いちから分かる癌転移の治療方法ガイド

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東京医科歯科大学

東京 化学療法 放射線治療
(サイトイメージ)
引用元:東京医科歯科大学公式HP
http://www.tmd.ac.jp/medhospital/medical/center/shuyou.html

患者の身体に負担の少ない新治療

東京医科歯科大学の腫瘍センターでは41の診療科と横断的に提携して癌治療を行っています。

その連携により、内視鏡や腹腔鏡など患者の身体に負担の少ない治療が可能になったことで、東京医科歯科大学を受診を希望する患者が増えています。

東京医科歯科大学では、痛みの激しい骨転移に対しては、薬剤や放射線を用いた除痛治療や四肢脊椎手術で患者の苦痛を少しでも減らすよう治療を行います。

JR駅や地下鉄駅にも近く便利な立地で、広大な駐車場も完備しているので、来院や通院もしやすい病院と言えましょう。

東京医科歯科大学の医師

三宅 智東京医科歯科大学 センター長

三宅智医師は日本緩和医療学会の暫定指導医で専門は緩和医療学です。

東京医科歯科大学卒業後、臨床腫瘍学や臨床倫理学の基礎研究に従事し、東京医科歯科大学では緩和ケアをはじめとしたがん診療に取り組み、癌治療に関しては院内各診療科と歯学部附属病院と連携して地域医療の拠点になる医院を目指しています。

「大腸癌治療の進歩と動向~積極的治療をサポートする緩和医療」「レジデントにとって必須の緩和ケアの知識~消化器症状に対応しよう」など癌治療に関する数多くの論文を書いており、高い評価を得ています。

吉村 亮一東京医科歯科大学 放射線治療科科長

吉村亮一医師は日本医学放射線学会認定の放射線治療専門医です。

腫瘍放射線治療学の教授で、現在は東京医科歯科大学の大学院医歯学総合研究科、医歯学系専攻、顎顔面頸部機能再建学講座、腫瘍放射線治療学の教授です。

東京医科歯科大学では放射線治療や口腔癌小線源治療などの治療を行っています。

立石 宇貴秀東京医科歯科大学 放射線診断科科長

立石宇貴秀医師は日本医学放射線学会認定の放射線診断専門医と日本核医学会認定の核医学専門医です。

PET/CT、3テスラMRIなどの診断機器を用いた画像診断と核医学診断を行うだけではなく、IVRを使ったカテーテルで癌による血管病変の治療や緊急止血にも対応しています。

「舌癌のMRI診断と撮像方法」「画像診断と画像ガイド下生検の集合的利用による乳腺疾患診断法の検討と開発」など多くの研究テーマを掲げています。

目次

東京医科歯科大学の特徴

東京医科歯科大学の腫瘍センターには以下の5つの部門があり、それぞれ専門家が対応してくれます。

癌治療を調整する部門は以下部門があります。

東京医科歯科大学では「がんサロン」などを行うことで、癌に対して不安を持つ患者やその家族に対するサポートに力を入れています。

東京医科歯科大学の治療方法

外科治療

それぞれの医師が行なう適切な手術

東京医科歯科大学の外科診療科では、食道、胃、大腸・肛門、肝胆膵、腫瘍、乳腺、末梢血、小児、それぞれの専門科があり、専門の医師による手術を受けられます。

食道外科

食道癌には、内視鏡治療、外科手術、放射線治療、抗癌剤治療のいずれかで治療が行われます。

専門医師が患者の体力などを考慮し、適切な治療を行います。

必要ならば、豊富な知識と経験をいかし「組み合わせ治療」にも積極的に取り組みます。

胃外科

胃癌には、日本内視鏡外科学会認定医の指導下で腹腔鏡下手術を積極的に施行し、患者の身体を考えて最も負担の少なく効果が期待できる手術を行います。

胃癌に対する内視鏡手術の治療成績は良好なので、今後も治療方法の選択肢のひとつになっていくでしょう。

大腸・肛門外科

東京医科歯科大学での大腸癌手術は年間で数多くの実績があります。

腫瘍化学療法外科と協力することで、内視鏡治療、手術、化学療法(抗がん剤治療)まで、大腸癌診療のすべてを大腸・肛門外科で行う事が可能です。

早期大腸癌や良性大腸ポリープに対しても内視鏡治療が可能になり、腫瘍化学療法外科の協力で大腸癌の化学療法も可能になりました。

東京医科歯科大学では、クローン病、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患や家族性大腸腺腫などの外科治療にも対応しています。

