癌の再発・転移を防ぐために「がん遺伝子治療」を研究
癌を治療したとしても、約半数が再発・転移でつらい思いをしているという現状があります。さくらクリニックではこれを解決するために、癌に対して直接的な治療である「がん遺伝子治療」を提供しています。癌の標準治療とともに行うことで、癌の再発や転移防止のための相乗効果を発揮すると期待されています。
医師として30年以上に渡り、数多くの癌治療を経験してきた吉田先生。2010年にさくらクリニックを開設し、標準治療に加えた「あきらめる前に」の一手として、精力的にがんの遺伝子治療に取り組んでいます。
診療におけるモットーは、患者さんの立場になって治療を提供すること。物腰柔らかでありながらも癌という病に対して真摯に向き合い、気持ちに寄り添ってくれる診療姿勢が、癌と戦う患者さんやその家族から高く評価されています。
吉田先生が願うのは、がん遺伝子治療がさらに普及し、標準治療などとの複合医療によってより多くの患者さんが救われること。一人でも多くの患者さんの力となることを目指し、弛まぬ努力で遺伝子治療の可能性を追求し続けている先生です。
さくらクリニックでは「癌」という病気に向き合い、癌の再発や転移を防止するための方法として、がん遺伝子治療を行っています。癌治療をしたとしても約半数の患者さんが再発や転移をしていることから、さくらクリニック院長の吉田医師は、患者さんが「あきらめる前に」もっと効果的な癌治療方法はないかと模索して、がん遺伝子治療を見つけ出しました。
標準治療を行いながらも同時にがん遺伝子治療をすることで、癌再発や転移予防への相乗効果を期待しています。
標準治療と並行して行うことを推奨しているがん遺伝子治療やがん遺伝子治療複合治療について、詳しく調べてみました。
がん遺伝子治療は、標準治療ではできない部分を補う治療をしてくれます。癌の発症は「がん抑制遺伝子」「免疫機能」が正常に働かなくなり、異常な細胞が増殖することで発症。正常な「がん抑制遺伝子」を導入することで、根本的な異常な細胞の増殖を止め、自然な細胞死に導くのです。
がん遺伝子治療の特徴の1つが、標準治療と併用することでがん治療により相乗効果があらわれることです。
標準治療には手術・放射線治療・抗がん剤治療の3つがあります。「手術+がん遺伝子治療」は手術前にがん遺伝子治療をすることで、手術の負担が軽減されることや手術後にもがん遺伝子治療を続けることで再発などの防止になります。
「放射線治療+がん遺伝子治療」は、放射線治療でがん細胞を死滅させ、がん遺伝子治療で細胞を自滅させるという似た作用を行うことで高い相乗効果が期待できます。
「抗がん剤治療+がん遺伝子治療」は、抗がん剤の量を減らしても高い効果が期待できます。さらには薬剤耐性を持つがん細胞に対してもがん遺伝子治療は力を発揮することができるため、抗がん剤を使用した再発・転移防止につながりやすいでしょう。
がん遺伝子治療は治療として取り入れるのに多くの利点があります。その利点について紹介します。
治療に関する相談はいつでも可能です。医療コーディネーターが24時間電話で受け付けています。電話では予約・相談、メールでも相談できます。
免疫とは、病原体や微生物といった病気の原因となる異物を排除する、人体にもともと備わっている防御システムのこと。そして、免疫療法とは、体外に取り出し活性化させた免疫細胞を再び患者さんの体の中に戻すことで癌を攻撃する治療法のことです。免疫療法には、大きく分けて「活性化リンパ球療法」「ナチュラルキラーセル療法」「樹状細胞療法」の3つの種類があります。
活性化リンパ球療法は、免疫細胞の中でも特に重要な役割を持つといわれるT細胞を活性化させる治療法です。T細胞には、ウイルスなどや癌細胞を排除する「キラーT細胞」と、他の免疫細胞の調整や活性化を司る「ヘルパーT細胞」があり、癌を攻撃するとともに体全体の免疫力を高める効果が期待できます。
ナチュラルキラーセル療法は、全身を巡回して癌細胞やウイルス感染細胞を攻撃する「ナチュラルキラー細胞」を活性化させる治療です。ナチュラルキラー細胞には、他の免疫細胞に比べてより柔軟かつ速やかに癌細胞を攻撃できるという特徴があります。
樹状細胞療法は、体内の異物を調査して他の免疫細胞に攻撃の指令を出す「樹状細胞」に癌細胞の特徴を覚えさせる治療法です。樹状細胞そのものは異物を攻撃する機能を持ちませんが、T細胞に指令を出すことにより、癌細胞だけを狙って攻撃させることが可能となります。
これらの免疫療法には、「もともと持っている免疫力を利用するため、副作用のリスクが少ない」「体への負担が少なく、高齢の患者さんや体力の低下した患者さんにも適用可能」といった利点があります。
研究途上の治療法であるためはっきりとしたエビデンスがない、保険適応ではないため費用が嵩みやすいといったネックもありますが、標準治療に加えたさらなる一手として取り入れることで、転移・再発の予防や進行の抑制といった効果が期待できます。
さくらクリニックで治療を受ける流れについてまとめました。
来院する前に、必ず電話で来院予約をしましょう。
医師からの初診を受ける前に、事前に受付表や問診票を記入します。そこで患者さんがどのような治療を受けているのか、症状などをお聞きします。初診では、これまでの経過などをみて検討したうえで、医師から今後の治療内容についての説明を受けます。
医師からの説明を受け、治療内容に同意していただければ各同意書に署名します。治療費については、治療を始める前に入金が必要です。
がん遺伝子治療が日本では未承認の治療方法なので、患者会という副作用や治療効果などを集計する会への登録が必要となります。また同時に、患者さん1人ひとりにあった治療たんぱくを発注します。
1クール(6回)の投与を行います。治療の前には血液検査といった検査を事前に行ってから、点滴投与で治療をします。
1クール終了後に腫瘍の縮小率などから効果があらわれているかの判定をします。
がん遺伝子治療は自由診療となるので、公的保険の適用がされません。治療費は患者さんの全額負担となります。
さくらクリニック | |
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診療科目 | がん治療 |
診療時間 | 10:00~18:30(予約制) |
休診日 | 土曜・日曜・祝日 |
所在地 | 東京都渋谷区渋谷1-16-9 渋谷KIビル3F |
電話番号 | 0120-191-717 |
ベッド数 | 公式HPに記載無し |
年間治療患者数 | 公式HPに記載無し |
対応可能な治療方法 | がん遺伝子治療・がん遺伝子治療複合治療・がん免疫療法癌遺伝子検査 |
設備 | 細胞調整施設(CPC) |
URL | https://www.sakura-clinic.org/ |