がん研究グループ(JCCG)」とも連携しており、臨床面で小児癌患者のケアを行っているだけでなく、日本を代表する小児癌研究施設として新しい治療法や症例、術式の開発などを行っています。

日本小児外科学会指導医(小児がん認定外科医)

国立成育医療研究センターで小児癌の手術を執刀するのは、日本小児外科学会指導医(小児がん認定外科医)の資格を有する小児癌治療のスペシャリストです。また、セカンドオピニオン外来を設けており、小児癌の手術や治療について不安を抱く人に対して、チーム全体で説明やメンタルケアを実践しています。

国立成育医療研究センターの施術について

国立成育医療研究センターの施術についてご紹介いたします。

放射線施術までの流れ

国立成育医療研究センターで放射線治療を受けられる患者は、乳癌患者の女性を除けば全て小児患者となります。また、国立成育医療研究センターは小児向けの高度専門医療を実践する医療機関として、日本全国から小児難治性疾患の患者やハイリスク胎児、ハイリスク妊婦などの治療を受け入れていることもポイントです。

なお、より多くの患者を受け入れられるようにと、症状が安定したり慢性化したりした患者については、別の病院や医療機関への転院がすすめられることもあります。

入院手続きに際しては、まず外来初診や再診が行われ、各種検査の実施を終えた段階で入院予約が行われます。入院の必要性については外来初診を担当する医師と相談して確認するようにしてください。

予約方法

国立成育医療研究センターの外来診療は、救急センターの受診を除いて完全予約制が採用されています。そのため、必ず事前の予約を行うようにしてください。

また、初診の外来予約については医療機関からの紹介状が必要です。

紹介状を用意した上で、予約センター(03-5494-7300)へ電話をして、希望診療科や医師名で予約を申し込みます。

予約受付時間は平日の9~17時となっており、予約変更の場合に関しては15~17時のみとなっているので注意してください。

治療費について

治療費については治療内容によって変わるため、詳細は主治医と相談しながら確認してください。また、小児医療に関しては行政支援を受けられることもあり、病院の担当者へ話を聞いてみると良いでしょう。

なお、紹介状を持っていない人が初診を受ける場合、選定療養費(8,800円)が別途かかります。

国立成育医療研究センターの基本情報

国立研究開発法人国立成育医療研究センター
診療科目 内科、精神科、神経科、呼吸器科、消化器科、循環器科、アレルギー科、リウマチ科、小児科、外科、整形外科、形成外科、脳神経外科、心臓血管外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科、心療内科、小児外科、矯正歯科、小児歯科、病理診断科、麻酔科
診療時間 9:00~17:00
休診日 土日・祝祭日・年末年始
所在地 東京都世田谷区大蔵2-10-1
電話番号 03-3416-0181
ベッド数 490床
年間治療患者数 令和2年度退院患者数10,561人
対応可能な治療方法 小児と女性を主な患者として、腫瘍外科や放射線治療科などで癌患者への治療を提供しています。
設備 CT、MRI、リニアック、生体モニター 等
URL https://www.ncchd.go.jp/
   
免責事項
このサイトでは、がん治療に対応しているクリニックの「医師」を「名医」と定義しています。
あくまでもサイト上の呼称であり、医師の実力を定義づけるものではありません。

「いちから分かる癌転移の治療方法ガイド」は、独自に調べた内容をまとめたサイトです。
治療法など詳しく知りたい場合は直接に各医療機関へお問い合わせ下さい。(2015年11月時点)

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