セレンクリニック東京は、2023年7月時点で閉院しており、公式サイトも確認できません。
当メディアでは、ほかにも免疫療法や放射線治療などを提供している医療機関を数多く紹介しており、転移癌や末期癌患者でも治療できる可能性があります。あわせてご確認ください。
独自の「がん免疫療法」のメソッドを提供しているクリニック
セレンクリニック東京では手術や抗がん剤、放射線治療と言った3大標準治療の効果の限界を打破するために第4のがん治療として「樹状細胞ワクチン療法」を中心とした治療を提供しています。独自のがん免疫療法のメソッドを提供しており、過去には「Cancer Immunol Immunother」といった学術誌に掲載された実績をもっています(※)。
参照元:セレンクリニック東京公式HP(https://serenclinic.jp/casereport/)
これまで消化器外科医として長らく活躍し続けており、2019年4月よりセレンクリニック東京の院長に就任しています。自身の祖父もがんを患っていた経験を持っており、自身の経験を踏まえて患者のケアに当たってくれるでしょう。
外科医として得た経験や知識を最大限生かしながら、免疫療法によって患者のサポートが出来ればと常に考えているようです。痛みなどの様々な悩みに寄り添いながら、患者自身に合った治療プランを提案してくれるでしょう。
セレンクリニック東京では、患者やその家族の気持ちを重視した対応を心掛けています。医師からがんの診断を受けると大きなストレスを抱えることが多く、不安な気持ちによって日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。家族にも心配かけたくないからと言って、悩みを打ち明けられずに苦しんでいるケースも少なくありません。
そのためセレンクリニック東京では、常に患者の立場に立って考えることを大切にしています。医師・看護師・培養師など、スタッフ全員が患者やその家族の悩みに真摯に向き合いながら、患者一人一人にあわせた医療技術やサービスを提供してくれるでしょう。
樹状細胞ワクチン療法とは、樹状細胞がもつ優れた抗原提示能力に着目し、人体に備わっている免疫力を活用する治療法のことです。がん治療と言えば放射線治療・化学療法・外科的治療の三大療法が主流となっていますが、樹状細胞ワクチン療法は自己免疫細胞を使うことから副作用が比較的少ないとして、治療が徐々に普及しつつあります。
樹状細胞ワクチン療法は体外で培養した樹状細胞に対し、がん抗原について教えたあとで体内に戻します。ターゲットを把握した樹状細胞がリンパ球などにその情報を伝え、がんを攻撃するように指令を出し、その指令に従いリンパ球などががん細胞だけをダイレクトに攻撃する仕組みです。がんを細胞を集中的に攻撃できることから、効率的ながん治療として期待されています。
1996年、米国スタンフォード大学のHsu FJ博士らによって、自己がんタンパクで刺激した樹状細胞ワクチンに関する世界初の報告が行われました。4人のB細胞悪性リンパ種の患者のうち、1例で腫瘍の完全消失、1例で部分縮小、もう1例が血液検査上の完全腫瘍消失、という驚くべき結果でした。その後世界中で多くの臨床試験が行われ、米国では2011年に前立腺がんの治療法として樹状細胞ワクチンが承認されました。最近の我が国からの論文としては、東京女子医科大学消化器外科の清水公一先生らが、2012年と2014年にそれぞれ胆管がんと肝臓がんにおいて、自己がんタンパク樹状細胞ワクチンと活性化リンパ球療法による術後の再発予防での有用性を示されています。
引用元:福岡がん総合クリニック
https://www.cancer-clinic.jp/remedy/immunotherapy/dc.html
がんワクチン療法と言えば、基本的に「樹状細胞ワクチン療法」「ペプチドワクチン療法」の二つが挙げられます。樹状細胞ワクチン療法は、がん抗原を教え込んだ樹状細胞を体内に注入する治療ですが、一方のペプチドワクチン療法はがん抗原自体を体内に注入する治療です。ペプチドワクチン療法ではがん抗原そのものを注入することで、体内に敵が侵入したと錯覚し、樹状細胞がキラーT細胞に攻撃するように指令を出す仕組みとなります。
つまり二つの治療法はメカニズムが全く異なりますが、樹状細胞の抗原提示能力を活用するという点では共通しているでしょう。
人工抗原樹状細胞ワクチン療法
