いちから分かる癌転移の治療方法ガイド

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帝京大学ちば総合医療センター

千葉放射線治療化学療法手術
(サイトイメージ)
引用元:帝京大学ちば総合医療センター公式HP
http://www.med.teikyo-u.ac.jp/~chiba/

千葉県がん診療連携協力病院に指定される帝京大学ちば総合医療センター

総合病院として様々な患者の病気やケガに対応している医療機関です。2011年には千葉県がん診療連携協力病院として「胃癌・大腸癌・乳癌」を対象に指定を受けました。

大学附属の医療機関として後進の育成にも努めながら新しい癌治療についての研究にも取り組んでいます。また、高精度放射線照射装置「リニアック」を導入するなど、医療設備の拡充による医療環境の強化も積極的に行っている病院です。

帝京大学ちば総合医療センターの医師

幸田 圭史 外科学教授・外科科長

幸田圭史医師は帝京大学の外科学教授であり、また帝京大学ちば総合医療センターの外科科長を務めているドクターです。専門に扱っている分野は小腸・大腸・肛門疾患の診断と治療であり、日本外科学会認定医・専門医・指導医や日本消化器外科学会認定医・専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医といった各学会からの専門医資格や指導医資格を10以上も取得。外科治療及び癌治療のプロフェッショナルと呼べるようなドクターです。

また、日本臨床外科学会評議員・編集委員会委員、日本画像医学会評議員、日本外科学会代議員といった役職も兼任。帝京大学ちば総合医療センターの外科科長として活躍するだけでなく、日本国内の外科治療の発展と普及へ貢献しています。

目次

帝京大学ちば総合医療センターの特徴

患者ごとの癌症状に合わせた個別化医療を叶える医療環境

帝京大学ちば総合医療センターでは外科治療・化学療法・放射線治療など複数のアプローチから癌患者の治療を実施。それぞれの癌患者の状態に合わせて的確な治療計画ができるよう医療環境の拡充や医療設備の強化にも取り組んでいます。

また、各学会に認定医や専門医、指導医といった専門資格を有するドクターが複数所属しており、胃癌・大腸癌・乳癌については千葉県がん診療連携協力病院として治療に貢献しています。

放射線治療については高精度放射線照射装置「リニアック」を活用して、患者ごとのオーダーメイド治療プランを作成。高精度放射線治療を含めた幅広い治療法で患者のケアに取り組んでいます。

帝京大学ちば総合医療センターの治療方法

放射線治療

高精度放射線照射装置「リニアック」の導入

帝京大学ちば総合医療センターの放射線科・放射線部では、主として3つの部門を開設。画像診断を中心に行っている診断部門、放射線医薬品(ラジオアイソトープ)を使って検査などを行う核医学部門、そして高精度放射線照射装置「リニアック」を活用して癌患者の放射線治療を行う治療部門による連携運営が行われています。

診断部門では各種画像診断の結果を診療科のドクターと共有しながら、個別化医療の実践のために診療計画作成に必要な情報を提供。さらに放射線診断専門医による診断報告書で治療の根拠を明示しています。

また治療部門ではそれぞれの患者に合わせた放射線照射のプランを検討しており、根治的照射から緩和的照射、あるいは化学療法や外科治療と組み合わせたハイブリッド治療まで柔軟に相談できる強みがあります。

治療部門では、患者さんの病気とその進行度に応じて最適な治療計画を立て、高精度放射線治療を行っています。あまり体に負担をかけることなく、臓器の機能や形態を温存しながら、様々な悪性腫瘍に対して治療を行うことができます。

引用元:帝京大学ちば総合医療センター|放射線科
http://www.med.teikyo-u.ac.jp/~chiba/01_shinryo/0118_hosyasen/

放射線安全管理室で放射線治療の品質を確保

高精度な放射線照射機器の導入だけでなく、放射線照射装置や照射環境に対する品質マネジメントへの取り組みが、治療効果へ影響すると考えている帝京大学ちば総合医療センターは考えています。

そのため、放射線治療部門では放射線治療医や診療放射線技師、医学物理士といった専門家が定期的にミーティングを実施。品質マネジメントの取り組みや検証作業の結果報告、各患者への放射線治療効果の状況といった様々な情報を共有しています。

そのような中で、2020年4月に院内の放射線関連装置や医薬品の取り扱いを一層に厳格化するため、放射線安全管理室を設置。院内設備の保守管理を強化しているだけでなく、医療スタッフの意識向上やスキルアップのサポートも行っています。

2020年4月、新たに病院内で取り扱う放射線や放射性物質並びにそれらに係る安全管理を総括する部門として、専従の職員を配置した放射線安全管理室が設置されました。放射線安全管理室では病院内の放射線関連機器の保守管理等をはじめとし、職員に対する放射線教育や健康管理(個人被ばく線量の管理等)だけでなく、病院を訪れる患者さまやその付添の方々に対する医療被ばくの適正な管理や環境管理等にも力を入れ、いつでも安心して放射線検査や放射線治療を受けることのできる体制づくりに努めています。

