免疫療法で転移癌の治療を行う東京キャンサークリニック
東京都千代田区にある東京キャンサークリニックでは、免疫療法を中心とした癌治療を提供しており、癌患者や転移癌の患者に対して免疫療法をベースとした治療計画を提案しています。ここでは東京キャンサークリニックの特徴を紹介します。
東京キャンサークリニックの理事長を務める阿部博幸医師は、1964年に医師免許を取得後、慶應義塾大学附属病院のインターンを終了し米国へ留学しました。そしてアメリカを拠点としてドクターとして経験を積み、ハーネマン医科大学やペンシルバニア大学フィラデルフィア小児病院といった医療機関で各フェローを修了しています。
帰国後、順天堂大学や日本大学などで指導者として後進の育成に尽力し、さらにスタンフォード大学やカリフォルニア大学でも客員教授を務めました。国内外で複数の医療書/医学書を発行している他、国内外の学会などへ参加し、医療の発展と普及に貢献しています。
樹状細胞ワクチンなどを中心とした免疫療法による癌治療を研究しており、独自に開発した技術群は日本やアメリカなど複数の国々で特許を取得していることもポイントです。
日本特許第4275680号:平成21年3月13日 リンパ球の活性・増殖に係る培養方法
日本特許第5577472号:平成26年7月11日 単球増殖剤、単球増殖用培地、単球の製造方法、樹状細胞の製造方法、及び樹状細胞ワクチンの製造方法
日本特許第5856025号:平成27年12月18日 単球またはNK細胞を入手する方法
日本特許第5856029号:平成27年12月18日 間葉系幹細胞を未分化増殖させる方法、および間葉系幹細胞を濃縮する方法
東京キャンサークリニックでは患者由来の樹状細胞ワクチンを活用した、免疫療法による癌治療・再発癌治療を実践しています。
樹状細胞ワクチンは東京キャンサークリニックが特許取得した技術によって調整されており、それを用いた治療計画は癌の縮小や再発抑制、癌予防といった多角的な観点でプランニングされていることもポイントです(第三種再生医療等 提供計画番号:PC3180297)。
通院での治療が可能となっており、従来の樹状細胞ワクチン作成で必要だった成分献血(アフェレーシス)が不要という点も見逃せません。
樹状細胞は体内で異物や癌細胞といった抗原を発見し、それぞれの抗原情報を他の免疫細胞へ伝えることで、効率的に悪い細胞や異物を攻撃し、排除するという免疫システムに関与しています。
一方、癌細胞は人体の免疫システムの監視網をくぐり抜ける機構を備えており、通常の状態では免疫細胞が正常に機能せず、癌への攻撃が滞ってしまうといった問題があります。
樹状細胞を効果的に癌細胞と反応させて、免疫システムを活性化することで、本来の人体が持つ治癒力を復活させて、癌細胞を攻撃・排除していこうとするのが免疫療法の基本です。
免疫療法の基本として、患者の体由来の細胞(樹状細胞)が治療に使われるという点があります。
そもそも患者自身の体の中にあった細胞を活用することで、異物として認識されることなく、また目的外の健常細胞を攻撃することもありません。そのため癌細胞へ特化した攻撃を叶えることができるようになり、副作用のリスクを抑えつつ癌細胞への治療効果を追求していけることが強みです。
副作用のリスクが少ないので、癌によって体力が低下している人でも治療を行える可能性があります。なお、現時点で標準治療を継続中の人に対しては、そのまま標準治療を続けることが推奨されており、標準治療を終えた後、免疫療法による治療効果を目指していくといったプランが検討されます。
患者から採取した癌組織や癌細胞について、一定の期間、無料で保管しておく「がん細胞保管システム」がサービス提供されていることも特徴です。
患者の体から採取した癌組織(癌細胞)と樹状細胞を組み合わせることで、樹状細胞ワクチンを作成しますが、癌細胞を適切に保管しておくことで、手術によって癌の全摘出を行った後でも再発リスクへ備えられることが強みです。
