
地域の基幹病院としての役割を持つ、埼玉メディカルセンター
埼玉メディカルセンターは昭和23年に開院して以来、地域の人に親しまれる病院づくりを心掛けています。「地域医療支援病院」としての指定も受けており、地元のかかりつけ医との連携を図りながら地域医療の活性化に貢献し続けています。また、入院治療や救急治療に注力しているのも特徴的。患者の人格や価値観を大切にした医療を提供してくれるでしょう。信頼される医療が提供できるよう設備を充実させるだけでなく、スタッフ一人一人に対する教育も積極的に行っています。
1978年に慶應義塾大学の医学部を卒業した後、慶應義塾大学病院の内科に入局。そのあと北里研究所病院に勤務したのち慶應義塾大学病院内科学教室に戻り、博士号を取得しています。現在の国立生育医療センターで2年間勤務した後にカナダのトロント小児病院の免疫学教室に留学し、北里大学北里研修所メディカルセンター病院で経験を積んだことのある医師です。
2018年4月より埼玉メディカルセンターの院長を務め、今に至ります。消化器全般を専門としており、消化器内科で診療にも対応。他科と連携を図り、最善の治療を提案・提供できることを心掛けています。
埼玉メディカルセンターは放射線治療や外科治療などにも対応している病院です。放射線治療では、一般照射から強度変調放射線治療(IMRT)まで対応できるリニアック装置を導入。がんの病状に対して幅広く治療に対応しています。また乳腺外科も開設しており、乳腺専門の医師・形成外科医・麻酔科医・薬剤師・日本看護協会の乳がん看護認定看護師・栄養士などの専門知識を持つスタッフが垣根を越えてタッグを組み、総合力を活かした診療を実践している点もポイントです。ほかにも「がん支援相談センター」を開設しており、がんに関する心配事などのアドバイスや様々な情報を提供しています。
埼玉メディカルセンターではエレクタ社製の「リニアック」をはじめ、キャノン社製の「治療計画CT」といった装置を用いて放射線治療を行っています。リニアック装置は多く使用されている機器の一つで、放射線を多方向から照射し病巣に対しピンポイントに線量を当てることができる装置です。正常な細胞への線量を低減できるため、身体へのストレスを最小限に抑えることが期待できます。
「リニアック」とは、日本語で「直線加速器」といわれ、高圧の電磁場で電子を加速させる電子線と、それを金属にあてることで数種類の高エネルギーX線を発生する2タイプの放射線を使用して、主にがんなどの治療をする機器です。基本的には、身体のどの部分でも治療が可能な装置で、病気の種類や場所によってエネルギーの強さやタイプの異なる放射線を適切に使い分けできるのがリニアックの特徴です。いずれの場合でも予めCT画像を用いて、がんを破壊・抑制するための精密な治療設計を行います。その後の治療では15分間程度寝台上で停止して照射を受けるだけですので、痛みを感じることはありません。そのため、外科手術のように身体にメスを入れることなく、機能を残したまま治療できるので、体力的に衰えがある患者さんにとっても身体への負担が最小限に抑えられる治療方法です。
放射線治療を行うにあたって、的確に放射線を照射するために治療寝台を移動させながらズレを修正する方法のことを「IGRT」と呼びます。治療計画に従って、適切な位置に治療寝台を移動させ、治療をすすめます。一般的に10~20分間程度で済み、実際に照射するのは数十秒~2分程度です。
多方向から細かくビームの形状を変化させながら、強弱を加えて病巣に対しダイレクトに放射線を照射する方法のことを「IMRT」と呼びます。病巣周辺にある正常な組織への線量を減らしつつ、病巣に対してはより多くの線量をピンポイントで照射することが可能になります。副作用を抑えながら、がんの制御率アップが期待できると言われています。
IMRT(Intensity Modulated Radiation Therapyの略)は、多方向から強弱をつけた放射線をがん腫瘍部分に集中して照射することにより、適切な放射線量を得ることができる治療法です。従来の放射線治療と比較して、がん腫瘍部分に多くの放射線を照射することができるようになったため、がんの治癒率が向上し、副作用は軽減されています。
引用元:再発転移がん治療情報
https://www.akiramenai-gan.com/radiotherapy/1501/
埼玉メディカルセンターでは「乳腺外科(ブレストセンター)」を設置しており、乳腺を専門に診療する環境が整っています。乳腺外科では乳腺専門の医師・形成外科医・麻酔科医・薬剤師・日本看護協会の乳がん看護認定看護師・栄養士など多種多様な知識を備えた専門家が協力し合いながら、総合的なチーム医療を提供。また手術が必要な場合は乳房の変形・創が目立たないよう最善の注意を払いながら実施しており、腫瘍の大きさによっては術前に薬物療法を行ったうえで腫瘍を縮小させ温存手術などの検討も行っています。