引用元:帝京大学ちば総合医療センター|放射線部
http://www.med.teikyo-u.ac.jp/~chiba/02_bumon/0204_hosyasen/

化学療法

患者の全身状態に合わせた抗がん剤の選択

帝京大学ちば総合医療センターの消化器内科では胃癌や大腸癌、肝臓癌といった消化器領域の悪性腫瘍の診療を行っています。とくに早期胃癌や大腸癌などの患者に対して、経皮ラジオ波治療を行いながら低侵襲治療による患者の状態改善を目指しています。

また、再発癌や転移癌、進行癌といった手術が困難な癌患者については、患者の全身状態を細かく診断・分析。そのうえで、日本がん治療認定医機構がん治療認定医や日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医といった資格を有する内科医が、医学的根拠にもとづいて治療効果を期待できる抗がん剤を選択し、化学療法を実施していることも特徴です。

癌治療や悪性腫瘍に対する内科的アプローチに関する研究や論文発表にも取り組んでおり、新しい化学療法や内科治療の発展を目指していることから力の入れ具合を感じられます。

現在、日本人の死亡原因の第1位は悪性腫瘍です。その中でも胃癌・大腸癌・肝臓癌などの消化器系悪性腫瘍が大きな割合を占めます。消化器内科ではこれらの疾患群を扱い、早期胃・大腸癌の内視鏡治療、肝臓癌の経皮ラジオ波治療を積極的におこなっています。また、手術不能の進行癌に対しては全身状態にあわせて、より期待のできる抗癌剤を選択し、治療効果をあげています。

引用元:帝京大学ちば総合医療センター|内科(消化器)
http://www.med.teikyo-u.ac.jp/~chiba/01_shinryo/0102_syokaki/

外科治療

肛門温存手術による直腸癌治療

帝京大学ちば総合医療センター外科では、消化器領域の癌の中でも直腸癌の患者に対して、肛門温存手術を行うことで人工肛門を使わなくても術後の生活を送れるように取り組んでいます

直腸癌の治療に関しては内視鏡的治療や開腹手術、腹腔鏡下手術の他、化学療法や放射線治療などが組み合わせた治療を実施。とくに手術治療において患者への負担を軽減しつつ治療効果を高められるよう、術後ケアまで含めて治療プランが作成しています。術後の排便障害のリスクをケアしながら、QOLも同時に高められるよう配慮しています。

帝京大学ちば総合医療センターの施術について

帝京大学ちば総合医療センターで放射線治療を受ける流れについてまとめました。

放射線治療の流れ

診察

帝京大学ちば総合医療センターで放射線治療を受ける場合、まず担当の診療科で診察を受けた上で、放射線科で画像診断などを行って癌の状態を分析します。放射線診断には単純X線撮影を含めて各種造影検査やX線CT、MRIといった診断装置を活用して多角的に検証することもポイントです。

治療計画作成

画像診断の結果にもとづいて放射線治療医や診療放射線技師などが話し合いを実施。担当診療科の主治医とも情報共有を行いながら放射線治療計画を作成します。

治療

高精度放射線照射装置「リニアック」を用いて、治療計画に則った放射線治療が行われます。治療回数は数回~数十回で毎日継続して治療が行われ、一度の照射時間は15分程度です。

予約方法

放射線治療を受けるための予約は一般に行われておりません。帝京大学ちば総合医療センターの担当診療科で診察を受けるか、地域のかかりつけ医療機関で診察を受けた上で紹介状を用意する必要があります。

治療費について

保険診療による治療が行われており、治療費は治療計画などによって変動するため主治医に確認しましょう。

帝京大学ちば総合医療センターの基本情報

帝京大学ちば総合医療センター
診療科目 内科・循環器内科・脳神経内科・消化器内科・外科・消化器外科・整形外科・産婦人科・小児科・眼科・耳鼻咽喉科・皮膚科・泌尿器科・メンタルヘルス科・放射線科・脳神経外科・麻酔科・リハビリテーション科・心臓血管外科・形成外科・歯科口腔外科・病理診断科・救急科
診療時間 平日8:30~14:30
土曜8:30~11:30
休診日 土曜日・日曜日・祝日・年末年始
所在地 千葉県市原市姉崎3426-3
電話番号 0436-62-1211
ベッド数 許可病床475床
年間治療患者数 腹腔鏡補助下大腸手術の治療成績(1998年~2007年):53例(大腸癌)
消化器内科診療実績(2022年度):入院患者数416件、上部内視鏡1,824件
対応可能な治療方法 手術治療、放射線治療、化学療法
設備 リニアック、トモシンセシス、64列マルチスライスCT(2台)、1.5テスラ装置、3テスラ装置など
URL http://www.med.teikyo-u.ac.jp/~chiba/