肝胆膵外科

肝がん、膵がん、胆道がん、胆石症には手術を中心に、必要に応じて先進的な治療を積極的に取り入れていきます。

腫瘍化学療法外科

外科手術と薬物療法を組み合わせた「オーダーメイド治療」など、患者にとって最適だと思われる治療を提供します。

乳腺外科

乳癌には集学的治療が適していて、放射線診断科、治療科、形成外科、病理、緩和医療、遺伝相談、妊孕性と連携した治療を行っています。

放射線治療

高度な放射線治療

東京医科歯科大学の放射線治療科では歯学部附属病院と連携し、多くの種類の癌治療や緩和治療でIMRT(強度変調放射線治療)などの高精度な放射線治療に積極的に取り入れた治療を行います。

使用される放射線の種類は以下のものです。

小線源治療は、口腔がんや乳がん治療に高い効果があるため、最近は積極的に使用しています。

どの放射線を使用するかは、それぞれ病気の状態や患者の希望に合わせて、現時点での方法を提案し治療を決定します。

緩和治療

緩和ケアチームと連携した治療

東京医科歯科大学の緩和ケア科は悪性疾患の各ステージの患者や、難治性疼痛、先天性免疫不全の患者を対象とし、対応できるニーズに応じた処置を行います。

癌治療中の患者の痛みや苦しみを和らげる治療の他にも、本人や家族が持つ精神的ケアにも努めます。

A棟3階にあるがん相談支援センター外来で診療を行っており、緩和ケアチームと連携した治療に取り組んでいます。

東京医科歯科大学の施術について

東京医科歯科大学で放射線治療を受ける流れについてまとめました。

放射線治療の流れ

紹介状をもらう

こちらの病院は、高度な医療を提供する「特定機能病院」として厚生労働省から承認されており、2017年4月から完全紹介制となっています。そのため、初診の人は、他の医療機関からの紹介状または診療情報提供書が必要です。ただし、緊急性が高くこちらの病院での治療が必要と判断された人は、紹介状がなくても受診できるケースもありますが、別途、費用が必要となります。

訪院

予約を取った時間に合わせて、病院へ行きます。初診時は、初診手続きが必要となるため、予約の45分ほど前までに行くようにしましょう。また、持参するものは次のとおりです。

保険証(受給者証・公費負担証など)

どこの病院でもそうですが、初めて行く場合は必ず必要となります。また、毎月、初回の受診日や保険証の内容に変更があった場合も必ず持っていくようにしましょう。

診察券

初回、診察を受けた時に診察券がもらえます。2回目以降の受診では、必ずこの診察券を持参するようにしましょう。この病院の診察券は全ての診療科で共通して使用することができるので、治療が終わった後も失くさず持っておいて下さい。

紹介状

上の項目でも紹介しましたが、基本的に初診時には紹介状が必要なので、かかりつけ医にもらったら忘れずに持っていくようにしましょう。

東京医科歯科大学の基本情報

東京医科歯科大学
診療科目 放射線治療科、外科、緩和ケア
診療時間 月曜日~金曜日 9:00~ 17:00
休診日 土日祝日
所在地 東京都文京区湯島1-5-45
電話番号 03-3813-6111(代表)
ベッド数 753床(うち療養病床0床、一般病床712床、特別療養環境室としている病床299床)
年間治療患者数 数多くの症例あり
対応可能な治療方法 外科手術:開胸手術、胸腔鏡下手術、内視鏡手術、腹腔鏡下手術、マイクロ波凝固法、ラジオ波焼灼療法、乳癌冷凍凝固摘出術、乳腺腫瘍画像ガイド下吸引術、乳房再建術(乳房切除後)
放射線:体外照射(定位照射(脳)、定位照射(体幹部)、強度変調放射線治療(IMRT))
設備 X線CT装置(うちマルチスライスCT装置)、MRI装置、核医学検査装置(うちPET(陽電子断層撮影)検査装置)、血管造影撮影装置、放射線治療装置(リニアックまたはマイクロトロンに限る)、強度変調放射線治療装置(IMRT)、小線源治療装置、バーチャルスライド装置
URL http://www.tmd.ac.jp/medhospital/medical/center/shuyou.html