がんに関する心配事などが相談できる「がん支援相談センター」を開設しており、患者やその家族に対して様々な情報を提供してくれます。相談内容によっては医師・看護師・医療福祉相談室・医療連携室などが専門的知識を踏まえて相談に対応可能です。また、退院後に安定した療養生活が送れるようにサポートする退院調整なども行っています。
さらに主治医・看護スタッフが継続して担当する「緩和ケア」にも対応。医師・薬剤師・日本看護協会 のがん性疼痛看護認定看護師や緩和ケア認定看護師・管理栄養士・医療ソーシャルワーカー・臨床心理士などがチームとなり、患者のケアを実施しています。身体だけでなく、心理面の辛さも和らぐよう専門家が意見交換しながら治療と並行してサポートを行ってくれるでしょう。
埼玉メディカルセンターで放射線治療を受ける流れについてまとめました。
それぞれの診療科や地域医療機関と放射線治療医が連携を図りながら、患者の病巣などに応じた治療方針を決定していきます。定期的に治療期間中や治療終了後も診察を行い、必要に合わせて処置するケースも。
診察時に治療期間時の過ごし方の注意点などを看護師から説明してくれます。患者や家族の不安にも寄り添いサポートしてくれるでしょう。
放射線治療を行うにあたって、腫瘍の箇所や解剖学的位置関係を正確に把握するためにCT撮影を行います。頭部・頸部への照射が必要なケースであればマスク作成を行う必要があるため、治療開始までに時間を要することも。またCT撮影時には身体の表面にマーキングを行いますので、治療前までマーキングを消さないよう注意が必要です。
治療計画CTの情報に基づき、放射線治療医が照射の方法・回数・放射線量などを放射線治療計画の専用パソコンを用いて決定していきます。この作業を「放射線治療計画」と呼び、放射線を的確に腫瘍へ照射するための位置決めだけでなく、正常組織への影響も考慮した上で立案されています。医師以外にも医学物理士・放射線技師による線量測定なども実施し、治療計画の詳しい検討も行います。
放射線技師が治療室内にあるレーザーを使用して、治療計画CTと同じポジションを調整します。画像取得を行い、その画像と計画CT画像を照合させ、位置のズレを補正したうえで身体の表面に再度マーキングを実施。治療直前に放射線技師が治療データにミスがないかチェックし、照射を開始します。病状・症状などによって治療期間は異なりますが、数日~8週間程度治療を行うケースが多いようです。
週に1回程度の診察を行い、副作用や治療部位などの確認を行います。また患者の情報共有を行う目的で定期的に放射線治療にかかわるスタッフが集まりカンファレンスを実施。放射線治療終了後は放射線治療外来で数回程度往診を行って、治療効果・副作用の有無などを確認します。
基本的に予約が必要です。もし予約をしていなければ待ち時間が長くなる可能性があるので、注意しましょう。
《予約方法》
電話:048-832-4951
予約受付:8:30~17:15
治療費に関しては、直接病院へお問い合わせください。
| 独立行政法人 地域医療機能推進機構 埼玉メディカルセンター | |
|---|---|
| 診療科目 | 内科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、糖尿病内科、内分泌内科、神経内科、腎臓内科、血液内科、心療内科、外科、呼吸器外科、消化器外科、乳腺外科、心臓血管外科、整形外科、脳神経外科、形成外科、神経精神科、リウマチ科、小児科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、放射線科、病理診断科、麻酔科 |
| 診療時間 | 【受付時間】8:30~11:00 |
| 休診日 | 土曜・日曜・祝日・年末年始 |
| 所在地 | 埼玉県さいたま市浦和区北浦和4-9-3 |
| 電話番号 | 048-832-4951 |
| ベッド数 | 395床(2025年10月19日調査時点) |
| 年間治療患者数 | 令和6年度の退院患者数:7,429人 |
| 対応可能な治療方法 | 手術・放射線治療・化学療法 |
| 設備 | 一般撮影装置4台、CT装置(診断用)2台、ポータブル撮影装置3台、MRI装置2台、移動式外科用イメージ2台、核医学検査装置(SPECT/CT)1台、X線透視装置6台、血管撮影装置2台、乳房撮影装置1台、リニアック装置1台、骨塩定量装置1台、CT装置(治療用)1台 |
| URL | https://saitama.jcho.go.jp/ |