なお、自分の体由来の癌細胞が存在しない人に対しては、人工的に作成した「人工がん抗原」を利用して樹状細胞ワクチン療法が実施されます。
東京キャンサークリニックが利用している人工がん抗原は、一般的な癌に広く存在するWT1ペプチドを活用して作成する抗原であり、様々な癌に対して調整していけることが強みです。
なお、東京キャンサークリニックでは実際に治療を行う場合、個々の患者の特性に合わせてオーダーメイドの多価樹状細胞ワクチンを製造しています。
多価樹状細胞ワクチン療法は、ある程度の食事をとれる状態で無理なく歩行や通院をできる人であれば、進行癌や末期癌、再発癌といった癌患者でも問題なく治療を受けることが可能です。
東京キャンサークリニックでは多角的な視点で、患者にとって効果を期待できそうな癌治療のプランを検討します。そのため、脳腫瘍や骨転移癌、肺癌といった癌においては免疫療法でなく放射線治療を優先的に推奨することもあるでしょう。 東京キャンサークリニックにおいて放射線治療が必要と判断された場合、その患者の状態や体質を考慮した上で治療戦略を構築して、さらに提携医療機関の中から放射線治療の分野で信頼できる医療期間を紹介してくれます。
東京キャンサークリニックで治療を受ける流れについてまとめました。
東京キャンサークリニックには入院施設がないため、基本的に通院での治療が進められることになります。ただし、遠方から来院する人など入院が必要だと思われる場合、東京キャンサークリニックが提携している宿泊施設を紹介してもらうことも可能です。
治療(ワクチン注射)は2週間に1回のペースで行われ、1クール3ヶ月間という治療機関が設定されています。
東京キャンサークリニックでは、従来の樹状細胞を使った免疫療法において必要だった「アフェレーシス(成分献血)」を必要としていません。
東京キャンサークリニックでは患者から25mlの静脈血を採取して、その血液をもとに樹状細胞を増殖させた上で、癌抗原を追加して多価樹状細胞ワクチンを作成します。
そのため、成分献血が終わるまで治療を進められないといった待機が無用となっており、5分程度の静脈採血だけでスムーズに治療を進めていけることは魅力です。
なお、癌細胞はクリニックで保管しておけるものの、静脈血は2週間ごとの治療時に毎回行われます。
治療の効果がどの程度あったのかについては、治療前、1クール終了直後、そして1クール終了後3ヶ月後の3つのタイミングで諸検査を行って判断します。
諸検査には「T細胞応答サイトカイン検査(イミュノグラム)」や血液検査、画像診断などが行われ、結果をもとにして次の治療計画に関して担当医と相談することが可能です。
東京キャンサークリニックでは電話か公式HPのメールフォームで予約を受け付けています。また、遠方の人はビデオ会議システムを利用してオンラインで診療や相談を受けられることもポイントです。
初診料や相談料、再診料は以下の通りです。
診察・相談料:11,000円(税込)
再診料:5,500円(税込)
なお、実際に東京キャンサークリニックで治療を受けた場合、初診料や相談料が相殺されて無料となります。
がん免疫細胞療法に関する無料相談
相談内容が「がん免疫細胞療法」に関するものであった場合、初回の60分は対面または電話による無料相談が実施されています。
東京キャンサークリニック | |
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診療科目 | 免疫細胞療法 |
診療時間 | 8:30~12:00 / 13:00~17:15(土曜は12:30まで) |
休診日 | 日曜日・祝日 |
所在地 | 東京都千代田区飯田橋1丁目3-2 曙杉館ビル9階 |
電話番号 | 0120-660-075 |
ベッド数 | 非公開(入院設備なし) |
年間治療患者数 | 不明 |
対応可能な治療方法 | 免疫療法を主として幹細胞治療などを扱っているクリニックです。 |
設備 | 要問合せ |
URL | https://tokyocancerclinic.jp/ |