地域医療に貢献する高機能総合クリニック
母体であるセントラル総合クリニックの外来医療機能を充実させるため、「専門外来診療」「ホスピス型在宅医療」「画像検査室」「人間ドック」などを担う高機能総合クリニックとして開設されたセントラル総合クリニック。MRIやCT、内視鏡など高度で先進的な医療機器を導入するなど、地域医療への貢献のために努力を惜しみません。
がん治療では、免疫療法のひとつである「自家がんワクチン療法」に対応しています。
筑波大学出身の文由美先生は、つくばセントラル病院外科部長を務めていた時代に「女性専門外来」を立ち上げ、ナラティブベーストメディスン(当事者の語りに基づく医療)を導入した実績を持つドクターです。この医療は不定愁訴の女性患者さんと向き合い、ゆっくり話を聞くことから始めるというもので、アロマテラピーや漢方なども取り入れた丁寧な実践により、多くの女性患者さんの心身を救ってきました。
現在はセントラル総合クリニックの乳腺外来部長を務め、患者さんからは「話をよく聞いてくれる」「共感してくれる」「女性にとって乳房は大切なものということをよくわかってくれる」と評判です。決して機械的・事務的な対応は行なわず、根拠に基づく治療の中から患者さんにとって最適な治療の選択を心がけています。
セントラル総合クリニックでは、腫瘍センター長を務める筑波大学臨床医学系脳神経外科・坪井康次医師との共同研究のもとで自家がんワクチン療法を実施しています。
がんの根治のためには、第一に手術によってがん病巣を取り除くことが必須です。また、放射線療法や抗がん剤治療を手術と併用する治療方法も選択されます。しかし、こうした治療方法には限界があり、成功したとしても副作用などによって患者さんの生活に大きな影響を与える場合も少なくありません。
がんを根治させるためには、第一選択肢として手術によるがん病巣の切除が必須となります。場合によっては放射線治療や抗がん剤治療を併用する方法も選択されるでしょう。しかし、こうした治療法には限界があります。成功したとしても身体に大きな負担がかかることは避けられませんし、治療の副作用がその後の患者さんの生活に影響を与えることも少なくないからです。
そこで、セントラル総合クリニックでは、系列のつくばセントラル病院腫瘍センター長を務める筑波大学名誉教授・坪井康次医師との共同研究のもとで自家がんワクチン療法を実施してきました。
自家がんワクチン療法は、患者さん自身の免疫力を高めてがん細胞と戦おうとする治療法で、手術や放射線治療、抗がん剤治療とは考え方が根本的に異なります。
具体的には患者さん自身から摘出されたがん組織を使用して、同じく患者さん自身から取り出した免疫細胞を活性化し、体内に戻すことで残ったがん細胞を攻撃させるのです。この治療法は、手術後に顕微鏡でしか見えないようなごく小さいがん細胞が残っている場合や、進行がんで離れた臓器に転移する可能性が高い場合などが対象になります。
悪性脳腫瘍や肝臓がんの再発が抑制されたという報告もされている自家がんワクチン療法。一方で、放射線治療との併用も注目されています。放射線照射によってがん細胞が免疫細胞に攻撃されやすくなった状態で自家がんワクチンを投与すると、より高い免疫反応が起こりやすくなると考えられ、臨床への応用が期待されます。
セントラル総合クリニックでは、患者さんに優しい検査の提供を第一に考えて機器を選定しています。特に注目したいのは、「インボアソリューションシステム」搭載のMRI。狭い装置の中でも光や映像、音楽を楽しみながらリラックスして検査を受けることができます。もちろん機能面でも高画質で撮影時間短縮、検査効率の向上を実現し、さまざまな機能を兼ね備えた近年のMRIの中でもハイスペックな機種です。
また、エレガントな照明と丸みを帯びたスタイルの新しいデジタルマンモグラフィシステムも導入。MRIと同様に患者さんの不安や緊張を和らげ、リラックスして検査を受けることができるでしょう。
超音波検査装置には、近年注目を集めている肝線維化診断「エラストグラフィ」機能を搭載。慢性肝炎では線維化の進行に伴って発がんリスクが高まりますが、エラストグラフィは簡便に測定することができます。従来の病理組織診断のように身体に負担をかけることはありません。患者さんにとって優しい検査として普及していくことが期待できそうです。
自宅で療養を続けることは、患者さん本人や家族にとって病気や介護への不安を覚えることが多くあるでしょう。セントラル総合クリニックに併設された「ゆうあい訪問看護ステーション」は24時間連絡体制が整っており、患者さんが安心して住み慣れた自宅で生活できるようサポートを行ないます。
在籍するスタッフは経験豊富な看護師や理学療法士、作業療法士たち。自宅に訪問し、患者さん本人や家族の思いに寄り添い、主治医や医療機関、ケアマネージャーとの連携を密に取りながら専門的なサービスを提供します。自宅での注射や傷の手当などの医療処置が必要ないから受けられない、ということはありません。何より患者さんが安心して生活できることを目的としているので、気軽に相談してみましょう。
また、通院が難しい患者さんに対しては、医師による定期的な訪問診療も可能です。急な体調変化があった場合は、必要に応じて臨時で訪問することもできます。病院のベッドが自宅のベッドに、ナースコールが自宅の電話に、入院先が住み慣れた自宅に変わる、訪問診療はそんなイメージです。
公式HPに記載がありませんでした。
セントラル総合クリニックで治療を受ける流れについてまとめました。
まずは電話かEメールで問い合わせると、担当医師から申し込み方法について説明があります。
自家がんワクチン療法を受ける場合は、手術で摘出した患者さん自身のがん組織を提供してもらえるかを現在の主治医に相談します。がん組織はホルマリン標本またはパラフィンブロック標本で、組織量として2g以上が必要です。
診察は脳神経外科・腫瘍センター長の坪井康次医師が行ないます。診察日は火曜午前です。
自家がんワクチン作製には1週間程度の期間を要します。この治療法は自由診療となり、保険適応にはなりません。治療に伴って血液検査やレントゲン検査を行なった場合も同様です。診断料や相談料は無料です。
セントラル総合クリニック | |
---|---|
診療科目 | 内科、外科、消化器科、整形外科、泌尿器科、小児科、呼吸器科、脳神経外科、産婦人科、麻酔科、皮膚科、脳神経内科、放射線科 |
診療時間 | 9:00~11:30、14:00~16:30 |
休診日 | 日曜、祝日およびその振替休日、年末年始 |
所在地 | 茨城県牛久市上柏田4-58-1 |
電話番号 | 029-875-3511 |
ベッド数 | なし |
年間治療患者数 | 要問合せ |
対応可能な治療方法 | 自家がんワクチン |
設備 | 64列マルチスライスCT、MRI、超音波検査装置、胃内視鏡テレビ、透視装置、骨密度測定装置 |
URL | http://www.central.or.jp/sc/ |