
全身の癌に放射線治療でアプローチする、埼玉医科大学総合医療センター
埼玉県川越市で地域医療を支えている、埼玉医科大学総合医療センター。医療従事者の育成機関に属する埼玉医科大学の医療機関として、医療サービスを提供しています。医療環境の拡充を積極的に推進。治療の選択肢を増やしています。例えば高精度放射線治療では、定位照射や強度変調放射線治療・回転型強度変調放射線治療、小線源治療といった複数の治療法から適切な治療方法を選べます。
埼玉医科大学総合医療センターの放射線腫瘍科において診療部長を務める髙橋医師。専門分野は放射線腫瘍学や放射線生物学です。日本医学放射線学会から放射線治療専門医の認定を受けています。また日本医学放射線学会研修指導者といった専門資格も取得。埼玉医科大学医学部の教授も兼任しており、数々の学会での受賞経験があります。
埼玉医科大学総合医療センターでは、患者に対して幅広い治療の選択肢の提示が可能です。患者が納得したうえで治療と回復を目指せるように、医療サービスの土台となる治療環境の拡充に取り組んでいます。
高精度放射線治療装置の導入はもちろん、チームメンバーには日本医学放射線学会の放射線治療専門医をはじめとするスペシャリストを抜擢。常に新しい医療情報や治療技術にアンテナを張っています。
埼玉医科大学総合医療センターは次世代を担う医療従事者の教育機関でもあります。医師だけでなく看護師や薬剤師、ソーシャルワーカー、クラークなどの各スタッフが連携。チーム医療で医療サービスの品質向上を目指しています。
2023年1月27日時点で、埼玉医科大学総合医療センターには2台の高精度放射線治療装置が導入されています。定位放射線治療や強度変調放射線治療、小線源治療といった各種放射線治療を実践。また埼玉医科大学総合医療センターの放射線腫瘍科は日本放射線腫瘍学会認定施設(A)として公認されています。日本医療機能評価機構の病院機能評価においてもS評価を獲得しているのが特徴です。
当科では通常分割照射はもとより高精度放射線治療(定位放射線治療、強度変調放射線治療(IMRT,VMAT)や小線源治療から緩和的放射線治療まで、幅広い疾患・症状に対応した治療を行っています。実際の治療は紹介元の診療科の先生方と連携して日々の治療にあたります。放射線治療機器は新型の放射線治療装置2台を有し、いずれも高精度放射線治療に対応し、子宮頸癌や前立腺癌に対する小線源治療も施行しています。当施設は日本放射線腫瘍学会認定施設(A)に認定されています。
また当科は放射線腫瘍医、医学物理士、診療放射線技師、看護師からなるチーム医療を実践している部門で、充実した診療体制となっています。これにより安全性に配慮した高品質な放射線治療を患者さんに提供しています。全国に先駆けて放射線治療品質管理室をおき、放射線治療の品質管理、品質保証をチーム医療を通して行っています。これらの活動が評価され、日本医療機能評価機構による病院機能評価において当部門はS評価(最上位)をいただいています。患者さんに良質で効果的な治療を行ってまいります。引用元:埼玉医科大学総合医療センター公式サイト
http://www.kawagoe.saitama-med.ac.jp/01consultation/departments/dep26-2radro/
定位放射線治療は画像診断から位置を特定した癌病巣に対して、多方向から出力レベルを抑えた放射線を同時に照射します。癌病巣でそれぞれの放射線が重なり、最大エネルギーの攻撃を行えるように調整された治療です。
対して強度変調放射線治療は複雑な形状の癌病巣に対して、リアルタイムで観察しながら癌の状態に合わせて放射線の出力強度を調整する治療法です。
回転型強度変調放射線治療は、強度変調放射線治療の進化版。多方向から強度変調放射線治療を行うことで、治療時間を短縮できます。
定位放射線治療も強度変調放射線治療も、主目的は癌細胞への攻撃と周辺の健常な臓器の保護です。事前に正確な画像診断を行って照射部位を精密に判断することで、被曝ダメージによる副作用のリスクを低減します。
埼玉医科大学総合医療センターの放射線腫瘍科では、全身に発生する癌に対して高精度放射線治療を行っています。
そのため原則として全身の腫瘍が治療対象です。良性腫瘍の治療でも、状態によっては保険適応による治療を受けられます。なお癌を取り除く手術に限らず、骨転移や脳転移、その他の再発転移性腫瘍についても症状緩和を目指して高精度放射線治療が実施されます。
全身の腫瘍性病変が対象となります。悪性腫瘍が主たる対象ですが、良性疾患でも放射線治療の適応となるものがあります。疾患によって通常放射線治療のみで治療を行うもの、定位放射線治療を行うもの、強度変調放射線治療を行うもの、化学療法との併用で行うもの、術前治療、術後治療行うものなど治療内容が異なります)
引用元:埼玉医科大学総合医療センター公式サイト
http://www.kawagoe.saitama-med.ac.jp/01consultation/departments/dep26-2radro/
