放射線治療と外科治療を融合させたさいたまガンマナイフセンター
さいたまガンマナイフセンターは埼玉県さいたま市で、ガンマナイフを活用した放射線治療を行う医療機関です。ガンマナイフ治療だけでなく、外科治療とガンマナイフを組み合わせたハイブリッド治療も実践。聴神経腫瘍や転移性脳腫瘍、下垂体腫瘍など複数の脳腫瘍に対して適切な治療プランを提案しています。
小原 琢磨センター長
脳腫瘍や脳血管を専門としたガンマナイフ治療医師です。また埼玉医科大学総合医療センターや自治医科大学附属さいたま医療センターでは、講師として後進の育成にも従事しています。
脳神経外科学会認定専門医や身体障害者認定医(肢体不自由)、J-PTEIインストラクターといった資格も取得。ガンマナイフ治療や癌治療の研究にも取り組んでおり、埼玉県医学会や日本頭蓋底外科学会、日本病院脳神経外科学会など複数の学会で研究発表を行っています。
さいたまガンマナイフセンターには、小原医師の他にも日本脳神経外科学会認定専門医や日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医といった脳神経領域に関する専門医が複数所属しています。エキスパート揃いのチーム体制です。
ガンマナイフと外科治療を組み合わせたハイブリッド癌治療
さいたまガンマナイフセンターではガンマナイフ治療を中心として、脳腫瘍や脳疾患に対する専門治療を提供しています。
治療対象の疾患は、脳神経腫瘍や転移性脳腫瘍、髄膜腫、下垂体腫瘍といった脳腫瘍です。脳内にある腫瘍の位置やサイズ、形状の情報から、どのような治療プランが適しているか専門医らが連携して検討します。
またガンマナイフを使った照射治療の他にも、脳深部刺激療法(DBS)や外科治療とガンマナイフ治療を組み合わせたハイブリッドの手術システムを提供。患者の状態に合わせて適切な治療方針やアプローチ手段の提案が可能です。
なお2004年8月の設立から2020年12月までの治療実績(※)は、9,000件以上です。2020年の転移性腫瘍の治療件数は480件となっています。
(※)参照:さいたまガンマナイフセンター公式サイト
https://gamma.jp/results/
ガンマ線を集中照射して癌細胞を局所攻撃するガンマナイフ
さいたまガンマナイフセンターでは、ガンマナイフ治療を中心とした脳腫瘍への放射線照射治療が実践されています。
ガンマナイフはX線よりも波長の短い電磁波である「ガンマ線」を活用します。脳内にある癌病巣に対して複数(192本)のガンマ線ビームを照射・収束させることで、癌への治療効果を追求している治療法です。
ガンマナイフ治療では脳腫瘍であっても開頭手術を必要としません。周辺の脳神経細胞への被ばくダメージを抑えながら、癌病巣に一点集中させたダメージを与えられるのが強みです。
巨大脳腫瘍に対して、ガンマナイフ治療を前提とし、患者様のQOLの維持を一番に考えて、より安全な外科的手術を行い、術後残存腫瘍に対して、ガンマナイフ治療で完結する取り組みを行っております。
引用元:さいたまガンマナイフセンター
https://gamma.jp/message/
ガンマナイフは、脳内の一点(病巣部)に192個の細かいガンマ線ビーム(X線よりもさらに波長の短い電磁波)を集中照射させる放射線治療です。開頭手術をせずに病巣をナイフで切り取るように治療できることからこう呼ばれており、より侵襲の少ない(周辺の組織を痛めない)治療と言えます。
ガンマナイフパーフェクションは、合計192個のコバルトから発射されるガンマ線ビームが、あらかじめ設定された癌細胞へ集中的に照射されることで治療効果を発揮するシステムです。これらのガンマ線ビームの照射や制御はシステムによって完全オートメーション化されています。照射部位の設定は0.05mm単位で調整できるようになっており、患者の脳の構造や癌の状態に合わせた精密な治療が再現されていることも特徴です。
また、ガンマナイフ治療を組み合わせた治療もあります。外科手術を行った後に、残存した腫瘍をガンマナイフで治療するプランです。
緊急性の高い腫瘍に対しては迅速な治療を実施
悪性脳腫瘍や転移性脳腫瘍といった速やかなケアが必要とされる癌の場合、緊急性を重視して速やかなガンマナイフ治療を実施することが前提です。診断から1週間以内に迅速な検査とプランニング、治療を実施することが想定されています。患者の症状悪化を回避しながら治療します。
転移性脳腫瘍、悪性脳腫瘍などで緊急性の高い疾患は、1週間以内での迅速治療。
引用元:さいたまガンマナイフセンター
https://gamma.jp/message/
外科治療と組み合わせるガンマナイフパーフェクション
サイズが大きい脳腫瘍に対して、ガンマナイフ治療だけでなく脳外科手術を組み合わせたコラボレーション治療が提供されています。
巨大脳腫瘍に関しては、患者のQOLを維持・向上することを主目的として治療プランを検討。より良い安全性や手術効果が期待できる場合は、外科手術によって腫瘍細胞を除去した後に残存した腫瘍をガンマナイフ治療で対処します。
さいたまガンマナイフセンターでは完全予約制が採用されています。あらかじめ医療機関からの紹介予約か、または医療機関から指示を受けた患者本人からの予約が必要です。セカンドオピニオンの対応もしています。
患者の癌に対してガンマナイフ治療を行うべきかを診断します。またガンマナイフ治療前にはCT検査やMRI検査、血管造影といった各種検査を受けなければなりません。
ガンマナイフの治療過程はフレーム装着から画像検査、治療計画のプランニング、そして照射の4段階です。特に専用コンピュータへ患者の脳の状態や各種検査情報を認識させるフレーム装着が欠かせません。フレーム装着は局所麻酔を利用して行われます。その後改めて画像検査を行い、検査結果から照射計画を構築。治療当日は頭部を完全に固定した状態でガンマナイフ治療が行われます。治療時間はおよそ1~2時間です。
治療実施後も脳神経外科と連携してアフターフォローを行い、再発リスクや転移リスクに備えます。
完全予約制が採用されており、かかりつけ医からの電話予約か、患者本人による電話予約が必要です。予約受付に直通の電話番号(048-710-8100)も用意されています。受付時間は平日と土曜日の9~17時です。
さいたまガンマナイフセンターでは保険適応の治療だけではなく、自由診療の治療も提供しています。自由診療の治療については、自己負担費用が一律500,000円(税不明)です。治療内容については、あらかじめ担当医や担当看護師へ詳細を確認しておきましょう。
医療法人社団 松弘会 三愛病院 さいたまガンマナイフセンター | |
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診療科目 | ガンマナイフ(脳神経外科) |
診療時間 | 月〜土 9:00〜17:00 |
休診日 | 日曜日・祝日 |
所在地 | 埼玉県さいたま市桜区田島4-35-17 |
電話番号 | 0120-83-1717(フリーダイヤル)/048-710-8100(予約受付直通) |
ベッド数 | 要問合せ |
年間治療患者数 | 治療件数(2004/08-2020/12):9,174件 |
対応可能な治療方法 | ガンマナイフ治療、外科治療、脳深部刺激療法(DBS) |
設備 | ガンマナイフ、MRI、CTなど |
URL | https://gamma.jp/ |