いちから分かる癌転移の治療方法ガイド

いちから分かる癌転移の治療方法ガイド » 転移癌を諦めない病院 » 浜松医療センター

浜松医療センター

静岡放射線治療化学療法手術
浜松医療センター(サイトイメージ)
引用元:浜松医療センター公式HP
https://www.hmedc.or.jp/

浜松市の医療を支える地域がん診療連携拠点病院

浜松医療センターは静岡県浜松市において、中核病院として地域医療を支えており、癌治療に関しても地域がん診療連携拠点病院の指定を受けていることが特徴です。前身となる浜松市医師会中央病院が1973年に開院されて以来、半世紀以上にわたって地域の人々の健康を支えてきた医療機関であり、2025年4月からは浜松医科大学とも連携しながら高度医療の実施施設として積極的に医療サービスを提供していることもポイントです。

浜松医療センターの医師

飯島 光晴 放射線治療科部長

浜松医療センター放射線治療科において部長を務める飯島光晴意思は、日本医学放射線学会や日本放射線腫瘍学会といった医学会から専門医の資格を認定されている。放射線治療のプロフェッショナルです。また、多職種の専門スタッフによる放射線治療チームを率いながら、浜松医科大学臨床准教授や日本がん治療認定医機構暫定教育医として次代の放射線治療医の育成にも従事しています。

目次

浜松医療センターの特徴

地域がん診療連携拠点病院として多角的な癌治療を提供

浜松医療センターは地域がん診療連携拠点病院として、放射線治療や化学療法、手術といった治療法を組み合わせながら、それぞれの癌患者の状態や癌の種類に応じた個別化医療を提供している医療機関です。単一の診療科が個別に患者の治療へ当たるのでなく、複数の診療科が横断的に連携しながら患者にとって適切な医療環境を整える集学的治療が実践されており、高精度放射線照射装置「リニアック」や手術支援ロボット「ダヴィンチ」といった医療設備の拡充にも取り組んでいます。

浜松医療センターの治療方法

放射線治療

高精度放射線照射治療

浜松医療センターでは高精度放射線照射装置として医療用リニアックを導入しており、全身の様々な癌に対して高精度放射線照射治療を実施していることが特徴です。

浜松医療センターで取り扱っており治療としては、脳腫瘍に対する「脳定位放射線治療(SRS・SRT)」や肺がん・肝臓がんに対する「体幹部定位放射線治療(SBRT)」、さらに膵臓がんや前立腺がんなどに対する「強度変調放射線治療(IMRT)・強度変調回転放射線治療(VMAT)」と多岐にわたっており、癌の種類によっては転移性癌に関しても保険適応で治療を受けることができます。

体幹部定位放射線治療とは、病巣に放射線を集中させてがん細胞をやっつける治療法で、いわゆる“ピンポイント照射”と呼ばれるものです。通常の放射線治療に比べて治療効果が高く、肺がんなどでは手術療法と同等の治療成績が期待できます。現在、原発性肺がん、転移性肺がん、原発性肝がん、転移性肝がんに保険適応があります。

引用元:浜松医療センター公式HP
https://www.hmedc.or.jp/department/radiation-technology/linac/

転移がんに対する外部放射線照射

浜松医療センターでは原発性の癌だけでなく、様々な種類の転移性癌に対しても積極的に外部放射線治療を実施していることが特徴です。

例えば、ターゲットとなる癌病巣へ集中的に放射線を照射する定位放射線治療(ピンポイント照射)では、上述したように転移性の肺がんや転移性肝がんへ適応があり、また骨転移がんによる痛みに関してもリニアックを活用した外部放射線治療などによって疼痛管理を行えることが強みです。

根治的治療から緩和的照射まで、それぞれの患者の状態やニーズに合わせた照射方法を選択することができます。

核医学治療

放射線照射治療の他にも体内へ放射性薬剤を投与する核医学治療が実施されており、特に甲状腺がんの治療や術後補助療法としてヨード内用療法が提供されています。

放射性薬剤が体内に投与されると、病気の部分に集まる性質を利用して治療を行います。
当院では、甲状腺がん術後アブレーションやバセドウ病へのヨード内用療法を実施しています。
ヨード内用療法の歴史は古く、日本においては戦後すぐに始まっています。

引用元:浜松医療センター公式HP
https://www.hmedc.or.jp/department/radiation-therapy/

手術・外科治療

ロボット支援下手術

浜松医療センターでは医療用ロボットとして、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を導入しており、肺がんのような呼吸器外科領域の悪性腫瘍などに対してダヴィンチを活用したロボット支援下手術を保険適応で実施していることも重要です。

ダヴィンチは複数の医療用ロボットアームと高精細デジタルカメラおよびモニターを併用したリモート医療システムであり、ロボット支援下手術では適切なトレーニングを受けた外科医や麻酔科医、臨床工学士などの専門家がチーム体制で治療に当たっていることもポイントです。

2020年8月浜松医療センター呼吸器外科は最新の手術支援ロボット、ダヴィンチXi(米国intuitive surgical社)による手術を導入しました。現在、肺悪性腫瘍手術(肺葉切除または1肺葉を超える)をロボット支援胸腔鏡下で行っています。手術はロボットが自動的に行ってくれるのではなく、術者がロボットを操作することにより行います。

引用元:浜松医療センター公式HP
https://www.hmedc.or.jp/department/respiratory-surgery/lung-cancer/