がん組織を採取できない患者の場合であっても、がんの目印としてほとんどのがんに対して用いることができる人工抗原「WT1ペプチド」などの人工抗原を使用して樹状細胞ワクチン療法を行えます。ただ白血球の型(HLA)が適合しなければならないため、血液検査でHLAの型を事前に調べる必要があります。
自己がん組織樹状細胞ワクチン療法
手術などで採取した患者自身の新鮮ながん組織を用いる方法です。患者自身のがん組織を使用するという点を踏まえれば、オーダーメイドの治療と言えるでしょう。自己がん組織樹状細胞ワクチン療法を行うためには、1センチ以上のサイズのがん組織が必要です。
局所樹状細胞ワクチン療法
頭頸部がん・乳がん・悪性リンパ腫など、直接注射できる場所にがんがある方が対象となります。他にも内視鏡で直接注射が可能な食道がん・胃がんなども対象となるケースも。体外で作った樹状細胞を直接、がん組織に注入することで、樹状細胞が体内にあるがん細胞を食べ、がんの目印をリンパ球に伝える仕組みです。
セレンクリニック東京では、治療による重篤な副作用を発症した例はないそうです。ただし樹状細胞ワクチンを数回に分けて注射するため、痛みを伴うことがあります。また免疫反応の結果、注射した部位が一時的に赤くなる、かゆみがある、痛み、倦怠感、発熱などの症状がみられることがあります。ほかにも成分採血をする際に口回りや手足の痺れなどが起こることも。ただし、これらの症状は薬によって血中のカルシウムが不足したことが要因となっているため、カルシウムを補えば症状は改善するとされています。
セレンクリニック東京で治療を受ける流れについてまとめました。
まずは一人一人の患者や家族の話をヒアリングしながら相談を行います。病状を踏まえて、専門医が今後の治療方針など最適な方法を一緒に検討し、そのなかで樹状細胞ワクチン療法などの免疫療法についても詳しく説明。患者や家族からの質問にも分かりやすく丁寧に答えてくれるでしょう。
事前に紹介状・血液データ・画像フィルム・服用中の薬の内容がわかるものなどを準備しておくと、スムーズに医療相談ができます。
樹状細胞ワクチン療法が適しているかどうか、血液検査・画像検査などに基づき判断するので検査採血を実施します。血液検査の結果が分かるまでに1週間程度必要なことから、樹状ワクチン療法が受けられるかどうかの判定には多少時間がかかります。
樹状細胞のもとになっている白血球の中にある「単球」という細胞を採取するために成分採血を実施します。3時間程度かけて血液の中の必要な成分を取り出し、それ以外の成分は体内に戻すという仕組みです。
採取した単球は徹底的に管理された細胞加工施設のクリーンルームで培養されます。単球を樹状細胞に成長させ、人工抗原・がん細胞を与えることによって、がんの目印を付けた成熟した樹状細胞に育成。樹状細胞ワクチンを生成するためには、検査なども含めて3週間ほど要します。
樹状細胞ワクチンを2週間ごとに1回の頻度で注射投与を行います。基本的には5回~7回が1セットで、1セットの治療期間は3ヶ月~4ヶ月です。もし樹状細胞ワクチンを局所投与するケースなら、4回~7回が1セットとなります。
1セット目の治療を終えた後は、治療効果について評価を行います。その評価に基づき、今後の治療方針を患者・家族・医師で相談しながら決めていく流れです。
セレンクリニック東京では完全予約制を採用しており、電話またはWEBで受付を行っています。WEBであれば24時間受付可能で、診療時間内で対応を行います。もし急ぎの場合には電話の方が良いでしょう。
≪予約方法≫
電話:0120-784-788
予約受付:10:00~18:00(日曜・祝日休診)/WEBなら24時間可能
全て自由診療となり、公的保険は適用となりません。全額自己負担となるので注意しましょう。支払いは、現金のほかクレジットカードも利用できます。
セレンクリニック東京 | |
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診療科目 | がん免疫療法 |
診療時間 | 10:00~18:00 |
休診日 | 日曜・祝日 |
所在地 | 東京都中央区銀座 2-5-4 ファサード銀座3F |
電話番号 | 0120-784-788 |
ベッド数 | - |
年間治療患者数 | 要問合せ |
対応可能な治療方法 | 免疫療法・樹状細胞ワクチン療法 |
設備 | 要問合せ |
URL | https://serenclinic.jp/ |