放射線腫瘍科では単独で癌治療を進めるのでなく、必要に応じて他の診療科と連携しながら治療の精度や効果を追求しています。
進行性の膀胱癌のようなケースでは化学療法や免疫療法、手術療法に放射線治療を組み合わせた治療を実施。前立腺癌の患者を切らずに治す治療プランとしてハイドロゲルスペーサーと強度変調放射線治療を組み合わせた治療が提供されています。
[転移のない腎癌]では、身体への負担を少なく、機能温存を重視して、かつ確実な根治手術を行うために、ロボット支援腎部分切除術を積極的に施行しています。さらに厳密な条件を満たす小さな腫瘍に対しては凍結療法の選択肢をご提案することも可能です。[転移のある腎癌]に対しては、免疫療法(オプジーボなど)と分子標的治療を主体とした集学的治療を実践しています。[進行した腎盂・尿管・膀胱癌]では化学療法、免疫療法(キイトルーダなど)、パドセブ療法に放射線治療、手術療法を組み合わせた集学的治療に積極的に取り組んでいます。[前立腺癌]に対する前立腺全摘では、ロボット支援前立腺全摘術を行います。切らずに治す治療法としてハイドロゲルスペーサー(SpaceOAR)を併用した強度変調照射(IMRT)、高線量率組織内照射(HDR)等から患者に適した治療を提案します。[進行前立腺癌]に対する多彩な治療を提供いたします。各種ホルモン療法、化学療法の選択に始まり、新規ホルモン療法、ラジウム内照射治療、更にゲノム解析に基づく標的治療、国際治験もご紹介できる体制を整えています。[尿路結石症]では内視鏡手術と体外衝撃波治療に、救急疾患である[精巣捻転症]では迅速な対応と血流改善の工夫による精巣温存に積極的に取り組んでいます。
引用元:埼玉医科大学総合医療センター公式サイト
http://www.kawagoe.saitama-med.ac.jp/01consultation/departments/dep21uro/
埼玉医科大学総合医療センターの泌尿器科では前立腺の癌に対して、身体機能を温存しつつ癌細胞を切除できるように手術支援ロボットを活用した手術が行われています。
手術支援ロボットは複数のロボットアームと高精細3Dデジタルカメラ、高画質モニターを搭載したロボットシステムです。執刀医の手ぶれを制御しながら大画面で精密な手術を実行できるようにサポート。従来の開腹手術なみの治療効果と内視鏡手術のような低侵襲性が期待できます。
埼玉医科大学総合医療センターで放射線治療を受ける流れについてまとめました。
最初に日本医学放射線学会の放射線治療専門医による診察と患者の体内にある癌病巣について正確な情報を収集するための画像診断を実施。得られた情報にもとづき、患者ごとに治療プラン・放射線照射プランを決定します。
治療プラン確定後、プランに則って放射線照射を開始。治療期間中も定期的な診察で治療効果の検証が行われており、必要に応じてプランが修正されることもあります。
放射線照射期間が終了した後、医師の診察を受けて最終的な治療効果の評価を実施します。治療効果が認められた場合でも定期的な検診や診察といったアフターケアを行います。転移・再発のリスクに対して早期発見の体制を整えておくことが重要です。
埼玉医科大学総合医療センターではかかりつけ医からの紹介予約を採用。CT検査部門やMRI検査部門、核医学診療部門など中央放射線部に属する部門において医療機関からの直接検査依頼も受け付けています。この体制により、現時点で埼玉医科大学総合医療センターの治療を受けていない患者でも、癌の状態を詳しく検査可能です。
保険適応の治療範囲を考慮した治療プランが提案されています。具体的な費用や金額は改めて主治医に相談してください。
| 埼玉医科大学総合医療センター | |
|---|---|
| 診療科目 | 消化器・肝臓内科、内分泌・糖尿病内科、血液内科、リウマチ・膠原病内科、心臓内科、呼吸器内科、 腎・高血圧内科、脳神経内科、総合診療内科、メンタルクリニック、小児科、消化管外科・一般外科、肝胆膵外科・小児外科、血管外科、ブレストケア科(乳腺科)、呼吸器外科、心臓血管外科、整形外科、形成外科・美容外科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、画像診断科・核医学科、放射線腫瘍科、歯科口腔外科、麻酔科、救急科(ER)、健康管理科(人間ドック)、輸血部、病理部、感染症科・感染制御科、緩和医療科、ゲノム診療科、小児心臓外科 |
| 診療時間 | (受付時間)8:30~11:00 |
| 休診日 | 日曜日・祝日・年末年始 |
| 所在地 | 埼玉県川越市鴨田 1981 番地 |
| 電話番号 | 049-228-3411 |
| ベッド数 | 1057床(許可病床数) |
| 年間治療患者数 | 2021年 放射線腫瘍科治療実績(外来および入院):913症例 |
| 対応可能な治療方法 | 手術治療、放射線治療、化学療法 |
| 設備 | 高精度放射線治療装置、CT装置、MRI、医療用レーザーなど |
| URL | http://www.kawagoe.saitama-med.ac.jp/ |