転移癌に対する低侵襲治療と集学的治療

浜松医療センターでは患者への肉体的負担を軽減しながら、外科治療の品質を向上させるための術式開発や医療設備導入を進めており、転移性肝がんや転移性肺がん、転移性大腸がんといった転移癌に対しても可能な範囲で低侵襲な手術治療を検討していることが特徴です。

また、手術だけでは治療効果が不十分と考えられる患者や、病巣を切除不能な患者に対しても全身化学療法や分子標的治療薬などを組み合わせて集学的治療を実践しており、患者に合わせたオーダーメイド癌治療を検討してもらえる環境は魅力でしょう。

2000年代に入り、大腸がんに対する新規抗がん剤も数多く開発され、奏効率(一時的にでも抗がん剤が効いて、がんが小さくなる確率)も上がりました。残念ながら抗がん剤だけで転移性肝がんが根治することは証明されていませんが、抗がん剤と肝切除を組み合わせることで長期生存が得られたり、根治と考えられる経過をとる症例の報告も出てきました。これは大腸がんが比較的ゆっくりと進行することにも関係しているといわれています。また切除が困難と思われた症例に抗がん剤を投与して、腫瘍の縮小や減数が得られて切除が可能となるケースも出てきました。
当科では大腸がんの肝転移(転移性肝がん)に対して、切除することが患者さんにとってメリットがあると考えられた場合、慎重に適応と手術時期を検討したうえで、可能であれば切除しています。また、大腸がん以外にも腫瘍の種類によっては外科的切除を施行しています。

引用元:浜松医療センター公式HP
https://www.hmedc.or.jp/department/digestive-surgery/kantansui/teniseikangan/

転移癌の治療選択肢も確認したい方へ

浜松医療センターは地域の中核医療を支える医療機関として、癌治療に関しても集学的治療をベースとした多角的な癌治療を提供していることが特徴です。原発性の癌だけでなく、様々な部位の転移性癌に対してもリニアックやダヴィンチといった医療機器を活用しつつ、各医学会が認定する専門医などがチームを組んで患者のための治療プランを検討しており、仮に手術が困難な場合でも適切なアプローチを提案するなど、最後まで患者や家族へ寄り添う医療体制は重要でしょう。

当サイトでは、転移癌の治療を諦めない医師がいるおすすめ病院を紹介しています。放射線治療や化学療法、手術などについて相談できる医療機関をまとめているため、治療の選択肢を広く知っておきたい方はあわせてご覧ください。

※医療機関ごとに対応する治療法、適応、受診条件は異なります。詳細は各医療機関へご確認ください。

浜松医療センターの施術について

放射線治療の流れ

診察

診察は放射線治療の担当医師が行っており、各種検査結果や患者の状態に合わせて放射線治療を含めて適切な治療方針を決定します。

治療計画作成

治療方針を踏まえて、放射線治療医と診療放射線技師が連携して治療計画システムを使って放射線照射のシミュレーションを行います。また、その結果を治療計画システムへ反映させて具体的な治療計画を作成するといった流れです。

治療・経過観察

放射線治療はあらかじめ作成されている治療計画にもとづいて実施され、通常は2~6週間程度が治療機関となります。なお、治療期間中は担当看護師が患者のサポートを行ってくれる点も安心です。

また担当医が治療期間中に毎週1~2回の診察を行い、治療効果の検証や副作用の有無などをチェックします。

予約方法

浜松医療センターは地域がん診療連携拠点病院として指定を受けており、予約に際しては原則として、あらかじめ地域の医療機関を受診し、紹介状を発行してもらうことが必要です。

治療費について

浜松医療センターでは転移癌に関しても保険適応の治療が実施されており、治療費などについては主治医へしっかりと確認してください。また初診時に紹介状を持参できない場合、初診料や医療費の他に「選定療養費:7,700円(消費税込)」が別途必要です。

浜松医療センターの基本情報

浜松医療センター
診療科目 内科、救急科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、血液内科、感染症内科、腎臓内科、 リウマチ科、内分泌・代謝内科、脳神経内科、腫瘍内科、精神科、小児科、外科、消化器外科、 乳腺外科、呼吸器外科、脳神経外科、心臓血管外科、血管外科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻いんこう科、歯科口腔外科、麻酔科、リハビリテーション科、放射線診断科、放射線治療科、臨床検査科、病理診断科、人工透析内科
診療時間 標榜診療時間 8:30~17:00
休診日 土曜日、日曜日、祝日(国民の祝日に関する法律に規定する休日)、年末・年始(12月29日・30日・31日、1月2日・3日)
所在地 静岡県浜松市中央区富塚町328番地
電話番号 053-453-7111
ベッド数 606床(一般病棟等600床、うち救命救急センター24床、ICU 10床、感染症病床6床)
年間治療患者数 令和6年度の在院患者延数: 176,509人
対応可能な治療方法 手術治療、放射線治療、化学療法、がんゲノム医療
設備 リニアック(バリアンメディカルシステムズ社製 TrueBeam)、治療計画用CT(シーメンス ヘルスケア社製 SOMATOM スコープ パワー RT Pro edition)、治療計画装置(バリアンメディカルシステムズ社製 Eclipse)、ダヴィンチXi(米国intuitive surgical社)など
URL https://www.hmedc.or.jp/